フェルミ推定対策マップ|知識ゼロから面接突破までの方法

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フェルミ推定のコツを身に着けるには日常的に練習が必要

フェルミ推定を学び始めてから面接で通過できるようになるまでのロードマップをまとめました。

コンサルファームへの就活/転職活動をこれから開始する方や、フェルミ推定で苦戦している方向けの記事です。

このページを上から順番に読んでいくことで、フェルミ推定を全く知らない方でも面接突破を目指せるレベルになります。

フェルミ推定は訓練を積めば誰でもできるようになります。
私も全くできない状態からコンサルファームから内定をいただけるレベルにまで到達できました。

本まとめは私が実際に面接を受ける中で蓄積してきたノウハウが詰まっています。

ぜひ皆様の就職/転職に活用してください!

本記事の内容

フェルミ推定とは

まずは、フェルミ推定って何なのかざっくりと理解しましょう。
もう知ってるよ!って方は飛ばしてください。

Wikipediaには以下のように書いてあります。

フェルミ推定(フェルミすいてい、英: Fermi estimate)とは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指す。
オーダーエスティメーションや封筒裏の計算(英語版)ともいわれる。

引用元:フェルミ推定―フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ここでポイントは、以下4つです。

  • 実際に調査するのが難しい
  • いくつかの手掛かりを元に
  • 論理的に
  • 短時間で

面接においても、実際に調査するのが難しいお題が出題され、いくつかの手掛かりを元に、論理的に、短時間で回答を求められます。

参考:【今さら聞けない】フェルミ推定とは!?【例題・勉強法も解説】

フェルミ推定の簡単なお題:日本の世帯数

このような定義だけでは頭に入りにくいと思うので、実際に簡単なお題を解いてみましょう。

お題は、章タイトルの通り、日本の世帯数です。

計算式

日本人口÷1世帯当たりの平均人数

日本人口を1億2,000万人1世帯当たりの平均人数を2.5人とすると、

億2,000万人÷2.5人=4,800万世帯

なお、国立社会保障・人口問題研究所の記事によると、2020年の実際の世帯数は、4,885万世帯のようです。

日本人口のだいたいの値は知っていましたが、1世帯当たりの平均人数は感覚値です。

このように、フェルミ推定では、パッと回答しにくい数を、知っている or 感覚的にわかりやすい数に分解することで、推定しやすくします。

フェルミ推定の手順

ざっくりイメージを掴んだところでフェルミ推定を解く手順も頭に入れましょう。

手順は下記です。

フェルミ推定の手順

    • 前提確認
    • 基本式の設定
    • セグメンテーション
    • 数値の設定・計算
    • 現実性検証

なお、【初心者必見】フェルミ推定の5つの手順【例題あり】では、上記手順に沿って実際にフェルミ推定のお題を解いています。

お題は、東京メトロのコインロッカーの1日の売上高です。
難易度は★一つですので、面接突破を目指すなら、これくらは解けないとと言ったレベルです。

フェルミ推定のパターン

前章で解説した手順の中でも特に重要なのが、基本式の設定です。

面接官は、求職者の考え方を評価していますが、その考え方が最も現れるステップだからです。

実際、複数の面接官から
「どのように解くかの考え方がみたいので、数値設定はアバウトで良いですよ」
と言われたことがあります。

この重要な「基本式の設定」ですが、実は、大きく4つのパターンがあります。
それは下記です。

フェルミ推定のパターン

このうち、②-2の市場未浸透型は、ほとんど面接では出てこないので、実質3パターンです。

面接突破に最も重要なポイントですので、手順と合わせてこの4パターンを押さえましょう。

詳細は、フェルミ推定にはパターンがある!頻出3+1パターンを解説で解説しています。

フェルミ推定の練習方法

正しい解き方を押さえた後はひたすら練習です。

上達するために重要なのは、毎日たくさん練習することです。

これにより、手順・パターンを体にしみこませることができます。

また、練習の際は、以下の3点を意識するとより早く面接突破に近づきます。

  • 実際に出る問題で練習する
  • 経験者からフィードバックをもらう
  • 実際の値を必ず調べる

詳細は【練習問題も紹介】フェルミ推定の日常の練習方法で解説しています。

練習時にはフェルミ推定の基礎数値もおさえる

フェルミ推定では基本的に思考力を評価されますが、フェルミ推定を解く前提として一部暗記が必要です。

それが日本人口、日本の面積などの基礎数値です。

覚えておくべき基礎数値は下記になります。

日本に関する数値

フェルミ推定で必要な基礎数値(日本)

  • 人口:12,500万人 (2050年1億人、2060年9,000万人)
  • 平均寿命:84歳
  • 世帯:5,000万戸
  • 平均世帯人数:2.5人
  • 国土面積:38万平方キロメートル (30%平地、70%山岳地)
  • 小学校の数:20,000校
  • 中学校の数:10,000校
  • 高校の数:5,000校
  • 短期大学の数:300校
  • 大学の数:750校
  • 大企業の数:1.1万社
  • 中企業の数:55万社
  • 小企業の数:330万社
  • 市の数:800箇所
  • 町の数:750箇所
  • 村の数:200箇所
  • 給与所得者:5,000万人
  • 平均年収:430万円
  • フリーター人口:200万人(若年層)
  • フリーター平均年収:100万円)
  • 引用元:戦略ファーム内定者に聞いた、フェルミ推定対策で覚えるべき数値一覧

    世界に関する数値

    フェルミ推定で必要な基礎数値(世界)

    • 人口:76億人 (2050年95億人、2100年112億人)
    • 地球の直径:12,000km
    • 地球の円周:40,000km
    • 地球の表面積:5億キロ平方メートル(海70%、陸30%)
    引用元:戦略ファーム内定者に聞いた、フェルミ推定対策で覚えるべき数値一覧

    一気に覚えるのはなかなか難しいので、練習をしながら徐々に覚えていきましょう。

    なお、私は実はこのうちのほとんどを覚えていません(笑)

    これらの数値も推定しているのです。

    毎回推定するのは時間がかかる…と思われるかもしれませんが、面接官によってはこれら基礎数値についても、その数値の根拠を聞いてくるので、できるだけ推定できるようにしていた方が良いです。

    いろいろな推定方法があるとは思いますが、私が行っていた簡単な推定方法は、【暗記不要】フェルミ推定の基礎数値一覧【ヒント:推定】に掲載していますので、自身の推定方法と比較したい方はぜひチェックしてください。

    練習にオススメのフェルミ推定対策本

    練習の際は、対策本を購入してみるのも手です。

    というか、コンサルファームが人気就職先の昨今においては、有名対策本の問題を一通り解いておくのは内定への必須条件かもしれません。

    私はもちろん解きましたし、面接サポートをさせていただいた方々もみな対策本を買っていました。

    転職エージェントもオススメしており、私もためになった対策本は下記3つ(おまけの除くと2つ)です。

    • 現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
    • 過去問で鍛える地頭力
    • 戦略コンサルティング・ファームの面接試験(おまけ)

    おすすめポイントは、【まずはこの3冊】フェルミ推定の厳選オススメ対策本【無料対策法も解説】で解説していますので、まだ購入していない方はぜひチェックしてみてください。

    参考:kindle unlimitedにもフェルミ対策本があります。

    質は上記3書籍と比べるとじゃっかん落ちますが、まずは実質無料で対策本を読んでみたいという方は、kindle unlimtedのフェルミ推定対策本を読むことをおすすめします。

    私が実際に購入してよかった本は、下記3つです。

    • 就職活動対策シリーズ ― フェルミ推定の教科書
    • 元早稲田生が考えたしょうもないケース面接問題集
    • メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問

    コンサルファームに就職しようとしている成長意欲の高い方で、まさかkindle unlimitedに登録していない方はいないと思いますが、もしまだの人がいたらこちらから登録しておきましょう。
    月額980円で読み放題です。

    フェルミ推定に限らず、コンサル転職で有用なunlimited本は、【Kindle Unlimited】フェルミ推定対策本オススメ3選にまとめていますので、チェックしてみてください。

    フェルミ推定の評価ポイント

    フェルミ推定に慣れてきたら、面接官が特にみているポイントも意識して解くようにしましょう。

    私自身が面接官を担当したことはありませんが、エージェントから聞いた情報や自身の面接通過/お祈りの違いから、以下の観点がチェックされていると考えています。

    • 構造化能力
    • 仮説構築力
    • 修正力
    • 説明力

    詳細は、【フェルミ推定】面接官の評価ポイントと対策【転職経験者が解説】で解説しています。

    特に意識した方が良いのは、修正力です。

    ここでいう修正力とは、自分の考えに誤りがあった時や、自分の考えよりももっと良い考えがあった時に、すぐに元の考えを捨てる/修正する能力です。

    主に面接官とのディスカッションの時に評価されますが、一人で練習していると、なかなか身に付きにくいので、特に意識した方が良いのです。

    面接官からは様々な指摘が入りますが、まずはよく聞かれる以下の3つに即答できるようになりましょう。

    • 推定結果は妥当か
    • 他にどのような計算式を考えたか
    • より精度を上げるにはどうすればよいか

    これらに回答する際の基本的な考え方は、フェルミ推定の面接対策~面接官の突っ込みポイント~で解説していますので、自身で回答を考えた後に比較してみてください。

    フェルミ推定の面接の流れ

    面接が近づいてきたら面接の流れも押さえておきましょう。

    フェルミ推定の面接は以下のような流れで進みます。

    ①一般質問
    ②お題提示
    ③お題を解く
    ④ディスカッション
    ⑤ケース等他のお題へ(②~④繰り返し)
    ⑥逆質問

    ただし、ファームや何次面接化によって①の一般質問が無い場合もあります。

    あと、注意した方が良いのは、⑤です。

    基本的に、フェルミだけで終わるパターンはあまりなく、その後に売上拡大戦略などのケース面接に移ります。

    ですので、フェルミを解きながら「売上を増やすためにはどうすべきか?」と聞かれたら何と答えるか、準備しておくことが大事です。

    詳細は、【フェルミ推定】面接の流れを解説【具体的なイメージを持とう】で解説しています。

    フェルミ推定はくだらない!?

    特にモチベーションが落ちてくると何のためにやってるんだろってなりますよね。

    もちろん、フェルミ推定が必要な会社に転職するためにやるんだと思いますが、こんなに頑張って転職していいことあるのかな?って考えてしまいますよね。

    フェルミ推定が必要な業界のメインであるコンサルファームにいた身からすると、コンサルファームに転職することで、以下のメリットを得られます。

    コンサルに転職するメリット

    参考:【転職前に知りたい】コンサル転職のメリット・デメリット

    また、転職できる以外にも、フェルミ推定をできるようになることで、以下のメリットがあると思います。

    • フェルミ推定は仕事でも案外使える
    • フェルミ推定により頭の回転が速くなる

    詳しくは、フェルミ推定やる意味あんの?【モチベーション落ちたら読むべき】で解説していますが、せっかくやり始めたのであれば、最後まで頑張ってみることをオススメします。

    あとはフェルミ推定の練習あるのみ!

    ここまでの内容を理解できたら、あとは練習あるのみです!

    練習の際は、本記事で紹介した書籍を参考にしても良いですが、私の方でもいくつかお題を解説しています。

    ここに書いた手順・パターン・突っ込みポイントなども踏まえた解説です。しかも、実際に私に出題されたお題。

    有料とさせていただきますので、本気で面接突破を考えている人はぜひ購入してみてください。(といっても、500円ですが…w)

    私の解説付きのお題

    面接の実際のやり取り付きのお題(ケース含む)

    フェルミ推定が伸び悩んだ時の対策法

    伸び悩んだ時は、エージェントなどの経験者に相談するのが一番です。

    特に、エージェントの活用は、コンサル転職において必須です。

    もしまだエージェントを使っていない人がいたら、すぐに登録しましょう。

    どのエージェントがおすすめなのかは、あなたの転職活動の軸によって変わります。
    具体的には下記の3つです。

    • 戦略コンサルへの転職を考えている人
    • コンサル全般を考えている人
    • コンサル以外も見ている人

    上記3つの軸ごとのオススメエージェントを、【厳選】コンサル転職のオススメエージェントを比較【選び方も解説】で解説していますので、まだエージェントを決めていない方はチェックしてみてください。

    カラクリも添削・模擬面接しています。

    初回無料で対応していますので、フェルミ推定やケース問題で悩んだ際はぜひ下記よりお問合せください。

    karakuri.consultant@gmail.com

    フェルミ推定を上達させて第一志望のファームに転職しよう

    以上、いかがでしたでしょうか!?

    フェルミ推定を上達させて第一志望のファームに転職しましょう!

    では内定獲得に向けて頑張ってください!

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