【フェルミ推定】MECEを意識すべき3つのタイミング

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コンサルへの転職を考えている方
コンサルへの転職を考えている方

フェルミ推定でMECEさを求められるって聞いた。MECEはネットで調べると意味はわかるけど、フェルミ推定のどのタイミングで意識したらいいの?

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

本記事を書いている私は、過去に戦略コンサルへの転職活動を行っていました。

20社近くの戦略ファームを受けている中で、フェルミ推定が全くできない状態から、最後にはほぼ確実に面接を突破できる状態にまで至りました。

このように実践経験を経て身に着けたノウハウですので、ある程度信頼のおける内容になっているかと思います。

フェルミ推定でMECEでないことの多い3つのタイミングと対処法

フェルミ推定でMECEでないことの多い3つのタイミングと対処法

フェルミ推定を行う上でMECEではなくなってしまうことの多いタイミングは次の3つです。

なお、前提確認・基本式の設定・セグメンテーションは、フェルミ推定の手順の一部です。

そもそもフェルミ推定の手順について知りたい方は【初心者必見】フェルミ推定の5つの手順【例題あり】をチェックしてください。

MECEでなくなるタイミング①前提確認における数式の漏れ

フェルミ推定では式が一つとは限りません。

問題によっては、複数の式を立てる必要があります。

しかし、前提確認が不十分だと立て忘れてしまう場合が多いです。

MECEではなくなる具体例

特に多いのは下記2つかなと思います。

  • ある店舗の売上で、店内以外の計算式を忘れてしまう
    ⇒スターバックスの売上において、テイクアウトの計算を忘れてしまう など
  • 個人向け/法人向けの両方の販売先がある売上で、どちらかを忘れてしまう
    ⇒自動車の販売台数において、法人向けの販売台数を忘れてしまう

MECEにするための解決策

下記2点です。

  • 上記2つを意識しつつ、式を立てる際は漏れがないか確認する
  • 様々な種類の問題を練習し、他の人からフィードバックしてもらう

当たり前な解決策になっていますが、時間を気にしてしまうと、漏れがないかの確認をおろそかにしがちです。

10秒くらいで良いので、テイクアウトやドライブスルーはないか?や、個人向け以外に法人向けはないか?と、一度自分に問うようにしましょう。

また、この数式の漏れについては、自分だけだと案外気づかないものです。

その場合は、周囲の友人などにお願いして、漏れがないか確認してもらいましょう。

普段の練習の歳から相談できる人がいると上達が早まります。

≫参考:【練習問題も紹介】フェルミ推定の日常の練習方法

MECEでなくなるタイミング②基本式の設定における項目の漏れ

基本式を立てた際に数式の項目が抜けることです。

オーソドックスな問題であっても、油断すると項目が抜けてしまうことがあります。

MECEではなくなる具体例

簡単なお題と複雑なお題で多いミスをそれぞれ記載します。

簡単なお題での具体例

  • カフェの1日の売上で、営業時間を入れ忘れる
  • 年間の売り上げで、営業日数を入れ忘れる

複雑なお題での具体例

  • 新幹線やある電車の1日の乗客数で、車両数や席数を入れ忘れる
  • ある種類の中の一部の推計で、選択率を入れ忘れる
    ⇒ 缶ビールの売上で、缶ビール選択率を入れ忘れる など

なお、複雑なお題で多いミスの2点をしてしまいがちな問題として、「東京メトロのコインロッカーの売上」と「中古車の年間販売台数」を以下の記事で解説しています。

数式を考えた上で是非チェックしてみてください。

MECEにするための解決策

下記2点です。

  • 基本パターンを使い、簡単なミスを防ぐ
  • 式を立てたら必ず抜け漏れがないか確認する

基本式設定における基本パターンを用いることで、簡単なミスは防ぐことができます。

特によくある基本式のパターンは下図の4つです。

フェルミ推定のパターン

詳細はフェルミ推定にはパターンがある!頻出3+1パターンを解説で解説しています。

ただ、複雑になると、基本パターンだけでは抜け漏れを防ぐことができません。

その場合は、数式の漏れと同様ですが、基本式を作ったら、必ず漏れがないか確認しましょう

ここで漏れがあると、セグメンテーションや数値設定がどれだけうまくできても、論理的ではないと判断される可能性があります。

10秒~20秒あれば、確認&修正できると思うので、必ず確認しましょう

MECEでなくなるタイミング③セグメンテーションにおける漏れ、ダブり

式をセグメンテーションする際に、漏れやダブりがあるパターンです。

セグメンテ―ションにおいては、漏れダブリよりも、そもそも筋のよい切り口かどうかの方が問題になりやすいので、ここはさらっといきましょう!

MECEではなくなる具体例

下記1点がよくありがちで注意が必要かなと思います。

年齢で切り分けているのに、実は仕事の有無を意識しているために発生する抜け漏れ
⇒20代-50代の働いていない人、60代以降の働いている人

上記のように、年齢軸は簡単にMECEにできて使い勝手が良いのですが、
なぜ年齢軸で切り分けているのを、もっと意識した方が良いです。

MECEにするための解決策

下記1点です。

よく使う切り分け方を、抜け漏れダブリがないようにあらかじめ準備しておく

例えば以下のようなことです。

  • 年齢軸で切り分ける場合に、仕事の有無を意識した際はどのようなセグメントにするのが良いかあらかじめ考えておく
  • 場所を都会や田舎に切り分ける場合に、どのような都市を都会としどのような都市を田舎とするかあらかじめ考えておく 

以上でフェルミ推定でMECEさ意識すべき3つのタイミングについての解説は終わりです。 

ここから先は、MECEさを考えすぎたことで失敗する例やその回避方法について解説します。

MECEさを考える前に仮説を立てることが重要

MECEさを考える前に仮説を立てることが重要

章タイトルに書いてしまってますが、回避方法は仮説を立てることです。

まずは失敗例の具体例から説明していきます。

MECEにこだわり過ぎたことによる失敗の具体例

2つに分けて紹介します。

①MECEさを意識するあまり、数式を細かく分けすぎてしまう

例)日本のハイチュウの市場規模
日本人口×お菓子を食べる人率×ハイチュウ知ってる人率×ハイチュウが嫌いじゃない人率×ハイチュウを買うお金がある人率×購入数×購入頻度×単価

ハイチュウ購入率を、AIDMAを意識しながら、非常に細かく分けてしまっています。

ここまでやる人はいないと思いますが、MECEに考えようとすると、どうしても細かくなりがちです。

結果として、細かく分けたのに大して精度が上がることもなく、時間だけがかかってしまい、時間内に答えを出せなくなってしまいます。

②MECEさを意識するあまり、MECEになりやすい軸で切り分けてしまい、筋の悪いセグメントになってしまう

例)日本の家庭用冷蔵庫の市場規模
本当は世帯人数などで切り分けたいが、MECEになりやすい年齢軸で分けてしまう

世帯人数の方が、冷蔵庫の大きさ(値段に関係)に関係すると思うので、適切に思いますが、世帯人数をどうMECEに切り分けるか思いつかなかったので、MECEになりやすい年齢軸で切り分けてしまったパターンです。

まぁ今回の例であれば、別に年齢軸で良い気もしますが、このようにMECEを過度に意識しすぎると、最適ではない切り口になってしまいます

MECEにこだわり過ぎたことによる失敗の解決策

下記です。

  • あらかじめ仮説を立てる
    ≒この項目を入れる/セグメントに分けるとうまくいくかどうかをあらかじめ考える 
例えばハイチュウの例で言えば、「ハイチュウ知ってる人率」や「ハイチュウを買うお金がある人率」って入れる意味あるっけ?などのように、そこまで細かく分ける必要があるのか、式を立てる前に考えるということです。
セグメント軸の選択の例で言えば、どの軸が最適か、複数出したうえでセグメンテーションを行う前に考えるということです。

適度にMECEを意識してフェルミ推定のお題を解こう

以上、いかがでしたでしょうか?

ここまで読んでいただけましたら、フェルミ推定でMECEが求められるタイミングは分かったと思います。

でも、“分かる”と“できる”は別物です。

色んな問題を解いて”分かる”から”できる”状態を目指しましょう!

私の他の記事で、例題をいくつか解説しています。

一部有料のものもありますが、解説もしっかり書いていますので、よろしければ練習の1つに加えていただけましたらと嬉しいです!

参考:フェルミ推定対策マップ|知識ゼロから面接突破までの方法

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