フェルミ推定を練習してるけど、面接官はどこを見ているの?評価ポイントを押さえて効率的に練習したい!
フェルミ推定を効率的に練習するには、面接官の評価ポイントをまず押さえることが重要です。
本記事の内容を身に着けてキャリアアップを目指しましょう!
本記事の内容
本記事を書いている私も戦略コンサルへの転職活動を行ってきました。
フェルミ推定・ケース面接が苦手で最初の方は面接に落ちまくったおかげで(?)、20社弱のコンサルファームの面接を受けることができました。
数多くの面接を通じて、通過する時と落ちる時の違いを自分なりに研究してきました。
本記事では幸か不幸か他の転職経験者よりも経験豊富な私の実戦経験を経たノウハウを皆さんに共有できればと思います。
参考:【まとめ|例題と解答付き】フェルミ推定とは?やり方や考え方は?
目次
フェルミ推定の評価ポイント
非常に簡単に言ってしまうと、論理的思考力とコミュニケーション能力を見ています。
コンサルファームで仕事をする上で、基礎となる能力だからです。
でも、そんなのどの会社の面接でも見られていますし、そもそも論理的思考力って何?コミュニケーション能力って何?ってなると思います。
実際に私が面接を受けた経験から、論理的思考力・コミュニケーション能力なるものをもう少しかみ砕いてみました。
それぞれ解説していきます。
フェルミ推定の評価ポイント①構造化能力
ものごとを漏れなくダブりなく分解する能力です。いわゆるMECEと言われるやつかと思います。
言わずもがなかもしれませんが、コンサルタントとして、必須のスキルですね。
フェルミ推定において、漏れの方は、市場規模や売上の分解やセグメント分けの際に必要な能力ですので、基本式を漏れなく作れているか、セグメントに漏れがないかといった観点で評価しているかと思います。
ダブリの方は、主にセグメント分けの際に、ダブリが無いようになっているか見ていると思います。
が、ダブリのあるようなセグメンテーションになることは少ないので、フェルミ推定ではあまり重要ではないと思います。
ちなみに、フェルミ推定で漏れやダブリがないか特に意識すべき3つのタイミングについて、以下の記事でまとめています。
気になった方はチェックしてみて下さい。
フェルミ推定の評価ポイント②仮説構築力
色んな言われ方をしますが、フェルミ推定に限っていうならば、自分の持っている最低限の知識を活かして、最もらしい理屈をこねる能力でしょうか(笑)
フェルミ推定では特に、セグメンテーションの軸・切り口の決定や数値設定の際に必要です。
セグメント分けの理由が最もらしいかとか、数値が現実離れしていないかといったあたりを評価しているかと思います。
仮説構築力ってよくわからんなぁって方もいると思うので、具体例を考えてみましょう。
例題:日本のスマホの年間販売数
仮説構築力が発揮されるセグメンテ―ションの部分に絞って考えてみましょう。
精度の高い推定とするために、販売数が大きく異なると想定されるセグメントに分けたいと思います。
簡便化のために、販売数に影響を与える要素としてスマホの保有数が重要だと考えたとします。
スマホの保有数が大きく異なるのはどんなセグメントでしょうか?
一般常識や自分の知ってる知識で考えると・・・
おじいちゃんおばあちゃんは保有数少なそうだな・・・あと、赤ちゃんはもちろん持ってないだろうし、子供も親が許可しない場合がありそう。
他には・・・社会人は会社支給のスマホも持ってそうだな・・・
よし!年齢軸でセグメントを分けると推定の精度が上がりそうだ!
みたいのが仮説です。そして上の年齢軸で分けるというのは、そんなに悪くない仮説に思います。
一方で、長男(長女)か次男(次女)かで分けるとしたらどうでしょう?
推定の精度が上がるとはあまり思えませんよね?このような仮説(筋の悪い仮説)は評価が下がります。
このように、推定の精度を上げるという観点で見た時に、最も良さそうな軸・切り口を考える能力が仮説構築力です。
フェルミ推定の評価ポイント③修正力
自分の考えに誤りがあった時や、自分の考えよりももっと良い考えがあった時に、すぐに元の考えを捨てる/修正する能力です。
フェルミ推定ではディスカッションの時に見られます。
ディスカッション中に、この項目が抜けてない?とか、この軸は考えなかったの?とか、数値の設定はこうした方がよいんじゃない?とか言われます。
面接官の意見を基に、自身の推定方法をその場で修正できるかどうかで評価されています。
以前の面接で、結婚式場の年間売上を推定した際に、客単価の理屈付けが弱いと面接官から指摘されました。
結婚式に来る人の人数に比例するとして客単価を考えたのですが、「人数に比例しない項目もあるので、費目(食事代とかドレス代とか)に分けて考えてみて」と言われたことがありました。
その場で費目を洗い出し、比例する/比例しないに分けて算出しましたが、まさに修正力が問われていたと思いました。
フェルミ推定の評価ポイント④説明力
自分の考えを、面接官に誤解なく伝える能力です。
フェルミ推定では、推定した後に、推定の結果や考え方を面接官に伝える必要があります。
この際、いくら論理的で精度の高い推定をしていても、それを面接官にわかりやすく伝えることができなければ、面接は通過できません。
まぁ、このスキルは、コンサルだからというよりは他の業界でも共通のスキルかもしれませんね。
特に最近はコロナウイルスの影響もあり、WEB面接が増えています。WEB面接だと、面接官に自分の書いたメモを見せられないため、いっそう説明力が求められます。
【補足】熱意が重要な場合もある
以前、知人から熱意で面接を突破したんじゃないかと思われる話を聞きました。
その面接では、最初に、フェルミ推定とケースのお題を出すと言われたみたいです。
しかし、フェルミがダメダメだったみたいで・・・面接官とのディスカッションでめちゃくちゃ突っ込まれてしまい、ケースの時間がなくなってしまったそうです。
その結果、フェルミのディスカッション完了時点で面接は打ち切り。ケースはなく、逆質問の時間に入りました。
知人はこのままでは落ちてしまうと焦ったみたいで、ケースをやりたいとその場で申し出て、逆質問の時間をケースに充てたそうです。
思考時間なしのケースが始まったそうで、こちらもダメダメだったみたいですが(笑)
そして選考結果は・・・なんと!面接通過とのことでした!
内容的には明らかにダメだったのですが、熱意が評価されたのではないか・・・と二人で話してました(笑)
フェルミ推定の評価ポイントを踏まえた練習法
ここまで解説した評価されるスキルを身に着けるための練習法を解説します。
以下3つです。
それぞれ解説します。
たくさん問題を解く(構造化能力)
とにかくたくさん問題を解くことで、構造化能力がついてきます。
構造化能力は正直に言うと慣れです。
様々な構造化のパターンを経験することで、構造化能力が身に付きます。
問題を解くことを習慣化することで、問題を数多くこなしましょう。
効果的な練習方法は、フェルミ推定の日常の練習方法【練習以外にやるべきことも解説】で解説しています。
新たなインプットを入手する(仮説構築力)
仮説構築力は、知識や一般常識を基にしたひらめき的な要素が強いため、鍛えるためには新たなインプットがないと難しいです。
フェルミ推定・ケース面接に役立つ新たなインプットを得る方法は下記3つあります。
フェルミ推定の例題解説を読む
ブログや書籍で解説されている例題を解いて、自身の回答と見比べましょう。
今まで考えたことがない軸・切り口が見つかると思います。
失敗のない書籍は現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノートだと思います。
フェルミ対策をしているほぼすべての人が購入しているといっても過言ではないと思います。
まだ購入していない方がいたら、まずは本書を購入しましょう。
他に私が読んでみて良かった書籍は【オススメ3選】フェルミ推定対策本【本より効率的な勉強法も解説】で紹介しています。
比較して決めたい方にオススメです。
経験者からフィードバックをもらう
書籍では様々なインプットに触れることができますが、自分の仮説が妥当かどうかはわかりません。
新しいインプットも入手でき、自分の仮説の妥当性についても意見が欲しい方は、経験者からフィードバックをもらうと良いです。
ビジネス解説のYouTubeを聞く
最近はYouTubeにも良質なビジネス系コンテンツが溢れています。
私は、ホリエモンやNewsPicksのチャンネルなどからビジネストレンドを仕入れていました。(今も見ています)
私が転職活動をしていた時は、ヤフーがLINEを買収し、話題になっていた頃ですが、ケース面接で、この買収についてどう思うかと聞かれたことがあります。
ちょうどこの買収についてのホリエモンのYouTubeを見た後だったので、すごい参考になりました。
実際に見ていた動画
ホリエモンやNewsPicksの他にも、有益なチャンネルは多いと思うので、いろいろ探してみてください。
情報収集の注意点:得た知識にロジックが流されないようにする
フェルミ/ケース面接において一番重要なのはロジックです。
そのため、日経やYouTubeで、いい感じの施策を言っていたからといって、無理矢理その施策を提案しようとすると、論理の流れに強引さが出てしまいます。
ついやってしまうのですが、このように知識に引っ張られてしまうと、論理性が下がる場合が多いので、論理的に施策に繋げられる場合のみ、面接に活用しましょう。
面接練習をする(修正力・説明力)
実際に面接形式で練習するのも必須です。
頭の中で整理できていたとしても、説明しようとすると案外しどろもどろになったりしているものです。
また、修正力については、その場で行うことに意味があるので、面接形式での練習でないとなかなか身に付きません。
近くにいる友人や、エージェントにお願いして練習したらよいかと思いますが、近くに練習できる方がいらっしゃらない場合は、私のアドレスまで連絡いただけましたら、無料でWEBでの面接練習を行います。
フェルミ推定で評価されるスキルを身に着けるのに必要な練習量・期間
フェルミやケースをほぼ未経験の方は、これらのスキルを身に着け、基本的に面接突破できるようになるまでに、3カ月は見た方が良いでしょう。
実際、私の転職スケジュールは以下のように進めましたが、面接をほぼ通過できるようになるまでに3カ月くらいかかりました。
その間に行っていた練習方法は次の通りです。
- 練習方法①毎日1問は必ず紙に書いて解く
- 練習方法②歩いてる時や電車に乗っている時に頭の中で解く
ですので、頭の中で考えたのも合わせれば、200~300問くらいは説いていたと思います。
簡単に成果を上げたい方へ
このような経験を重ねてきた私のノウハウをまとめているのが、フェルミ推定対策マップ|知識ゼロから面接突破までの方法です。
上記を読むことで私が試行錯誤してきた期間をすっ飛ばし、簡単にスキルを身に着けることができます。
時間を節約したい方・早くコンサルへキャリアアップしたい方はぜひチェックしてみてください。
フェルミ推定の評価ポイントを把握して面接突破を目指そう
以上、いかがでしたでしょうか!?
面接官の評価ポイントを押さえることで、効率的に勉強ができます。
本記事の内容を基に練習することで、コンサルへのキャリアアップを目指しましょう!