【理系出身コンサルが解説】理系でもコンサルに転職できる!

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【理系出身コンサルが解説】理系でもコンサルに転職できる!
コンサル転職を考えている
理系出身者

コンサル業界への転職を検討中だけど、品質管理や研究開発系しかしてこなかった理系の転職成功事例はあるのかな……

結論、理系でもコンサルに転職することは可能です。

カラクリ

私も理系の医療系出身ですが、コンサルファームで働いていました!

比較的多い例である「SEからITコンサルになるパターン」だけでなく、自身の経験や知識を活かして戦略系や業務系のコンサルになることも可能です。

経営や顧客対応経験もない、SEでもなかった理系出身者でも、不足しているスキルを補い、充分な対策を行うことで他分野へのコンサル転職が可能です。

むしろ、理系出身者が培ってきた論理的思考力や数字への耐性などは、コンサルタントとして活躍できるスキルをすでに備えているとも言えますよ!

コンサル転職に関する不安を解消して、コンサルタントとしてのキャリアをスタートさせましょう。

その前に「コンサルの仕事が向いているのかわからない……」という方は、まず天職診断サービスを利用してみるのがおすすめです。

自分に適した業界がすぐに判明しますよ!

数ある診断サービスの中でも、「ASSIGN(アサイン)」の天職診断ならたった3分で無料診断できるので、まずはこちらの診断サービスを受けてみてはいかがでしょうか!

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カラクリ

  • 総合系コンサルファームに5年間勤務。
  • 転職活動は3回経験。ITコンサルの経験もあり。
  • 現在は地方の中小コンサルに勤務中。

詳細プロフィール

目次

コンサルタントの役割と将来性│理系の仕事とどう違う?

「コンサルタントの役割と将来性は、理系の仕事とどう違うのか? 」コンサル転職を考える理系出身者にとっては気になるところですよね。

まずはコンサルタントの基本的な仕事内容に触れ、そのあと理系の仕事と比較した年収や将来性を解説します。

コンサルの役割と仕事内容

コンサルタントの主な役割は、クライアントの業績向上に貢献することです。

まず、前提としてコンサルタントの仕事には大きく3つの業務が含まれます。

  • デリバリー業務:いわゆる「プロジェクト(案件・ケースとも言う)」のこと
  • プレ・営業活動:お客さんとプロジェクト契約する前の営業活動
  • 社内業務:チームの定例会・採用のヘルプ・コンサルサービスの開発・事務処理など
カラクリ

コンサルワークと言えば「デリバリー業務」を指しますよ!ハードワークで死にそうになるのもデリバリー業務です(笑)

次に、コンサルタントが業務向上に貢献するために行う具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • 課題や問題点の特定と分析
  • 問題解決に向けて、最適な戦略やアプローチの提案
  • 提案した戦略や解決策の実行支援

コンサルタントが介入することで、企業内で見落としていたリスクや課題に気付けることも!

それが、組織の成長や改善に大きく役立ちます。

【転職前に知るべき】コンサルファームの仕事内容【現コンサルが解説】」では案件タイプごとの仕事内容を解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。

コンサルの年収を研究職やメーカーと比較

では次に「理系の仕事とどう違うのか? 」に焦点を当て、コンサルタント(経営戦略)と、研究職やメーカーの年収を比較してみました!

以下の表は、マイナビ転職「2024年版 職種別 モデル年収平均ランキング」のTOP50の職種から抜粋したものです。

「コンサルタント(経営戦略)」の平均モデル年収は、2024年だけでなく2022年から3年連続で1位を獲得しています。

研究職・メーカーの職種の中で平均モデル年収の高い「研究(ゲノム・バイオ)」と比べても、およそ2倍の年収であることがわかりますね!

職種名職種分類モデル年収
(平均)
コンサルタント(経営戦略)コンサルタント・
金融・不動産専門職
1,332万円
研究(ゲノム・バイオ)医薬・食品・化学・素材738万円
セールスエンジニア(化学・素材・バイオ系)医薬・食品・化学・素材735万円
研究(基礎・シーズ探索・スクリーニング)医薬・食品・化学・素材652万円
臨床開発モニター(CRA)医薬・食品・化学・素材609万円
制御設計(その他)電気・電子・機械・半導体604万円
特許技術者(電気・電子・機械・半導体・材料系)電気・電子・機械・半導体600万円
高周波回路設計電気・電子・機械・半導体600万円
引用元:マイナビ転職「2024年版 職種別 モデル年収平均ランキング」,(参照:2024-10-04)

キャリアアップのスピードや将来性

コンサルタントは将来性が高く、キャリアアップのスピードも速い職種です。

IT専門調査会社IDC Japan株式会社が2021年にまとめた「国内コンサルティングサービス市場予測」では、2021年の市場規模は前年に比べ11.4%増の5,724億円に達し、2025年には1兆2,551億円に拡大すると予測されています。

カラクリ

IT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、コンサルタントへの需要は今後さらに増えると考えられていますよ!

理系の職種と比べてみると、理系の職種は研究開発や実用化に時間がかかる一方、コンサルタントは個々の業績が評価されやすいため、理系の業種だけでなく大企業と比べてみても、成果を出しさえすればスピード出世が可能です。

さらに、特定の業界にとどまらず、幅広い業界に対して深い洞察力を養えるほか、最先端の課題により問題解決力や戦略的思考も磨けるので、将来的なキャリアアップにも大いに役立つでしょう。

参考:PRO CAREER JAPAN「コンサル業界はこの先も安泰?業界の将来性や4つのポイントを紹介」

コンサルティング会社が理系人材を求める5つの理由

コンサルティング会社が理系人材を求める5つの理由を紹介します。

すべての項目において、理系人材が日々行ってきた研究や実験内での習慣が、コンサル業界で求められる能力の基礎となっていますよ。

論理的思考力が高い

コンサルティング会社が理系人材を求める理由の1つ目は「論理的思考力が高い」ことです。

コンサルタントの仕事では、限られた時間内でクライアントの抱える問題点を把握し、最適な解決策を導き出すことが求められます。

理系人材は、日々の研究や実験を通じて情報収集や分析を論理的に行うスキルが身についており、そのプロセスがコンサルティング業務においても役立つのです。

また、専門知識が豊富な場合に、思い込みが問題解決を妨げる場合がありますが、理系人材は論理に基づいて客観的に状況を分析できるとして、高いパフォーマンスを期待されています。

プロジェクトの円滑な進行に不可欠な論理的思考力を持つことが、理系人材が求められる理由のひとつです。

問題解決能力が高い

コンサルティング会社が理系人材を求める理由の2つ目は「問題解決能力が高い」ことです。

理系人材は、学生時代から研究や実験を通じて問題を抽出し、仮説を立てて検証するプロセスを繰り返してきました。

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このプロセスは、コンサルティング業務における「なぜ問題が起きたのか?」という問いに対するアプローチと非常に似ているんです!

データを分析し、原因を見極め、次のステップへ進む能力は、コンサルタントとしての業務に欠かせません。

また、俯瞰的な視点を持ち、いち早く問題点を発見し解決に導く力が、コンサルティングの現場でも高く評価されています。

数字やデータの扱いに慣れている

コンサルティング会社が理系人材を求める理由の3つ目は「数字やデータの扱いに慣れている」ことです。

理系人材は研究や実験を通じてデータ分析に多く携わっており、数字の扱いに慣れている傾向があります。

特に、財務・会計・金融系のコンサルティングではデータ分析が不可欠です。

主な場面としては、以下が挙げられます。

  • 経営課題の抽出や分析
  • 戦略や解決策の実行
  • 効果測定

理系人材は、数字から経営課題を見抜き、論理的に解決策を導き出す力に長けているとして、コンサルティング業界でも戦力として期待されています。

技術習得が早い

コンサルティング会社が理系人材を求める理由の4つ目は「技術の習得が早い」ことです。

理系人材は、研究や実験の過程で専門的な技術や知識を迅速に習得する訓練を積んできました。

そのため、ITやPC関連などの新しいツールにもいち早く対応できる力が期待されています

特に、専門外の技術であっても柔軟に吸収し、自分の業務に活かす力が評価されることが多いです。

そのため、迅速に技術を習得できる能力を持つ理系人材は、コンサルティング業界でも重宝されるでしょう。

新しい技術や知識に理解がある

コンサルティング会社が理系人材を求める理由の5つ目は「新しい技術や知識に理解がある」ことです。

理系人材は、研究や実験を通して最新の技術や新しい知識に触れる機会が多く、その理解力は文系人材より優れている傾向にあります

この能力は、クライアント企業が抱える技術的課題を深く理解し、解決策を提供する際に非常に役立ちます。

特に、クライアントの業界や製品に対する知識を短期間で理解する力は、プロジェクトを円滑に進めるうえで重要な要素です。

カラクリ

新しい情報を集めて洞察を導くことがコンサルの仕事です。新しい技術や知識の習得に興味が持てないと、コンサルの仕事がつまらなくなりますよ!

以下で、コンサルに向き・不向きの性格について解説しています!

自分がコンサルタントに向いている性格なのかチェックしたい場合は、ぜひご覧ください。

コンサルタントに求められるスキルセット

コンサルタントに求められるスキルセットを5つ紹介します。

どのスキルも、クライアントの問題点を見つけ出し、解決に導くためには欠かせません。

コンサルタントに必要なスキルを把握し、足りない部分は補うことで、転職活動もスムーズに進むでしょう。

論理的思考力

コンサルティング業界で成功するためには、論理的思考力、いわゆるロジカルシンキングは必要不可欠です。

コンサルタントはクライアントの複雑な課題を解決するために、様々なデータを分析し、適切な解決策を導き出さなければなりません。

この過程で必要なのが、問題点を細分化し、筋道を立てて考える能力、つまり論理的思考力です。

カラクリ

採用試験でも「フェルミ推定」のような論理的思考力を測る課題が出題されることから、その重要性が伺えますね!

例として、論理的思考力を磨くための主な6つの手法を、以下で紹介しています。

  • ゼロベース思考:思い込みに囚われず、ゼロから物事を考える
  • フレームワーク思考:特定の枠組みを使用し、効率的に解決策を導き出す
  • ロジックツリー:問題点をツリー状に書き出し、論理的に分析する
  • マトリックス:2つの軸を使って、情報を整理・分析する
  • 仮説思考:問題に対して仮説・検証することで、効率的に解決策を見出す
  • MECE:「漏れなく、ダブりなく」情報を整理して問題解決を図る

コミュニケーションスキル

コンサルティング業界で成功するためには、優れたコミュニケーションスキルも欠かせません。

コミュニケーションスキルは、クライアントと対等に話し合える信頼関係を築き、問題の解決策の提案に対して納得を得るために必要なスキルです

また、コミュニケーションスキルが高いと、幅広い人脈形成にもつながります

クライアント企業の担当者だけでなく、特に経営陣とも良好な関係を築くことで、情報収集や協力を得る場面で役立ち、プロジェクトの成功に直結するでしょう。

能動的な学習能力

コンサルティング業界で成功するためには、能動的に学習する能力が求められます。

ビジネス環境は絶えず変化しており、業界のトレンドや最新技術に遅れを取らないためには、自ら進んで知識やスキルを更新し続けることが必要不可欠です

さらに、クライアントの業界に関する深い理解なくしては、効果的な解決策を提案することはできません。

そのため、担当する分野について積極的に学ぶ姿勢が求められます。

カラクリ

自主的に学ぶ姿勢は、コンサルタントとしての自己成長にもつながるので、キャリアの発展にも大きく役立ちますよ!

  • 専門書籍を読み込む
  • 社内外のセミナーや業界イベントに参加する
  • 完了したプロジェクトを振り返る
  • 同僚からフィードバックやアドバイスをもらう
  • 過去のプロジェクトや他企業のケーススタディを分析する

進捗管理スキル

コンサルティング業界で成功するためには、進捗管理スキルが欠かせません。

適切な進捗管理は、プロジェクトの遅延を防ぎ、予算や期間内でクライアントが納得する成果を上げるために重要な役割を果たします

そのためコンサルタントには、スケジュールを明確に区切り、計画的に進行させる能力が求められるでしょう。

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自分1人だけでなくチーム全体の進行を把握し、各メンバーのタスク進行状況を管理することも重要ですよ!

予めリスクを予想し、遅れが生じた場合でも柔軟に対応できるスケジュール管理を行うことで、クライアントの信頼獲得にもつながります。

プレゼンテーションスキル

コンサルティング業界で成功するためには、優れたプレゼンテーションスキルが不可欠です。

  • 構成力:情報を論理的に整理し、相手がが理解しやすい順序で伝える力
  • 表現力:相手の理解度に合わせた言葉で、わかりやすく伝える力
  • 説得力:自信を持って発言し、質問に的確に応える力

また、複雑なデータや分析結果をわかりやすく示し、相手の興味を引き付ける工夫も重要です

これらのスキルを磨くことで、クライアントとの信頼関係を構築し、プロジェクトの成功につながる可能性が高まります。

プレゼンテーションは単なる情報伝達にとどまらず、クライアントとの共通理解を深める重要なチャンスにもなるのです。

以下の記事では、その他のコンサルに求められるスキルや、コンサル後のキャリアについても解説しています!

コンサル転職における理系出身者の成功のポイント

コンサル転職における理系出身者の成功のポイントを5つ紹介します。

理系出身者は、論理的思考力や数字を扱う習慣など、コンサルタントとして欠かせないスキルが備わっている一方、経営に関する知識やコミュニケーションスキル、顧客対応の経験など、足りない部分があるのも事実です。

コンサル転職を目指すなら、その足りない部分を補う対策をしておきましょう。

経営知識の不足を克服する

コンサル転職で理系出身者が成功するポイントの1つ目は、経営知識の不足を克服することです。

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科学や工学の専門知識は持っていても経済や経営の知識がない…… と一歩を踏み出せずにいる人も少なくないですよね……

そこで、コンサル転職を目指す理系出身者に向けて、経営知識の不足を克服する方法をいくつか紹介します!

  • 経営やビジネス系の本を読む
  • 経営やビジネスのセミナーに参加する
  • ビジネススクールに通う
  • 実際の業務の中で経験を蓄積していく(コンサル転職後)

上記の中でも取り組みやすいのが「経営やビジネス系の本を読む」ことではないでしょうか。

そこで、経営やビジネスの知識をつける手始めとしておすすめなのが、グロービズMBAシリーズです。

このシリーズは、ファイナンス・マーケティング・経営戦略など、経営やビジネスに必要な基本をわかりやすく解説しています

すでに持っている知識を深めたい場合にも活用できるので、今後の実践の中でも手元に置いておきたいシリーズです!

ビジネス感覚を養う

コンサル転職で理系出身者が成功するポイントの2つ目は、ビジネス感覚を養うことです。

  • 経営やビジネス系の本を読む
  • ニュースを基に自分ならどうするか考える
  • フェルミ推定やビジネスケース問題を毎日解く
  • 経営に関する数字に注目する習慣をつける

これらの方法を日々の生活に取り入れることで、ビジネスの本質を理解し、経営者の視点で物事をとらえる力が身につくでしょう。

特にニュースをただ読むだけでなく「自分ならどうするか」考えることは、実践的な思考力を養うのに効果的な他、フェルミ推定やビジネスケースの問題を解くことは、論理的思考力と問題解決力が磨かれます。

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企業の売上高や利益率などの数字を意識的に見ることも、ビジネス感覚を養うのに効果的ですよ!

また、書籍からビジネス感覚を養うなら「もしも、あなたが「最高責任者」ならばどうするか?Vol.1」がおすすめです。

この本では、具体的なケーススタディや、各業界や企業の特徴や課題がロジカルかつ客観的に説明されています。

理系出身者にとって、ビジネスの実践的な側面を学ぶのに適した1冊と言えるでしょう。

コミュニケーションスキルを磨く

コンサル転職で理系出身者が成功するポイントの3つ目は、コミュニケーションスキルを磨くことです。

理系出身者は、科学や工学の専門知識を持ち、論理的思考力や分析力に優れている一方で、対人コミュニケーションに苦手意識を持つ場合があります。

しかし、コンサルタントの仕事では、クライアントや社内の様々な立場の人々とコミュニケーションを取り、良好な関係を構築することがプロジェクトの成功には不可欠です

例えば、社内でのヒアリングやプレゼンテーションの機会があれば、積極的に手を挙げて参加することをおすすめします。

また、異なる背景を持つ人々との交流の機会を増やすことも効果的です。

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相手の立場や思いを理解し、明確かつ簡潔に自分の考えを伝える練習を重ねれば、コミュニケーションスキルは着実に向上していくはず!

自己学習を習慣化する

コンサル転職で理系出身者が成功するポイントの4つ目は、自己学習を習慣化することです。

コンサルタントは、知識量がゼロの領域でも、短期間で最低限の知識を習得し、クライアントの問題を解決する必要があります。

そのため、常に新しい分野を学び続ける姿勢が不可欠です。

自らが主体で動かなければならない場面も多いため、同僚に頼らずともプロジェクトを進められるよう、幅広い知識と能力を身につけましょう。

常に自主的に疑問点を解消していく意識を持ち、日々の学習を習慣化することが大切です。

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習得した知識を人に教えられる状態に理解を深めると、クライアントに適切な提案ができるようになりますよ!

長時間労働に備えて体力をつける

コンサル転職で理系出身者が成功するポイントの5つ目は、長時間労働に備えて体力をつけることです。

コンサルティング業界では長時間労働が一般的であり、激務に耐えられる体力は不可欠です。

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私が以前関わったIT系のプロジェクトでは、月の残業が100時間~200時間だったこともあります……

体力が不足していると、集中力が途切れたり、思考力が低下したり、業務に支障が出る可能性も。

また、夜遅くまでの業務に対応できなくなる恐れもあります

そのため、日頃から体力づくりを心掛け、長時間労働に耐えられる体力をつけておくことが重要です。

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クライアントからの厳しい要求や指摘に対応できる強い精神力も求められるので、体力と精神力の両方をバランスよく鍛えることが重要ですよ!

理系出身者のコンサル転職事例

理系出身者のコンサル転職事例を3パターン紹介します。

事例を見ていると「自社だけでなく、様々な企業の改善に携わりたい」「業界全体に貢献できるスキルを身につけたい」といった理由から転職を選んだケースがよく見られます。

また、一度コンサルタントとして経験を積むと、コンサル経験者として将来的に戦略系や業務系など他分野のコンサルタントを目指す道も開け、キャリアアップの大きなステップとなるでしょう。

大手メーカー研究職からコンサルタントへ

大手メーカーでは、課題解決にやりがいを感じても、業務全体に責任を持てるまでには長い時間がかかることが一般的です。

しかし、コンサルタントに転職することで、技術的な分野に加えて、ビジネス戦略やマーケティング、財務など、ビジネス全体に関わることが可能になります。

また、技術的な課題を抱えるクライアントに対して、自身の専門知識を活かして的確な助言を行える点が、大きな強みとなるでしょう。

【大手製造メーカー→大手コンサルティングファームへの転職事例】
20代後半 男性:大手製造メーカー(年収450万円)⇒大手コンサルティングファーム(年収550万円)

「日本の製造業界を変えたい!」「業界全体に貢献できる力を身に着けたい!」などとキャリアの選択肢としてコンサルタントを強く意識するようになった。

引用元:「【大手製造メーカーから大手コンサルティングファームへの転職事例】「日本の製造業界を変えたい!」抱き続けた大志は数々のハンデを跳ね除け面接通過率100%を獲得!」AXIS CONSULTING, (参照:2024-10-05)

【大手メーカー→アクセンチュアへの転職事例】
システムエンジニアとして商業向けのデジタル機器を作る部署⇒アクセンチュアのインダストリーX

もともとコンサル業界に興味があったわけではないが、製造業のデジタル化を幅広く手掛けられることに興味を持った。

引用元:「「コンサル業界に興味はなかった」大手メーカーからアクセンチュアに転職した、本当の理由」, BUSINESS INSIDER(2024-10-05)

医療系企業からコンサルタントへ

医療系企業からコンサルタントへ転職した場合には、医療系企業で培った経験や知識が大いに役立ちます。

医療やヘルスケアの業界に特化したプロジェクトにおいて、医療業界の背景を理解し、クライアントのニーズに合った具体的な提案ができるため、転職後も専門性を活かして活躍できるでしょう。

医療業界全体を俯瞰的に見る機会が得られ、より広い視野でキャリアを築くことが可能です。

【外資系の医療メーカー→医療コンサルタントへの転職事例】
整形外科の手術で体内に入れるインプラントの営業⇒医療コンサルタント

  • もっと医療現場を良くしていきたいと、課題解決と真っ向から立ち向かえる医療コンサルタントに興味を持った
  • 医療界が未経験であっても、組織の作り方やクライアントとのコミュニケーションなど、一見医療とは関係なさそうな経験が活きることもある

引用元:「医療機器営業から医療コンサルの世界へ。自由な社風の中で理想を追いかける!」, MEDIVA(参照:2024-10-05)

エンジニア(SE)からITコンサルタントへ

エンジニア(SE)からITコンサルタントへ転職した場合には、エンジニアが担当する工程よりもさらに上流の段階から携われるようになるのが魅力です。

また、システム開発だけでなく、企画や戦略を練る段階から関われる他、今後成長が見込まれるIT分野で能力を発揮できるでしょう。

エンジニアとITコンサルタントは親和性が高いため、エンジニアとしての経験や知識を活かしながら、課題解決に取り組むことが可能です。

【エンジニア(SE)→ITコンサルファームへの転職事例】
27歳 男性(未婚)
大手SIer/システムエンジニア(年収400万円)⇒大手ITコンサルティングファーム/ITコンサルタント(年収520万円)

  • 「今まで技術メインでやってきたけれど、今後はもっと上流メインで顧客のフロントに立ってコンサルティングをしていきたい。」
  • 戦略系・総合系を中心に狙っていたが、面接を受ける中で「やはり技術に軸足を置いておきたい」とITコンサルファームへの入社を決める

※AXIS CONSULTINGからのスカウトからはじまった転職活動

引用元:「スカウトから始まった転職活動、SEからITコンサルファームへの転職事例【実話】」, AXIS CONSULTING(参照:2024-10-05)

【エンジニア(SE)→ITコンサルファームへの転職事例】
45歳 男性
日系SIer/システムエンジニア(年収900万円)⇒日系総合ITコンサルティングファーム/マネージャー(年収1,100万円)

  • 40代後半を迎え、今後のキャリアップを考え転職を考える
  • ITベンダー、コンサルティングファーム、SIerを受ける中で、コンサルティングファームは今までの仕事とは異なるが、今の自分にはないスキルが身につくと感じる
  • 10年後にどうありたいかを考え、日系大手のITコンサルティングファームに転職を決める

引用元:「エンジニアの転職成功事例|10年後のキャリアを見据え、SEからITコンサルタントへ」, JAC Recruitment,(2024-06-14)

理系からコンサルへの転職は転職エージェントの利用がおすすめ

理系からコンサルへの転職は、転職エージェントの利用がおすすめです。

各分野に精通したキャリアアドバイザーが相談に乗ってくれるので、コンサル業界の転職に関しても的確なアドバイスが受けられます。

転職エージェントで無料相談も行っているので、実際に話を聞いてみて、特化している分野や担当者の相性を確認してみましょう。

1 アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、アクセンチュアやBig4といった総合・ITコンサルファームへの転職に強いエージェントとして評価されており、全エージェントの中でもトップクラスだと言われています。

その理由は、同社の役員やキャリアアドバイザーが総合コンサルやITコンサル、Sler出身者で構成されているから!

これにより、理系出身者にとっても業界に関する深い知識を活かした転職支援を受けられることが魅力です。

さらに、非公開求人が全体の77%を占めており、アクシスコンサルティング独自の選考ルートを提供しています。

  • Big4やアクセンチュアなどの戦略部門に強い
  • 書類や面接対策が充実している
  • 非公開求人が豊富で、特別な選考ルートを提供できる

ただし、事業会社の求人はコンサル関連に比べて数・質ともにやや少なく、IT系やスタートアップなどに偏りが見られるため、他業界を希望する場合は他のエージェントも検討すると良いでしょう。

アクシスコンサルティングの基本情報
書類対策/面接対策の内容
面接の過去問の内容
ファームとのコネクション
運営会社アクシスコンサルティング株式会社
設立2002年4月
公開求人数非公開
非公開求人数全体の77%
料金無料

2 JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、理系出身者の転職にも適した転職エージェントです。

その強みは求人の豊富さにあり、医療・IT・製造業など、理系出身者の経験を活かせる職種を多数取り扱っています

また、医療業界出身の医薬バイオ専門コンサルタントといった業界に精通し、高い専門性を備えたコンサルタントが1,400名以上も在籍している点も魅力のひとつです。

各業界のプロがあなたの経験やスキルを的確に評価し、最適なマッチングを実現します。

また、JACリクルートメントはハイクラス転職にも強いため、管理職やエグゼクティブ、技術職、専門職の転職支援もサポート可能です。

  • 総合コンサルやグローバル企業への転職支援が充実している
  • 面接官の人柄や過去の面接内容を事前に把握できる
  • キャリアコンサルタントの質が高い

一方で、企業側と求職者側の担当者が同一人物であるため、担当者によっては「企業の紹介が強引になる場合がある」という意見もあります。

しかし、しっかりと自分の意見を伝えられる人であれば問題ないでしょう。

JACリクルートメントの基本情報
書類対策/面接対策の内容
面接の過去問の内容
ファームとのコネクション
運営会社株式会社 ジェイエイシーリクルートメント
設立1988年3月7日
公開求人数15,000
非公開求人数全体の60%
料金無料

3 コンコードエグゼクティブグループ

コンコードエグゼクティブグループ

コンコードエグゼクティブグループは、理系出身者の転職にも適した転職エージェントで、先端・専門領域系のコンサルファームへの転職支援も行っています

製薬・医療機器業界やハイテク業界向けのみならず、DX(デジタルフォーメーション)領域に特化したファームも登場。

これにより、エンジニアや製造業出身者、製薬業界出身者などの、理系のバックグラウンドを持つ人材が重宝されています。

また、コンコードエグゼクティブグループは、女性コンサルタントが多いのも魅力のひとつです。

女性の視点からアドバイスをもらいたい方には、コンコードエグゼクティブグループはおすすめの転職エージェントと言えるでしょう。

  • 戦略コンサルやITコンサル出身のキャリアアドバイザーによる専門的なサポートがある
  • フェルミ推定やケース面接の対策が充実している
  • 女性のキャリアコンサルタントが多い

一方で、「総合コンサルの過去問の数がやや少ない」という点がデメリットとして挙げられます。

模擬面接が充実しているため大きな問題ではないかもしれませんが、総合コンサルの過去問重視の方には他の選択肢も検討すべきでしょう。

コンコードエグゼクティブグループの基本情報
書類対策/面接対策の内容
面接の過去問の内容
ファームとのコネクション
運営会社株式会社コンコードエグゼクティブグループ
設立2008年
公開求人数非公開
非公開求人数非公開
料金無料

以下では、ファーム間の転職経験もある私がおすすめする、転職軸ごとの転職エージェントを紹介しています。

転職エージェントの選び方もあわせてぜひご覧ください。

理系出身者がコンサル転職する際によくある質問

理系出身者がコンサル転職する際によくある質問を6つ紹介しています。

コンサルへの向き・不向き、メリット・デメリットなど、良い面と悪い面の両方を理解したうえで転職活動をはじめましょう。

コンサルにはどんな人が向いている?

コンサルに向いている性格は以下の通りです。

  • 精神的・肉体的なタフさ
    長時間労働や高いプレッシャーに耐えられる強さがある
  • 知的好奇心が旺盛
    常に新しい業界やテーマに取り組むため、学ぶことを楽しめる
  • 向上心の強さ
    継続的なスキルアップができる
  • 責任感の強さ
    クライアントの立場に立って最適な解決策を追求し続けられる

これらの特徴を持つ人は、コンサルタントとして活躍する可能性が高いでしょう。

以下の記事では、コンサルに向いている性格かどうか確かめる方法も紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

コンサル転職にかかる期間は?

コンサル転職にかかる期間は「早くて3カ月、普通で半年」です。

現職の忙しさにもよりますが、余裕をもって1年ほどと考えておくことをおすすめします。

カラクリ

ちなみに、フェルミ推定やケース面接にないユニットに応募した友人は、3か月ちょっとかかったそうです。

未経験の場合は特に、フェルミ推定やケース面接があるかによって転職にかかる期間が大きく変わります。

慣れていない場合は、フェルミ推定やケース面接に最低5カ月ほどはかかると思っていた方が良いでしょう。

以下の記事では、私が実際にコンサルファーム間で転職した経験談や、コンサル未経験の友人の実体験を基に、転職にかかる時間だけでなく、スケジュール感も解説しています。

未経験でコンサルに転職するなら何歳まで?

未経験でコンサルに転職するなら、30歳前半までが一般的です

それ以上でも転職している人もいるので可能性がないわけではないですが、特に未経験の場合は若いに越したことはないでしょう。

理由としては、長時間労働やプレッシャーによる肉体的・精神的負担や、労働時間の割にコスパがあまりよくないことが挙げられます。

カラクリ

とはいえコンサル転職をしたいと思った「今」が一番若い! すぐに行動を開始しましょう!

コンサル転職すると決意したら、転職エージェントに相談するのが正解です!

必ず複数社と面談を行って、自分の希望や転職エージェントとの相性を考えた上でどの転職エージェントにサポートしてもらうか決定しましょう。

以下の記事では、未経験からコンサルへ転職するロードマップを紹介しています。

面接で顧客対応の経験がないことを言われたら?

面接で顧客対応の経験がないことを言われたら、営業やマーケティングなどの他部署とのやり取りを、顧客対応に置き換えて説明しましょう!

カラクリ

確かに、直接的な顧客対応の経験はないかもしれませんが、他部署の人と話した経験を準備しておくと「顧客対応の経験がない」場合の問いにスムーズに回答できますよ!

このように、直接的な顧客対応経験がなくても、類似の経験を効果的に伝えることで、コンサルタントとしての適性をアピールできます

また以下の記事では、私の経験談として自己PRに対して面接官に詰められた実体験や対処法を紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

コンサルはなぜきつい?

コンサルがきついと言われる理由を以下にまとめています。

  • 長時間労働で寝れない日が続くこともある
  • 上司の詰めが激しい
  • クライアントからのプレッシャーがある
  • 常に新しい知識やスキルが求められる
  • 自分のペースで仕事ができない
  • 実力すぎなため優秀な同僚と常に競う必要がある
  • 未経験でもすぐにバリュー(価値)を求められる
  • 高い専門性が求められる

働き方改革によってコンサル業界も変わりつつありますが、競争先との競争の激化やクライアントの要求ハードルは変わっていないため、特にマネージャー以上の管理職にしわ寄せがきているのが現状です。

しかし、きつい中にも幅広い知識を得られたり、給料が高かったり、きついからこそのメリットもあるので、自分の適性と照らし合わせて考えてみるといいでしょう

以下の記事では「コンサルタントの仕事は本当にきついのか?」向いている人の特徴も交えて紹介しています。

コンサルに転職してよかった?

コンサルに転職してよかった理由を以下にまとめています。

  • ポストコンサルでキャリアアップが望める
  • 幅広い最先端の知識が身につく
  • 20代からでも、どこでも活躍できるスキルが身につく
  • 給料が高く、評価次第でボーナスも期待できる
  • 実力次第でスピード出世もできる
  • 優秀な人と仕事ができる
  • 成果を出していれば柔軟に働ける

コンサルタントに求められるレベルは高いですが、成果を出しさえすればキャリア・給料・プライベートなどにおいて様々なメリットを望めます。

優秀な人材に囲まれた環境にいることで、自分自身の成長も見込めますよ!

以下の記事では、コンサルに転職してよかった理由を詳しく解説!

さらにコンサル転職を後悔しないコツも紹介しています。

理系の強みを活かしたコンサル転職を

以上、コンサルタントの役割と将来性を、理系出身者がコンサル転職する場合に焦点を当てて紹介しました!

コンサル業界は経営学部のような文系が向いている業界だと思われがちですが、不足している経営知識やコミュニケーション能力を補うことで、むしろ理系人材の方が向いていると言えるかもしれません。

論理的思考力・新しい技術や知識への理解・数字やデータへの耐性など、コンサルタントとして不可欠な要素を習慣として身に付けている理系人材は、多くのコンサルティング会社が求めています。

コンサル転職をしようと決めたら、まずは行動あるのみです!

理系の強みを活かしたコンサル転職を実現しましょう!

コンサルが自分に向いているか不安な方は、まずASSIGN(アサイン)の天職診断をチェック! そしてコンサル転職を成功させるための必須のステップである転職エージェントの活用をおすすめします。

以下の記事も参考に、自分に最適な転職エージェントを選びましょう!

プロの意見を聞くことは、転職後のミスマッチを防ぐ上でも大いに役立ちますよ!

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