ITコンサルタントって、本当にやめとくべき?
SE出身だけど、ITコンサルに転職して大丈夫?
こんな疑問や不安を抱えていませんか?
ITコンサルタントは、魅力的な肩書きと高収入が期待できる職業です。
しかし、その実態は想像と違うこともしばしば。
激務や長時間労働、技術スキルの停滞など、デメリットも少なくありません。
本記事では、ITコンサルタントのリアルな実態に迫ります。
SE出身者の視点や新卒での就職についても詳しく解説。
「やめとくべき理由」と「挑戦する価値がある理由」の両面から迫ります。
あなたのキャリア選択に役立つ情報が満載です。
ITコンサルタントとしての未来が、本当にあなたに合っているのか?
一緒に考えていきましょう。
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プロフィール
カラクリ
- 総合系コンサルファームに5年間勤務。
- 転職活動は3回経験。ITコンサルの経験もあり。
- 現在は地方の中小コンサルに勤務中。
目次
【辞めとくべき理由】ITコンサルに就職・転職すべきでない理由5選
ITコンサルタントという職業は、一見華やかに見えますが、実際には多くの課題が潜んでいます。
ここでは、ITコンサルタントとしてのキャリアを選択する前に、慎重に検討すべき5つの理由を詳しく見ていきましょう。
- 長時間労働や過剰なストレスに耐える覚悟が必要
- 提案やクライアント対応のプレッシャーが大きい
- PMO案件の多さにより、本来のコンサル業務に携わる機会が少ない
- 転職後のギャップに戸惑うリスク
- 技術スキルが停滞しエンジニアとしての成長が期待できない
1. 長時間労働や過剰なストレスに耐える覚悟が必要
ITコンサルタントの世界では、長時間労働が常態化しています。
クライアントの要求に応えるため、深夜まで働くことも珍しくありません。
この激務は、身体的・精神的に大きな影響を与える可能性があります。
特に炎上案件にアサインされると、めちゃくちゃしんどくなります。。。
私が入った炎上案件の残業時間は下記のようになっていました。
炎上案件アサイン時の月別残業時間
- 12月:100時間
- 1月:140時間
- 2月:200時間
- 3月:180時間
なお、上記の炎上案件の具体的な体験談はこちらの記事で解説しています。
2. 提案やクライアント対応のプレッシャーが大きい
ITコンサルタントは、常に最適な解決策を提案し続けることが求められます。
クライアントの期待に応えられないプレッシャーは想像以上に大きいのです。
会議での意思決定一つで案件が炎上してしまうリスクもあるので、慣れるまではクライアントとの会議の時はめちゃくちゃ緊張してました…(慣れてからもですが)
会議前に想定問答を繰り返し、場合によっては追加で資料作成をして対応していました。
3. PMO案件の多さにより、本来のコンサル業務に携わる機会が少ない
多くのITコンサルタントが期待する「戦略的なアドバイス」よりも、
実際にはPMO(Project Management Office)業務が中心となることが多いです。
私も、IT戦略の立案やIT組織改革などの案件も担当しましたが、一番長かったのはシステム以降・開発のPMOでしたね。
PMO自体は重要な仕事ですが、コンサル未経験の方がイメージするコンサルタントの仕事とは異なるので、注意が必要です。
4. 転職後のギャップに戸惑うリスク
PMO案件が多いことも含め、ITコンサルタントへの転職は、入社前後で想像以上に大きなギャップを伴います。
想像していた仕事と違った…となってすぐに辞めてしまうとキャリアに傷がつくことも。
あらかじめコンサルワークについてしっかりと理解しておくことが重要です。
5. 技術スキルが停滞し、エンジニアとしての成長が期待できない
ITコンサルタントは、最新の技術トレンドを把握する必要がありますが、
実際に手を動かして仕様書を作成したり、コーディングする機会は激減します。
エンジニアとしてのキャリアアップを考えてITコンサルに転職する人にとっては大きな障壁となります。
ITコンサルに技術力が不要というわけではありませんが、それよりは提案力やコミュニケーション力の方が重視されます。
また、仕様書作成などはもちろんエンジニアの方が行いますので、コンサル側は行いません。
エンジニアのキャリアアップとしてITコンサルを目指すのは避けた方が良いでしょう。
ITコンサルに挑戦すべき?辞めるべき?具体的な基準と考え方
ITコンサルタントへの転職や就職を考える際、様々な要素を考慮する必要があります。
ここでは、あなたに合った選択をするための具体的な基準を紹介します。
以下の点を自己分析し、慎重に検討してみましょう。
- ワークライフバランスを重視するか
- 技術スキルとビジネススキルのどちらを優先するか
- 提案力・コミュニケーション力に自信があるか
- 激務やストレスに対する耐性
- PMO業務への関心
- キャリアビジョンに合致しているか
- 転職後のギャップを許容できるか
それぞれ解説します。
ワークライフバランスを重視するか
ITコンサルタントの仕事は、往々にして長時間労働を伴います。
クライアントの要望に応えるため、深夜まで働くことも珍しくありません。
家族との時間や自己啓発の時間を確保したい方には、厳しい職種かもしれません。
参考:【コンサル経験者が語る】ITコンサルタントの一日の流れ【炎上気味】
参考:【実態】コンサルに転職してもワークライフバランスはとれるのか?
技術スキルとビジネススキルのどちらを優先するか
ITコンサルタントは、最新の技術動向を把握する必要があります。
しかし、実際に仕様書を書いたりコーディングしたりする機会は激減します。
代わりに、ビジネス戦略の立案やプレゼンテーションスキルが重要になります。
特にSEからの転職を考える方は自身のキャリアとしてどちらを選択したいのかをあらかじめ考えておくと良いでしょう。
提案力・コミュニケーション力に自信があるか
ITコンサルタントの仕事の核心は、クライアントへの提案です。
技術的知識だけでなく、ビジネス課題を理解し、適切な解決策を提示する能力が求められます。
また、様々な立場の人とのコミュニケーションも欠かせません。
正直、言われたことをやる仕事の方が好きな方には向かないかもしれません。
課題を解決するために必要な作業を設計し、場合によっては指示するので、主体的に提案し、コミュニケーションを取れる必要があります。
激務やストレスに対する耐性
ITコンサルタントの仕事は、常に高いプレッシャーにさらされます。
クライアントの期待に応え続けること、厳しい納期、複雑な問題解決など、ストレスは避けられません。
正直これが一番重要かもしれませんw
日を跨いで仕事をすることが続いても大丈夫かどうか、冷静に考えてみましょう。
PMO業務への関心
多くのITコンサルタント、特に若手は、PMO業務に従事することが多いです。
プロジェクト管理、進捗報告、会議のファシリテーションなどが主な仕事となります。
PMO案件は、調査・分析を通じて示唆を導くような、いわゆるコンサルワークとは異なります。
PMO案件を担当することが多くなっても問題ないのであれば、良いと思いますが、theコンサルワークを希望する場合は、ITコンサルよりも戦略特化のコンサルファームや部署に転職した方が良いと思います。
参考:【元コンサルが解説】戦略コンサルに強い転職エージェントおすすめTOP3!
キャリアビジョンに合致しているか
ITコンサルタントとしてのキャリアが、あなたの長期的なビジョンと合致しているかを考える必要があります。
コンサルと言えど所詮は外注先の1社です。
意思決定はできません。
自身の判断で事業を推進していきたい方や、SEの方で技術力を高めたい方はITコンサルはキャリアビジョンとずれる可能性があります。
転職後のギャップを許容できるか
特にSE出身者にとって、ITコンサルタントへの転職は大きな変化を伴います。
業務内容、求められるスキル、働き方など、様々な面でギャップを感じることでしょう。
これらの基準を踏まえ、自分自身と向き合ってみてください。
ITコンサルタントという選択が、あなたのキャリアにとって最適な道筋なのか、よく考えてみましょう。
【ITコンサルって何?】業務内容とキャリアパス
ITコンサルタントという職業に興味を持ったものの、具体的な仕事内容がイメージできない方も多いでしょう。
ここでは、ITコンサルタントの実際の業務内容と将来のキャリアパスについて詳しく解説します。
ITコンサルとは?業務内容とSEとの違い
ITコンサルタントは、クライアント企業のIT戦略立案や課題解決をサポートする専門家です。
SEとの大きな違いは、技術的な実装よりも、ビジネス視点での提案や戦略立案に重きを置く点です。
主な業務内容
- クライアントのビジネス課題分析
- IT戦略の立案と提案
- プロジェクトマネジメント(PMO業務含む)
- システム導入支援
- 業務プロセス改善の提案
- 新技術の調査と導入提案
参考:【転職前に知るべき】コンサルファームの仕事内容【現コンサルが解説】
ITコンサルのキャリアパス:技術スキル vs ビジネススキル
ITコンサルタントのキャリアパスは、主に2つの方向性があります:
- 技術専門家としての道:特定の技術領域のエキスパートとして活躍
- ビジネスコンサルタントとしての道:より広範なビジネス課題に対応するジェネラリストとして活躍
どちらの道を選ぶにせよ、技術的な知識とビジネススキルのバランスが重要です。
ただし、キャリアが進むにつれ、多くの場合はビジネススキルの比重が高まっていきます。
典型的なキャリアパスは以下のようになります:
キャリアステージ | 主な役割 | 求められるスキル |
---|---|---|
アナリスト(1-2年目) | データ収集、分析補助、資料作成 | 基礎的な技術知識、ビジネス分析スキル |
コンサルタント(3-5年目) | 課題の一部の管理、会議の一部のファシリテート | プロジェクトマネジメント、コミュニケーション力 |
シニアコンサルタント(5年目~) | プロジェクトの現場主担当 | 高度な問題解決能力 |
マネージャー(7年目以降) | プロジェクト管理、メンバーの管理・育成 | リーダーシップ、マネジメントスキル |
ディレクター/パートナー(10年目以降) | 事業戦略立案、クライアント関係構築 | 経営視点、ビジネス開発能力 |
ITコンサルタントとして働くことで技術的なスキルが伸びにくい一方、ビジネス的なスキルやマネジメントスキルが磨かれます。
例えば、以下のようなスキルが向上すると多くの経験者が語っています:
- ビジネス課題の分析力
- プレゼンテーション能力
- クライアントとのコミュニケーション力
- プロジェクトマネジメントスキル
- 戦略的思考力
- リーダーシップ
参考:【身に付けて損なし】コンサルスキル一覧【その後のキャリアも解説】
【SE出身者の視点】ITコンサルへの転職:5つのメリットと4つのデメリット
SE(システムエンジニア)からITコンサルタントへの転職を考えている方も多いでしょう。
しかし、その決断を下す前に、メリットとデメリットを十分に理解することが重要です。
ここでは、SE出身者がITコンサルタントに転職する際の利点と課題を詳しく見ていきましょう。
- メリット①上流工程に関与し、ビジネス視点を得られる
- メリット②提案力やプレゼンテーションスキルが磨ける
- メリット③クライアントとの直接的なコミュニケーションの機会が増える
- メリット④プロジェクト全体を俯瞰できる視野を持てる
- メリット⑤より高い年収が期待できることが多い
- デメリット①エンジニアとしての技術スキルが停滞しがち
- デメリット②自発的な提案力や交渉力が求められ、精神的負担が増える
- デメリット③クライアント対応や提案の頻度が増え、時間管理が難しくなる
- デメリット④ITコンサル自体が激務で、ワークライフバランスが取りにくい
それぞれ詳しく解説していきます。
メリット①上流工程に関与し、ビジネス視点を得られる
ITコンサルタントとして働くことで、プロジェクトの上流工程に深く関わることができます。
これにより、技術だけでなくビジネス全体を見渡す視点が身につきます。
私はSE出身ではありませんが、周囲のSEから転職してきた方の話を聞くと、上流工程に関与できることを、転職理由に挙げる方が多かったです!
メリット②提案力やプレゼンテーションスキルが磨ける
ITコンサルタントの仕事の核心は、クライアントへの提案です。
そのため、説得力のあるプレゼンテーションスキルが自然と身につきます。
IT技術を素人(は言い過ぎですがそこまで詳しくない)のクライアントにわかりやすく伝えるスキルが求められます。
エンジニアとしても重要なスキルだと思います。
メリット③クライアントとの直接的なコミュニケーションの機会が増える
SEと比べ、ITコンサルタントはクライアントと直接対話する機会が格段に増えます。
これにより、コミュニケーション能力や対人スキルが大幅に向上します。
メリット④プロジェクト全体を俯瞰できる視野を持てる
ITコンサルタントは、プロジェクト全体を俯瞰する立場にあります。
これにより、個々の技術や業務の枠を超えた、大局的な視点が身につきます。
プロジェクト全体を見渡せるようになると、自分の仕事がどのような影響を与えるのか、より深く理解できるようになります。
この視点は、将来マネジメント層を目指す上で非常に重要です。
メリット⑤より高い年収が期待できることが多い
一般的に、ITコンサルタントはSEよりも高い年収を得られる傾向があります。
特に、キャリアが進むにつれて、年収の上昇幅が大きくなる可能性があります。
ただし、年収が上がっても労働時間も増える場合がほとんどですので、プライベートとのバランスをどう考えるかは重要です。
デメリット①エンジニアとしての技術スキルが停滞しがち
ITコンサルタントは、直接コーディングする機会が激減します。
そのため、最新の技術トレンドについていくのが難しくなる可能性があります。
デメリット②自発的な提案力や交渉力が求められ、精神的負担が増える
ITコンサルタントは常に新しい提案を求められ、時にはクライアントと交渉する必要もあります。
この継続的なプレッシャーが精神的な負担になることがあります。
常に期待に応えなければならないというプレッシャーは大きいです。
ストレス管理が上手くできないと、精神がやられるリスクも高くなります。
自己管理能力が非常に重要になってきます。
デメリット③クライアント対応や提案の頻度が増え、時間管理が難しくなる
クライアントとの打ち合わせや提案書の作成など、計画外の業務が増える傾向があります。
そのため、時間管理が難しくなり、個人の時間が削られがちです。
クライアントワークですので、こればっかりは仕方ないですよね…
デメリット④ITコンサル自体が激務で、ワークライフバランスが取りにくい
ITコンサルタントの仕事は、一般的に長時間労働が常態化しています。
そのため、プライベートの時間が十分に確保できないことがあります。
参考:【コンサル経験者が語る】ITコンサルタントの一日の流れ【炎上気味】
【新卒でITコンサルに入社する場合】早期キャリア形成のメリットとデメリット
新卒でITコンサルタントとしてキャリアをスタートさせることは、独特の機会と課題をもたらします。
ここでは、新卒ITコンサルタントの早期キャリア形成におけるメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
- メリット①ビジネススキルを早期に獲得できる
- メリット②上流工程に関与し、広い視野でプロジェクトを管理できる
- メリット③高収入が見込める業界で早くからキャリアを積める
- メリット④転職市場で価値が高くポストコンサルでも転職しやすい
- デメリット①技術スキルが停滞しやすく、エンジニアとしての成長が遅れる可能性
- デメリット②激務による長時間労働で、ワークライフバランスが取りにくい
- デメリット③プレッシャーが強く、早期にメンタルヘルスに影響が出るリスク
- デメリット④PMO業務が多く、期待するコンサル業務に携わる機会が少ない場合がある
それぞれ詳しく解説していきます。
メリット①ビジネススキルを早期に獲得できる
新卒ITコンサルタントは、キャリアの早い段階からビジネス課題の分析や解決策の提案に携わります。
このため、ビジネススキルを早期に獲得できる機会に恵まれます。
メールや会議での会話内容からいわゆるビジネススキルを感じることができると思いますが、やっぱコンサルにいると、視座の違いや相手の意図を考える力などが、早くに養われていたように感じます。
メリット②上流工程に関与し、広い視野でプロジェクトを管理できる
新卒ITコンサルタントは、プロジェクトの上流工程から参画することが多く、
全体像を把握しながら仕事を進める力が自然と身につきます。
特にPMO案件を経験すると、プロジェクト全体の管理ができるようになります。
このスキルは、どの業界にいっても企画系の仕事をする際に役立つスキルだと思います。
メリット③高収入が見込める業界で早くからキャリアを積める
ITコンサルタント業界は、一般的に高収入が期待できる職種の一つです。
新卒からこの業界でキャリアをスタートさせることで、早い段階から高い年収を得られる可能性があります。
その分激務にはなりますが、若いうちに激務でスキルを高めて、その後のキャリアプランを楽に展開する、と言うのも一つの作戦かもしれませんね。
メリット④転職市場で価値が高くポストコンサルでも転職しやすい
ITコンサルタントとしての経験は、多くの企業で高く評価されます。
そのため、将来的に他の業界や職種に転職する際にも有利になる可能性が高いです。
コンサルティングファームで培ったスキルセットは、様々な業界で求められています。
実際、コンサル外に転職した方は、経営企画室の室長に転職したり、経営陣として転職する例も多いですね。
将来の選択肢が広がるのは、大きな安心感につながります。
デメリット①技術スキルが停滞しやすく、エンジニアとしての成長が遅れる可能性
新卒ITコンサルタントは、技術的な実装よりもビジネス面での提案や戦略立案に重点を置きます。
そのため、エンジニアとしての技術力を伸ばす機会が限られる可能性があります。
エンジニアとコンサルは全く別物です。
もし、IT技術の方に興味があるのであれば、エンジニア職で就活をした方が良いです。
デメリット②激務による長時間労働で、ワークライフバランスが取りにくい
ITコンサルタントの業界は、一般的に長時間労働が常態化しています。
新卒の段階から過酷な労働環境にさらされるリスクがあります。
今はだいぶワークライフバランスは改善されたと言いますが、それでも他業界と比べると多いので要注意です。
デメリット③プレッシャーが強く、早期にメンタルヘルスに影響が出るリスク
新卒ITコンサルタントは、早い段階から大きな責任を任されることが多くあります。
この急激な環境変化と高いプレッシャーが、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。
体育会系出身の私としては、このぎりぎりのプレッシャーが好きだったりするんですけどねw
そんな私でもメンタルがやられかけたので、メンタル弱いなと感じる方が辞めといた方がいいかもです。
デメリット④PMO業務が多く、期待するコンサル業務に携わる機会が少ない場合がある
多くの新卒ITコンサルタントは、最初はPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)業務に従事することが多いです。
そのため、期待していた戦略的なコンサルティング業務に携わる機会が少ない可能性があります。
特に採用面接では戦略的な案件などの話で興味を釣ることが多いです。
しかし、実際は進捗管理や資料作成などの業務が中心で、ギャップを感じていまうことも。
PMO案件ばかりを担当する可能性あることも頭に入れておきましょう。
【ITコンサルの現実】残業や働き方の実態
ITコンサルタントの仕事は、高収入や社会的ステータスが魅力的に映る一方で、
その裏側にある労働環境の厳しさも無視できません。
ここでは、ITコンサルタントの残業や働き方の実態について、包み隠さず解説します。
ITコンサルは本当に激務?残業や働き方の実態
結論から言えば、ITコンサルタントの仕事は一般的に激務であり、長時間労働が常態化しています。
ただし、その程度は個人や所属する企業、プロジェクトの性質によって大きく異なります。
多くのITコンサルタントが、月60〜80時間程度の残業をしているというのが現実です。
繁忙期には月100時間を超えることも珍しくありません。
また、働き方には次のような特徴があります。
ITコンサルの働き方の特徴
- クライアント先での常駐やオンサイトでの作業が多い
- 急なミーティングや資料作成の依頼が頻繁にある
- 複数のプロジェクトを同時に抱えることが多い
- 締め切りに追われる場面が多く、時間外労働が常態化
- クライアントの都合に合わせた柔軟な勤務が求められる
参考:【コンサル経験者が語る】ITコンサルタントの一日の流れ【炎上気味】
【ITコンサルに向いている人・向いていない人】あなたはどちら?
ITコンサルタントという職業は、確かに魅力的ですが、誰にでも向いているわけではありません。
ITコンサルタントに向いている人と向いていない人の特徴は次の通りです。
ITコンサルタントに向いている人
- 複雑な課題を分析し、解決策を提案できる人
- クライアントとのコミュニケーションが得意な人
- 技術スキルよりもビジネススキルを重視したい人
- 自主的に動け、責任感が強い人
ITコンサルタントに向いていない人
- 指示待ち型で自発的に行動できない人
- 技術スキルの習得を優先したい人
- プレッシャーに弱く、クライアント対応に疲れる人
- 長時間労働や多様な業務に適応できない人
ITコンサルの向き不向きを判断するには自己分析が重要
ITコンサルタントという職業が自分に向いているかどうかを判断するには、徹底的な自己分析が欠かせません。
以下の質問に答えてみることで、自分の適性をより明確に理解できるでしょう:
- 複雑な問題を解決することに喜びを感じるか?
- 人前で話すことや、異なる背景を持つ人々とコミュニケーションを取ることは得意か?
- 技術だけでなく、ビジネスや経営にも興味があるか?
- 高いプレッシャーの下でも冷静に対応できるか?
- 自主的に行動し、責任を持って仕事を遂行できるか?
- 長時間労働や不規則な勤務体系に適応できるか?
「自己分析は難しそう……客観的な視点で自己分析してほいしい……」という方には、天職診断サービスを利用するのもおすすめです。
数ある診断サービスの中でも、「ASSIGN(アサイン)」の天職診断ならたった3分で無料診断できるので、まずはこちらの診断サービスを受けてみてはいかがでしょうか!
【年収事情】ITコンサルタントの年収とキャリア戦略
ITコンサルタントの年収は、多くの人にとって大きな関心事です。
ここでは、ITコンサルタントの年収レンジ、高収入を実現するためのポイント、そしてワークライフバランスとの兼ね合いについて詳しく解説します。
ITコンサルの年収レンジ:経験別、業界別のデータ
ITコンサルタントの年収は、経験年数や所属する企業の規模、専門分野によって大きく異なります。
以下に、一般的な年収レンジを示します:
経験年数 | 大手コンサルティングファーム | 中堅・ベンチャー系 |
---|---|---|
新卒〜3年目 | 500万円〜700万円 | 400万円〜600万円 |
4年目〜7年目 | 700万円〜1,000万円 | 600万円〜800万円 |
8年目〜12年目 | 1,000万円〜1,500万円 | 800万円〜1,200万円 |
13年目以降(管理職) | 1,500万円〜 | 1,200万円〜 |
ただし、これはあくまで目安であり、個人の実績や能力、担当プロジェクトの規模などによって大きく変動します。
結論:ITコンサルやめとけ!?⇒実態やメリデメを理解して判断すべき
「ITコンサルやめとけ」という声もある中で、この記事を通じて、その実態や
メリット・デメリットについて詳しく見てきました。
結論としては、一概に「やめとけ」とは言えず、個人の適性や目標によって判断すべきだということです。
ITコンサルタントという職業には:
- 高い収入の可能性
- 急速なスキルアップの機会
- ビジネスインパクトの大きな仕事に携わるチャンス
- 将来の経営層を目指すためのステップとしての価値
といったメリットがある一方で:
- 長時間労働
- 高ストレス環境
- 技術的専門性の停滞リスク
- ワークライフバランスの取りにくさ
といったデメリットも存在します。
重要なのは、これらの特徴を十分に理解した上で、自分の価値観やキャリアゴールと照らし合わせ、
慎重に判断することです。ITコンサルタントとしてのキャリアが自分に合っているかどうかは、
結局のところ個人の適性と選択次第なのです。
この記事が、ITコンサルタントという職業を検討している方々にとって、
より良い判断を下すための一助となれば幸いです。
自分にとって最適なキャリアパスを見つけ、充実した職業人生を送られることを願っています。