未経験でコンサルに転職する場合ってどれくらいの期間がかかるの?
あと、仕事しながらだからどれくらい忙しくなるのか知りたい!
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
本記事を書いている私は、現在、業務・IT系のコンサルファームに所属しています。
実はつい最近まで、戦略コンサルファームへの転職活動をしていました。
業務・IT系コンサルから戦コンへの転職は、未経験で転職するのと同じくらいの準備に時間がかかります。
そこで、実際の私の経験や、コンサル未経験の友達が私の所属するファームに転職してきた時のスケジュール感など、実体験も基に解説します。
目次
コンサル未経験から転職にかかる期間
早くて3カ月、普通で半年、余裕を持って一年です。
私の場合、現職の仕事が忙しくなって一度中断したのですが、中断した期間を除くとだいたい半年間でした。
フェルミ/ケースの無いユニットに応募した友人は、3カ月ちょっとと言っていました。
※ 後で書きますが、未経験の場合、フェルミ/ケースがあるかどうかでスケジュールがだいぶ変わります。
コンサル未経験から転職する場合の流れと忙しさ
私が転職活動を行った時(6カ月)の、転職活動の流れと忙しさの変化を表すと次のようになります。
見ていただくとわかるように、書類作成や一般質問対策~面接初期頃までが忙しさのピークです。
ですので、先出しできる書類作成・一般質問対策・Webテスト対策あたりは早めにやっておいても良いかもしれません。
以降、上記のやることごとに、その内容と期間・忙しさを説明します。
コンサル転職エージェントの検討
まずはエージェントを決めましょう。
コンサル転職においては、選考の特殊性からエージェントを活用するのはほぼ必須です。
エージェントを決める時は、複数社を比較して決めましょう。
エージェントは日程調整だけでなく、書類の添削や、フェルミ/ケースの模擬面接に付き合ってくれる重要なパートナーです。
それぞれのエージェントと面談をして、人となりも見て決めましょう。
おすすめのエージェントは、【厳選】コンサル転職のオススメエージェントを比較【選び方も解説】で解説しています。
どのエージェントにすべきかまよったらまずはコンサル特化の転職エージェント「MyVision」に無料相談することをおすすめします。
200社以上の人気ファームとコネクションがあるので、BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)やアクセンチュアはもちろん、BCG、ローランド・ベルガーなどの戦略ファームとのコネクションもあります。
ケース面接などの対策などのサポートも手厚いので、とりあえず相談しておいて間違いはないです。
「コンサル転職エージェントの検討」の期間
半月くらいです。
複数社と無料面談するだけですので、かかっても一カ月でしょう。
「コンサル転職エージェントの検討」の忙しさ
たいして忙しくないです。
各エージェントに送る簡単なプロフィールを作るのと、日程調整などのメールを何通か打つくらいです。
あとは面談するだけなので、負荷はかからないです。
フェルミ推定/ケース面接の対策
エージェントを決めたら、早速フェルミ/ケースの対策に入りましょう。
エージェントは過去の応募者の面接記録から、フェルミ/ケースの過去問を大量に持っています。
それらを解いてエージェントからフィードバックをもらいましょう。模擬面談もやってもらえるので、絶対にやりましょう。
フェルミとケースの対策の順番ですが、まずはフェルミ推定の対策から始めるのがよいです。
ケースを行う上での、基礎スキルがフェルミだからです。
フェルミの対策については、フェルミ推定対策マップ|知識ゼロから面接突破までの方法に、必要な対策を記載しているので、こちらもチェックしてみてください。
「フェルミ推定/ケース面接の対策」の期間
エージェントを決めてから内定をもらうまでずっと続きます。
ですので、標準的には5カ月ちょいかかると思ってください。
なお、フェルミ/ケースには既に慣れていて、すぐに選考を行う場合はもちろん短くなります。
また、フェルミ/ケースが不要な部門に行く場合は、対策する必要はありません。
「フェルミ推定/ケース面接の対策」の忙しさ
これ単体ではそこまで忙しくありません。
人によるとは思いますが、私の場合は、必ず毎日一問は問題を解いていました。
また、2週間に一度くらいのペースで、エージェントの模擬面接を行っていました。
ですので、毎日30分~1時間、2週間に一度で半日の時間が取られるくらいです。
なお、私のフェルミ/ケースの対策方法を知りたい方は、【練習問題も紹介】フェルミ推定の日常の練習方法の記事をチェックしてください。
コンサルファームへの応募書類の作成
フェルミ推定/ケース面接にある程度慣れてきたら、応募書類の準備を始めます。
具体的には、履歴書と職務経歴書です。
書類のテンプレートは、エージェントから貰えます。
そちらを使って作成しましょう。
あと、正直、書類はそこまで重要ではないと思います。
コンサル転職の場合の書類落ちの理由は、学歴・コンサル経験の有無・英語力です。
書類にどれだけすごい経歴を書いてもあまり関係ないので、おかしくない範囲にあまり時間をかけずに作成しましょう。
あと、、、面接官は、面接でもほとんど書類を見てないです(笑)
「コンサルファームへの応募書類の作成」の期間
私は半月ほどで仕上げました。
もう少しゆっくり仕上げたいという人は、一カ月ほどとってもいいと思いますし、何ならエージェント検討時から作り始めててもいいと思います。
「コンサルファームへの応募書類の作成」の忙しさ
この時期が一番、二番くらいで忙しいです。
フェルミ・ケースの対策をしつつ、書類を書きつつ、一般質問の準備をしつつ、Webテストの勉強を始めつつ、とやるべきことが重なるからです。
ですので、早い段階から実施可能な、書類の作成と、Webテの勉強は、転職すると決めた段階から始めてもいいと思います。
転職面接での一般質問への対策
応募書類と並行して一般質問対策を行います。
書類に記載する志望動機や自己PRと連動する部分もあるので、並行して行うのが良いと思います。
一般質問で詰めるべきなのは、以下の2つです。
- 志望動機
- 自己PR
ポイントは、どちらも論理性が大事だということです。
外資系OLうさぎのちょこさん(@ChoConejito)が的確に表現してくださっていました。
これは有益な情報なのですが、コンサル面接における
「なぜ(競合他社ではなく)弊社なのですか」
「なぜコンサルになりたいのですか」
という質問は別に志望理由を知りたいわけじゃなく、ハンターハンターで言うところの「”練”を見せろ」という意味です
論理的思考力とかプレゼン力を見せてください https://t.co/03UICJKcUX pic.twitter.com/7CwiEFgaB2
— 外資系OLうさぎのちょこさん (@ChoConejito) August 13, 2021
そのため、事前準備としては論理的に破綻しない志望動機と自己PRを作りましょう。
論理的に作成するコツや作成例は以下の記事で解説しています。
「転職面接での一般質問への対策」の期間
半月ほどで仕上げました。
ただ、実際は、面接で話しながらどんどん改良していくイメージです。
また、志望動機においては、最終的には各企業に合わせて微修正していきますので、この段階では大枠を仕上げたのみです。
この後のプロセスである「練習企業の選考」を通じて完成度を高めます。
「転職面接での一般質問への対策」の忙しさ
先ほどの「書類の作成」と同様の時期に行いますので、同様に一番、二番くらいで忙しいです。
転職するのが決定しているのであれば、やはり早めに開始しておくのが良いでしょう、
面接練習用コンサルファームの選考
コンサル未経験の方、特にフェルミ/ケース面接の経験がない方は、本命以外の企業で一度練習しましょう。
Webテストの事前準備もできます。
日本には、いわゆる有名ファーム出身の方が独立されて自身のコンサルファームを立ち上げています。
こういった会社もフェルミ/ケースをしっかり出してきますので、まずはこちらで面接に慣れた上で、本命に臨みましょう。
なお、練習企業、なんていうと相手に悪いと思われるかもしれません。
ですが、エージェントに聞いたところによると、面接官の印象が良くて、練習企業の予定がそのまま転職した、みたいな話もよくあるみたいです。
ですので、相手にもメリットがあるわけですから、気にせずどんどん受けていきましょう。
練習企業としてどこがいいかは、エージェントが教えてくれます。
Webテスト対策を知りたい方は、【失敗しない!】コンサル転職のWebテスト対策をチェックしてください。
「面接練習用コンサルファームの選考」の期間
基本は2カ月です。
ただ、練習企業に行きたくなった場合、本命企業の選考と内定獲得時期を合わせるために、ゆっくりと二次面接、三次面接を受けていきます。
その結果、最大4カ月ほどになる場合もあります。
(実際、面接突破すると嬉しくて、行きたくなりますよ 笑)
「面接練習用コンサルファームの選考」の忙しさ
練習企業の受けはじめくらいが最も忙しいです。
志望動機・自己PRをその企業向けに微修正しつつ、他企業のWebテストも受けつつ、フェルミ/ケースの対策をしつつ、、、
という感じでやることが多いです。
加えて、練習とはいえ、人生をかけた面接ですから、精神的プレッシャーも大きいです。
面接に落ちると、練習でももちろん落ち込みます。
練習で落ちるようじゃ本番もうまくいかないんじゃないかって思ってしまうことも。
何社か受けるうちに慣れてはきますが、作業量的にも精神的にも一番きついのがこの時期です。
本命コンサルファームの選考
さぁいよいよ本命企業の選考です。
これまで練習の成果をいかんなく発揮しましょう。
内定を獲得できれば晴れてコンサルです!
ちなみに、内定を獲得し、承諾するかどうか期間は、基本2~3週間ほどとのことです。
複数社の選考を並行していると思いますので、ある1社から早くに内定をもらいすぎると、その後急ピッチで他の会社の選考も進めなければならなくなってしまいます。
そのあたりのスケジュール調整は、基本的にエージェントがやってくれますが、心配な方は、面接の進捗状況について、定期的にエージェントに相談するようにしましょう。
「本命コンサルファームの選考」の期間
順当にいけば2カ月くらいです。
もちろん、内定がもらえなければ、どんどん延びていきます。
・・・私もそうでしたが、面接で落ち続けるととても焦ります。
本命ですからもう後がないですしね。
やっぱり転職辞めようかなと何度もなりました。
精神的に一番キツイのはこの時期かもしれません。
「本命コンサルファームの選考」の忙しさ
本命を受け始めることで、選考企業数が増えて忙しくはなりますが、作業量的にはそうでもありません。
面接自体も練習企業で慣れているので、そこまでではないです。
前述のようにきついのはメンタルで、最後の踏ん張りどころですね。
コンサル転職の期間と忙しさを踏まえて転職活動を行おう
以上、いかがでしたでしょうか!?
コンサルファームへの転職活動のイメージが湧いたら早速転職活動を開始しましょう。
上述した通り、まずはエージェントへの登録です。
【厳選】コンサル転職のオススメエージェントを比較【選び方も解説】であなたに合致したエージェントの選び方を解説していますので、ぜひチェックしてみてください。