コンサル業界への転職を考えているけど、きつくて無理だった時に辞めてもキャリアに傷がつかないかな……
コンサルワークが激務なことは有名な話。
本当にきつかった場合に、辛くて辞めてもキャリア的に問題ないか気になる人も多いのではないでしょうか?
本記事では、実際に転職してきた人の傾向と、採用面接をしてきた経験をもとに転職してよかった理由、後悔しないポイントを実例を交えて紹介します。
コンサル経験者によるリアルな声を知ることで入社後ギャップを防ぎ、良好なキャリア形成を実現できます。
ぜひ、あなたの転職活動に活用してください。
そもそも「コンサルの仕事が自分に向いているかわからない……」という方には、天職診断サービスを利用するのもおすすめです。
数ある診断サービスの中でも、「ASSIGN(アサイン)」の天職診断ならたった3分で無料診断できるので、まずはこちらの診断サービスを受けてみてはいかがでしょうか!
プロフィール
カラクリ
- 総合系コンサルファームに5年間勤務。
- 転職活動は3回経験。ITコンサルの経験もあり。
- 現在は地方の中小コンサルに勤務中。
目次
コンサルに転職してよかった7つの理由
コンサルに転職してよかった7つの理由を紹介します。
実力次第で出世ができたりワークライフバランスを保てたり、激務を乗り越えた後だからこそのコンサルのメリットはたくさんあります。
求められるレベルは高いですが、優秀な人材に囲まれた環境にいると自分自身の成長も見込めますよ!
キャリア│ポストコンサルでエグゼクティブクラスへのキャリアアップを望める
コンサルに転職すると、ポストコンサルでエグゼクティブクラスへのキャリアアップを望めます。
コンサルタントとして経験を積むことで、汎用的な問題解決力や先を読む力、リーダーシップ力、プロフェッショナルマインドといった、経営に関わる役職で即戦力となるスキルを身につけることが可能です。
例えば戦略コンサルや総合コンサル経験者は、CEO(最高経営責任者)や事業責任者などの総合的になんでもこなせる経営幹部として、またITコンサルや財務コンサル経験者は各専門分野のCIO(最高情報責任者)やCFO(最高財務責任者)などへのキャリアアップを目指す道が開かれます。
コンサル業界のみならず幅広い業界で、経営幹部や役員クラスのポジションを目指せますよ。
「コンサル経験者」はかなり有利です!すぐに辞めたとしても結果や経験があれば全く傷になりません!成果によってはむしろ評価が上がることも!
ナレッジ│幅広い業界・テーマの最先端の知識が身につく
コンサルに転職すると、幅広い業界・テーマの最先端の知識が身につきます。
コンサルタントは、クライアントが抱えるさまざまな課題に対して戦略立案や業務改善など総合的なサポートが求められます。
その過程で業界の最新動向や最新ツール、さまざまなビジネスモデルに触れる機会が多く、自然と幅広い知識の習得が可能です。
特定の業界に限らず複数の業界にわたる深い洞察力を習得できるほか、最先端の課題に取り組むことで問題解決力や戦略的思考も磨けるので、将来的なキャリアアップにも役立ちます。
自己成長│どこでも活躍できるスキルを20代から急速に身につけられる
コンサルに転職すると、どこでも活躍できるスキルを20代から急速に身につけられます。
コンサルの仕事は多様なクライアントの課題に取り組むため、問題解決力をはじめデータ分析スキル、キャッチアップスキル、プロフェッショナルマインドなど、どの業界でも重宝される汎用的なスキルを磨くことが可能です。
コンサルで身につく主なスキル
- 問題解決力
- 論理的思考力
- リサーチスキル
- データ分析スキル
- プレゼンテーションスキル
- キャッチアップスキル
- マネジメントスキル
- プロフェッショナルマインド
さらに、さまざまな業界やテーマを通して得られる経験は業界の枠を超えて応用できます。
将来的に他業種に転職する際にも大きな強みとなるため、まさに長期的なキャリア形成においてつぶしの効く職業と言えるでしょう。
報酬│高額報酬かつ評価次第でボーナスも多い
コンサルに転職すると、高額報酬かつ評価次第でボーナスも多いメリットがあります。
下記の表、2022年9月~2023年8月にdodaサービスに登録した約63万人の平均年収のデータによると、戦略/経営コンサルタントの平均年収は業種別で8位にランクイン。
コンサルの平均年収は、ほかの業種に比べて高い水準であることがわかります。
順位 | 職種名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 医師 | 1028万円 |
2位 | 投資銀行業務 | 947万円 |
3位 | 弁護士 | 825万円 |
4位 | 運用(ファンドマネージャー・ディーラー) | 810万円 |
5位 | アナリスト | 795万円 |
6位 | MR | 732万円 |
7位 | 金融商品開発 | 719万円 |
8位 | 戦略/経営コンサルタント | 717万円 |
9位 | 内部監査 | 715万円 |
10位 | 業務改革コンサルタント(BPR) | 696万円 |
コンサルの仕事は平均年収への到達年数が短いことも魅力の1つです。
前項の1位にランクインしている医師が平均年収に到達するのは30代後半。
受験期間から数えると20年ほどかかってしまいます。
コンサルであれば、3年程度で医師と同じくらいの年収が見込めますよ!
さらに、コンサルの仕事は専門性の高いスキルと成果に基づいた評価制度を採用していることが特徴です。
例えば、大規模プロジェクトの成功が認められた場合には、基本給に加えて大きなボーナスが支給されることもあり得ます。
コンサルは、成果が報酬に直結するためモチベーションが高まり、やりがいを感じながら高額報酬が得られる職業の1つです。
出世│実力次第でスピード出世も可能
コンサルに転職すると、実力次第でスピード出世も可能です。
事実、米系経営コンサルティング会社A.T.カーニーの日本法人では、現代表である関灘茂氏が2020年に38歳という同社史上最年少の若さで代表取締役に就任しています。
2014年には同じく同社史上最年少の32歳でパートナーに就任しており、新規事業の創造や既存事業の変革などさまざまなプロジェクトを成功に導き、実績を積んできた人物です。
関灘氏の最年少での代表就任は、若くして重要なポジションに就くチャンスのあるコンサル業界ならではのスピード出世を象徴しています。
参考:KEARNEY. 革新的なソリューションを 導き出すための頭脳.「関灘 茂」
参考:TOMORUBA. 「「think 2030」 vol.8 | A.T. カーニー 日本代表 関灘茂氏”ポストGAFAとなる企業を20社日本から輩出する”」
人脈│優秀な人と仕事ができる
コンサルに転職すると、優秀な人と仕事ができる環境に身を置くことができます。
さまざまな経歴を持つ優秀な人材が多く集まるコンサルファームは、周囲の人から刺激を受けて成長できる絶好の環境です。
コンサル業界では、同僚へのライバル意識とプロジェクトを成功させるためにチームワークを発揮することが求められますが、このような競争と協力を共存させることでより良い成果を生み出すだけでなく、個人の成長にもつながります。
また優秀な同僚から多くの学びを得ることで、自分自身のスキルや知識をさらに高めることが可能です。
フレキシブル│成果を出していれば柔軟に働ける
コンサルに転職すると、成果を出していれば柔軟に働ける環境が手に入れられます。
コンサルの仕事はプロジェクト型が主流のため、時期によって働き方は異なりますが、プロジェクトがひと段落した後は比較的暇になるタイミングも。
さらにコンサル業界は成果主義なので、成果を出していれば働く場所や時間について何も言われません。
在宅やカフェでの勤務も当たり前です。
私のファームでは、夜型の人はお昼の12時頃に出社して夜中まで働いていましたよ!
コンサルで働くと、成果を出して高い給料をもらいながら自分のライフスタイルにあわせた働き方ができるので、プライベートがゼロになることはありません。
コンサル転職で後悔する人の5つの特徴
コンサル転職で後悔する人の5つの特徴を紹介します。
コンサルの仕事の特性を理解した上で転職しないと、例え転職に成功したとしても理想と現実に苦労することにもなりかねません。
良い面だけでなく、自分に向いているのかどうかも知っておくことが大切です。
「コンサルの仕事が自分に向いているかわからない……」という方には、テキスト入力ゼロ!たった3分で天職診断できてしまう簡単無料サービスASSIGN(旧VIEW)を試してみるのもおすすめですよ!
ハードワークに耐えられない
コンサル転職で後悔する人の特徴として「ハードワークに耐えられない」ことが挙げられます。
2020年の働き方改革以降、残業時間は減少傾向にありますが、コンサルの仕事は依然として責任やプレッシャーが大きいのが現状です。
働き方改革はまだ発展途上のため、コンサルの仕事には相応のスタミナとメンタルの強さが求められます。
特にマネージャー以上のポジションを目指す場合、ハードワークは必須です。
そのため、長時間労働や高いプレッシャーに耐えられない人は、コンサルに転職したことを後悔する可能性が高いでしょう。
参考:【入社後ギャップゼロ】コンサルの働き方の真実【現コンサルが解説】
新しい知識への興味が薄い、自発的に勉強できない
コンサル転職で後悔する人の特徴として「新しい知識への興味が薄く、自発的に勉強できない」ことが挙げられます。
コンサルタントは論理的思考力、データ分析スキル、プレゼンテーションスキル、キャッチアップスキルやセルフマネジメントスキルなど、さまざまな知識とスキルが必要です。
しかし、これらのスキルを持っているだけでは不十分であり、仕事で成功するには積極的に新しい業界やテーマを学ぶ好奇心とマインドセットが求められます。
また近年の情報社会において、知的好奇心はコンサルに限らずどの企業で働いても重要です。
日頃のインプットが良いアウトプットを生み、幅広い業界への理解が問題解決のヒントになります。
常に新しい情報を吸収する姿勢は、成果へとつながるでしょう。
私は月に10冊は本を読み、セミナーや勉強会にも積極的に参加してインプットしていました!
コンサル業界で成功するためには、新しい挑戦への興味と常に学び続ける姿勢が重要です。
参考:【身に付けて損なし】コンサルスキル一覧【その後のキャリアも解説】
主体性が乏しく責任感がない
コンサル転職で後悔する人の特徴として「主体性が乏しく責任感がない」ことが挙げられます。
コンサルタントの仕事はお客様の意思決定をサポートすることであり、単に言われたことをやるだけの受け身の姿勢では務まりません。
自ら提案・質問し、仕事を作る積極性が求められます。
主体性が欠如していると、プロジェクトの進行においてリーダーシップを発揮できず、結果として事業を成功に導くことが難しくなります。
何をすべきかを自分で考え、責任をもって行動する姿勢が不可欠です。
ポストコンサルでのキャリアアップが主な目的
コンサル転職で後悔する人の特徴として「ポストコンサルでのキャリアアップが主な目的」であることが挙げられます。
多くの人がコンサルタントの経験を活かして他業種に転職することを考えますが、実際にはコンサルタントの転職先として最も多いのは同じコンサル業界です。
ポストコンサルに囚われすぎるあまり提案された報酬や企業の知名度に惑わされると、本来望んでいたキャリアプランが崩れることにもなりかねません。
コンサル業界に長く勤めることで得られるスキルや経験は他業種でも高く評価されているので、長期的に働く可能性も視野に、現在の業務に全力で取り組むことが重要です。
コンサルへの憧れが強すぎる
コンサル転職で後悔する人の特徴として「コンサルへの憧れが強すぎる」ことが挙げられます。
多くの人がコンサルタントに対してクライアントの経営課題を解決する華やかなイメージを抱いていますが、実際の業務には多くの雑務が含まれています。
若手コンサルタントは特に、リサーチやプレゼン資料の作成といった地道な作業をこなすことが求められるので、理想と現実とのギャップに悩みストレスを感じることもあるでしょう。
コンサル業界で成功するためには、華やかな部分だけでなく地道な作業や雑務も厭わずに取り組む姿勢が重要です。
【実例】コンサルに転職してよかった話と失敗した話
コンサルに転職してよかった話と失敗した話を実際の経験談をもとに紹介します。
「コンサル転職してよかった!」と思えるように、自分の身に置き換えて考えてみましょう。
よかった話①30代前半男性│メーカー営業から業務コンサル
コンサルに転職してよかった話1つ目として「メーカー営業から業務コンサル」に転職した例を紹介します。
営業で培ったコミュニケーション力を活かして、お客様との関係をしっかりと構築してきました。
最初はパワーポイントやエクセルのスキルが不足していて、苦戦することもありましたが、持ち前の負けず嫌いな性格のおかげで、みるみる上達。
その結果、トントン拍子で出世していくことができました。
はじめはスキル不足があったとしても、努力次第で出世を目指せることがわかる一つの例ですね!
前職のスキルを活かせる職種を選ぶことも成功の秘訣です。
よかった話②20代後半男性│製品開発から戦略コンサル
コンサルに転職してよかった話2つ目として「製品開発から戦略コンサル」に転職した例を紹介します。
医療機器の製品開発に携わっており、特にマーケティング系の内容を担当していました。
その経験を活かして戦略コンサルに転職。
最初はスピード感の違いに相当戸惑いましたが、なんとか徹夜を重ねて食らいつき、業務を進めています。
また、エージェントに加えて、コンサル業界にいる知人にも話を聞いていたので、思ったよりもギャップは少なかったです。
コンサル業界に知人がいることで、事前に心構えができた良い例ですね!
知人がいなくても、転職エージェントのような場で、リアルな声を聞いておくことは大切です。
ここで言われているコンサル業界にいる「知人」とは、実は私のことです!
失敗した話①20代後半女性│SEからITコンサル
コンサルに転職して失敗した話1つ目として「SEからITコンサル」に転職した例を紹介します。
SE時代は、顧客から提示された要件に基づいて作業を進めればよかったのですが、ITコンサルになってからは、むしろお客様に要件などを提案する必要が出てきました。
これまでは受け身で作業していれば問題なかったのが、今度は主体的に提案しなければならず、そのギャップに苦戦。
さらに、パワーポイントやエクセルのスキルが不足していたため、残業を重ねることになったのも失敗の原因です。
結果、せっかくITに詳しいという強みを活かすことができず、結婚を機に退職することにしました。
前もって業界の特徴を知っていたら、理想と現実とのギャップに苦しむこともなかったかもしれません。
事前リサーチが重要なことがわかります。
失敗した話②20代後半男性│商社から人事系コンサル
コンサルに転職して失敗した話2つ目として「商社から人事系コンサル」に転職した例を紹介します。
商社で培ったコミュニケーション力を活かして、人事系コンサルに転職しました。
やりがいは感じていたものの、昼ごはんも夜ごはんも食べる時間がないくらい忙しく、トイレに行く時間さえもったいないと感じるほどの作業量に追われる日々。
持ち前のポジティブ思考だけでは激務についていけず、結局1年ほどで退職しました。
その後、年収は下がりましたが、人材紹介の会社に転職しました。
ワークライフバランスが崩れてしまうことは、コンサル転職で後悔する原因の1つです。
転職を決める前に、自分の中で優先したいことを考えておきましょう。
コンサルをすぐに辞めてもキャリアに傷はつかない?
コンサルをすぐに辞めてもキャリアに傷はつかないのか?というと、以下の点を満たせるのであればそこまで心配はいりません。
コンサルをすぐ辞めても気にしなくて良い条件
- コンサルの前の会社で働いていた期間が長い
- 面接でコンサルをすぐに辞めた理由を論理的に話すことができる
- 辞める前に辞めたい理由の解消に努めている
辞めたい理由の解消とは、例えばプロジェクトを変えてもらったり、上司を変えてもらったりですね!
また、MBBのような有名戦略ファームであれば、1年以内の在籍でも評価が上がることもあり得ます。
失敗例②の、商社から人事系コンサルに転職した人も1年以内で辞めましたが、コンサルに入ったのは修行と考えていたそうです。
もともと第一志望だった人材紹介系の会社に転職しているので、傷はつかなかったと言えますね!
なお、コンサルから人材紹介の会社に転職して年収が下がった点において、コンサルから別業界への転職は長く勤めた後の転職であっても給料は落ちるので、すぐ辞めたことは関係ありません。
とはいえ、コンサルに限らずどの会社であっても、採用する側にとって応募者のすぐ辞めた経歴は気になるもの。
コンサルに転職するからには1年以上は在籍する覚悟を持った方がいいですね。
下記の記事でも「きつくて1年で辞めるのはキャリアに響くのか?」を解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
コンサル業界で成功するためのスキルセット
コンサル業界で成功するためのスキルセット6つを紹介します。
どのスキルもコンサルの仕事をする上で欠かせないスキルです。
1つでも欠けていると転職後に苦労することにもなりかねません。
必要なスキルを事前に把握しておきましょう。
論理的思考力
コンサル業界で成功するためには、論理的思考力、つまりロジカルシンキングが非常に重要です。
論理的思考力とは、散在する情報を整理し、筋道を立てて考える能力のことを指します。
コンサルタントは、クライアントの複雑な問題を解決するために多くのデータや情報を分析し、説得力のある解決策を提示しなければなりません。
このときに役に立つのが、問題を細かく分けて考え、効率的な解決策を見つけるための土台となる論理的思考力です。
ゼロベース思考やフレームワーク思考、ロジックツリーやマトリックスを活用しながら、問題解決に向けて全体を俯瞰しながら戦略を立てていきます。
コミュニケーション力と人脈形成
コンサル業界で成功するためには、優れたコミュニケーション力と人脈形成が不可欠です。
コミュニケーション力には、クライアントのニーズを正確に把握するヒアリング能力、提案内容を効果的に伝えるプレゼンテーションスキル、そして信頼関係を築くための関係構築能力が含まれます。
これらはクライアントと対等な立場で問題の解決策を提案し、納得を得るために重要なスキルです。
また人脈形成はプロジェクトを円滑に進めるための情報収集や協力を得るために役立ちます。
クライアント企業の担当者だけでなく経営陣とも密にコミュニケーションを取ることで、プロジェクトを成功に導くことが可能です。
リーダーシップ
コンサル業界で成功するためには、リーダーシップが重要です。
リーダーシップとは、主体的に物事に取り組む姿勢を持ち、チーム内での問題を解決する力、そしてプロジェクトを最後までやり遂げる力を指します。
コンサルタントはプロジェクトの成功に向けて積極的に行動し、クライアントやチームメンバーと連携しながら目標達成に向けて進むことが求められますが、リーダーシップを発揮すべきなのは役職者や管理職だけではありません。
若手コンサルタントであっても会議での積極的な発言や、指示を待つだけでなくプロジェクトに主体的に取り組む姿勢が求められるので、リーダーシップはチーム全員に必要なスキルです。
継続的な学習と自己成長
コンサル業界で成功するためには、継続的な学習と自己成長が不可欠です。
常に変化し続ける業界のトレンドや技術革新に対応する必要があり、コンサルタントは常に最新の知識やスキルをアップデートすることが求められます。
例えば、研修への参加や専門書籍の読み込みなどでプロジェクトに関連する専門的な知識を増やしたり、データ分析やプロジェクト管理などの技術的スキルを向上させたりすることで、クライアントにより多くの価値提供が可能です。
そして常に新しい知識やスキルを学び続けることは自己成長にもつながります。
スケジュールとタスク管理能力
コンサル業界で成功するためには、スケジュールとタスク管理能力が不可欠です。
コンサルタントは、プロジェクトの進捗を適切に管理し、セルフマネジメントを徹底することが求められます。
進捗管理を適切に行うことでプロジェクトの遅延を防ぎ、人件費の増加や赤字を回避することが可能。
またスケジュール通りの進行が難しい場合にはクライアントと相談し「落としどころ」を見極めてリスケジュースを行うことも重要です。
しかし、予めリスクを想定し柔軟に対応できるスケジュールを組んでおくことで、クライアントの信頼を得ることにつながります。
タフな肉体と精神
コンサル業界で成功するためには、タフな肉体と精神が求められます。
コンサルタントの仕事は長時間労働が一般的なため、激務に耐えられる体力が必要です。
以前に関わったIT系のプロジェクトでは月に100時間から200時間の残業があったことも……
また、高品質なアウトプットが求められるため、クライアントや上司からの厳しい要求や指摘に対応できる強い精神力も欠かせません。
コンサルタントとして活躍するためには、成果を出すためにプレッシャーを乗り越えられる、肉体的・精神的にもタフであることが前提条件と言えるでしょう。
下記の記事では、コンサル経験者の私だからこそわかる、コンサルで成長している人の共通点を解説しています。
「コンサルに向いていないかも?」とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
転職を成功させるための具体的なステップ
コンサル転職を成功させるための具体的な5ステップを紹介します。
コンサル転職をはじめてすぐに内定をもらえるとは限りません。
自分一人で乗り越えるのは難しい場合もあるので、第三者に手伝ってもらうことも視野に転職活動をスタートさせましょう。
自己分析とキャリアの目標設定
コンサル転職を成功させるためには、自己分析とキャリアの目標設定が欠かせません。
まずは自己分析を通じて、自分の強みや弱み・スキルセット・興味を明確にし、コンサル業界のどの役割が自分に適しているかを理解します。
次にキャリアの目標設定を行い、どのようなプロジェクトに携わり、どのようなスキルを身に着けたいかを考え、さらには長期的にどのポジションを目指し、どのようなキャリアを築いていきたいかを目標として設定することが重要です。
このように自己分析や目標設定を行うことで転職活動の方向性が明確になり、応募する企業やポジションを選ぶ際に役立ちますよ。
「コンサルの仕事が自分に合っているかわからない……」という方には、テキスト入力ゼロ!たった3分で天職診断できてしまう簡単無料サービスASSIGN(旧VIEW)がおすすめ!
下記のように自分に合った職種が診断されて、会社名まで教えてくれるんです。
下記は、実際にASSIGNを利用して診断された、私に合う職業トップ3です。
Web診断のようにタップするだけで、コンサルの向き不向きを教えてくれますよ。
ぜひキャリアの目標を設定する際の参考にしてみてください!
ASSIGN(旧VIEW)アプリをダウンロード後に無料で天職診断ができます。
気になった方はASSIGN(アサイン)アプリをダウンロードして、自分の特性に合った職種を見つけましょう。コンサル転職エージェントへ登録
コンサル転職を成功させるには、コンサル転職エージェントへの登録は必須のステップです。
コンサル業界に特化したエージェントは業界のトレンドや非公開求人に詳しく、応募者に合った求人情報を提供してくれます。
また転職エージェントでは応募書類の作成や面接対策などのサポートも行うため、転職活動をスムーズに行うことが可能。
プロのアドバイスが受けられるので、転職後のミスマッチのリスクを減らし、転職の成功率を高めることができますよ。
「どのエージェントがいいかわからない……」という方は、まず無料相談を受けてみるのがおすすめです。
アドバイザーの相性やサービスの内容を実際に確かめてみましょう。
下記の記事で、ファーム間の転職経験のある私がおすすめする志望軸ごとの転職エージェントを紹介してるので、ぜひ参考にしてみてください。
フェルミ推定とケース面接の対策
コンサル転職を成功させるためには、フェルミ推定とケース面接の対策は欠かせません。
フェルミ推定は、正確なデータがなく調査が難しい数値を、論理的思考を用いて短時間で概算する手法であり、論理的思考力やプレゼンテーション力を測ることが可能です。
一方ケース面接は、実際にコンサルファームで取り組むような課題に対して仮説を立て、論理的に解決策を導き出す能力を測るもので、一定時間内に回答を考えて課題の解決策を提示することが求められます。
どちらもコンサルの面接で頻繁に出題されるため、事前にしっかりと対策しておくことが重要です。
「フェルミ推定をなんとなく知ってるけど、どうしたらいいかわからない……」という方向けに、下記の記事でフェルミ推定の解き方や解くコツを解説しています。
フェルミ推定の解き方を知っているだけで、上達速度は大幅に変わりますよ!
論理的な自己紹介・志望動機・自己PR
コンサル転職を成功させるためには、論理的な自己紹介・志望動機・自己PRが鍵となります。
下記、各項目の最後でより詳しく解説した記事を紹介しているのでぜひご覧ください。
面接官に自分の魅力を効果的にアピールしましょう。
自己紹介・志望動機・自己PRの作り方
- 自己紹介
自己紹介ではまず話すテーマを面接官に伝えましょう。自己紹介に対して面接官との認識にずれがないか確認する意味でも効果的です。次に志望動機や自己PRにつながりやすい内容を話します。自己紹介は1分程度を目安に話すようにしましょう。
私は志望動機につながりやすいテーマとして、職歴と転職活動のきっかけを話していました!
参考:【例文付き】コンサル転職面接の自己紹介の3つのポイント【元コンサルが解説】
- 志望動機
まずは「1.その業界を志望する理由」「2.その業界の中でその会社を志望する理由」から志望動機の骨子を考えてみましょう。論理展開の基本パターンである演繹法(3段論法)を使うと考えやすいですよ。ただし、業界と会社を志望する理由の両方に一貫性を持たせるよう注意しましょう。
参考:【例文付き】コンサルへの転職面接で刺さる志望動機・転職理由の作り方
- 自己PR
自PRではその会社に入って貢献できることをアピールすることが大切です。まずは持っているスキルやこれまでの経験、マインドから自分に使えそうなものを選んでみましょう。そして選んだアピールポイントに紐づく経験を決めていきます。
内定まではトライアンドエラーの繰り返し
コンサル転職を成功させるためには、内定獲得までトライアンドエラーを繰り返す姿勢が重要です。
転職活動は一度で成功するとは限らず、面接や書類選考での不採用を経験することは珍しくありません。
しかし、これを成長の機会と捉え、改善点を見つけて次に活かすことが大切です。
例えば、不採用の理由を分析し、自己PRや志望動機を見直したり、面接での回答を改善したりすることで、次の機会に備えます。
失敗を恐れずに挑戦を続けることで、最終的に内定を勝ち取る可能性が高まります。
トライアンドエラーを繰り返し自分自身を磨き続けることが、コンサル転職の成功への近道です。
コンサル転職におすすめの転職エージェント
コンサル転職におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
エージェントによって得意とするファームが異なったり、キャリアアドバイザーの特徴が違ったりするので、自分に合ったエージェント選びが大切です。
それぞれ無料相談もあるので、ぜひ活用してみましょう。
- アクシスコンサルティング:総合・ITコンサルファームへの転職に強い
- JACリクルートメント:外資系企業に転職したい人向け・総合コンサルとのコネクションが強い
- コンコード:面接対策が手厚い・女性コンサルタントが多い
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、アクセンチュアやBig4などの総合・ITコンサルファームへの転職に強いエージェントで、全エージェントの中でトップクラスだと言われています。
理由は役員やキャリアアドバイザーの経歴を見るとわかりますが、総合コンサル出身者、ITコンサル・Sler出身者が多数在籍しているからです。
それだけ総合コンサルやITコンサルに関する知識が豊富と言えますね。
非公開求人も全体の77%と、アクシスコンサルティングにしかない選考ルートを持っています。
アクシスコンサルティングがおすすめな理由
- Big4やアクセンチュアなどの総合系の戦略部門に強い
- 書類/面接対策がしっかりしている
- 非公開求人が多い
一方、アクシスコンサルティングのイマイチな点は「事業会社の求人がコンサルファームへの求人と比較すると数・質ともに劣る」ことが挙げられます。
内容もIT系やベンチャー・スタートアップなど偏りがあるため、コンサルより他の業界をメインで考えるなら他のエージェントを選んだ方が良いかもしれません。
アクシスコンサルティングの基本情報 | |
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書類対策/面接対策の内容 | |
面接の過去問の内容 | |
ファームとのコネクション | |
運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
設立 | 2002年4月 |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 全体の77% |
料金 | 無料 |
JACリクルートメント
「英語を活かした仕事がしたい」「外資系企業に転職したい」という中で、コンサル業界も考えている方におすすめの転職エージェントです。
総合コンサルファームとのコネクションが強く、面接の過去問はもちろん面接官の人柄を教えてもらえることも。
アクセンチュアには年間100名送り込むという実績も豊富です。
また対面での面談や、原則24時間以内の状況報告をはじめとする「サービスクオリティのお約束」を設定しており、会社としてクオリティにこだわっていることがうかがえます。
JACリクルートメントがおすすめの理由
- 総合コンサルへの転職実績が十分
- 面接官の人柄や面接の質問内容が事前にわかる
- キャリアコンサルタントの質が高い
一方、アクシスコンサルティングのイマイチな点は「強引に企業を紹介される場合がある」ことが挙げられます。
JACリクルートメントは企業側と求職者側の担当が同じ人なので、人によっては無理矢理企業側に誘導されてしまうこともあるかもしれません。
しかし、きちんと断れる人であればあまり気にする必要はないでしょう。
JACリクルートメントの基本情報 | |
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書類対策/面接対策の内容 | |
面接の過去問の内容 | |
ファームとのコネクション | |
運営会社 | 株式会社 ジェイエイシーリクルートメント |
設立 | 1988年3月7日 |
公開求人数 | 15,000 |
非公開求人数 | 全体の60% |
料金 | 無料 |
コンコード
コンコードは戦略コンサルをメインとした転職エージェントです。
面接対策が手厚いので、フェルミ推定やケース面接の対策やフィードバックを丁寧に行ってほしい方におすすめ。模擬面接だけでなく添削もやってくれますよ。
また、女性のコンサルタントが多いのもポイントです。
女性のコンサルタントのほうが相談しやすいという方には、おすすめの転職エージェントです。
コンコードがおすすめの理由
- 面接対策などのサービスが手厚い
- 過去問が豊富
- 女性のキャリアコンサルタントが多い
一方、アクシスコンサルティングのイマイチな点は「総合コンサルの過去問はそこまで多くない」ことが挙げられます。
模擬面接は丁寧にしてもらえるので問題ないかもしれませんが、総合コンサルの過去問がほしい!方には向かないかもしれません。
コンコードエグゼクティブグループの基本情報 | |
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書類対策/面接対策の内容 | |
面接の過去問の内容 | |
ファームとのコネクション | |
運営会社 | 株式会社コンコードエグゼクティブグループ |
設立 | 2008年 |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
料金 | 無料 |
コンサル転職してよかったと思えるように行動あるのみ!
以上、コンサルに転職してよかった理由と後悔しないコツを紹介しました。
コンサルの仕事は厳しい側面も多いですが、その分成果が出せれば報酬やワークライフバランスで余裕も生まれてきます。
コンサルタント業界が自分に合っているかどうかしっかり見極めたら、コンサル転職してよかった!と思えるように行動あるのみです。
ASSIGN(アサイン)の天職診断だけでなく、コンサル転職を成功させるための必須のステップである転職エージェントの活用をおすすめします。
コンサルタント業界に精通した転職エージェントであれば、コンサル経験者のアドバイスが受けれるので、転職後のミスマッチのリスクを減らすことも可能ですよ。
ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。