【過去問付き】フェルミ推定の面接対策│コンサルや人気企業の就活で必須

フェルミ推定はコンサル業界や人気企業の就職活動で必須です。

これだけ情報があふれている時代。
何も対策しないでフェルミ推定の面接に臨むとまず内定をもらうことは難しいでしょう。

本記事ではフェルミ推定の面接を突破して内定をもらうために、フェルミ推定の面接の流れや対策のコツについて解説します。
合わせてコンサルファーム別の過去問も紹介しますので、自身の受けたい企業でどのようなお題が出るのかぜひ確認してください。

本記事を読んで憧れの企業から内定をゲットしましょう！

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プロフィール

カラクリ

• 総合系コンサルファームに5年間勤務。
• 転職活動は3回経験。ITコンサルの経験もあり。
• 20社弱のコンサル面接を受けた経験を元に情報発信中。

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コンサルや人気企業の就活で必須のフェルミ推定とは？

フェルミ推定とは、思考能力や問題解決能力を診断するために使われるもので、「わからないもの」を推量する力を見るための手法です。

具体的には、「日本には電柱が何本あるか」、「日本には何本のタイヤがあるか」、といった問題を解決するのに必要なのが、フェルミ推定なのです。

フェルミ推定は、思考能力や問題解決能力を測ることができるため、就活の面接で良く使用されます。
特に下記などの人気企業の就活で使用されます。

そのため、フェルミ推定は、コンサル業界や人気企業を受ける方にとっては必須と言えるでしょう。

参考：【まとめ｜例題と解答付き】フェルミ推定とは？やり方や考え方は？

フェルミ推定とケース面接の違いは？

フェルミ推定とケース面接の違いは、求められる答えの種類が異なる点です。
フェルミ推定は何かしらの数を求めるのに対し、ケース面接は課題の解決方法を導き出します。
また、ケース面接の方が数という縛りがない分、より広い視野が求められるので難易度が高いです。

なお、人気企業の面接では、フェルミ推定を行った上で関連するケース面接を行う場合が多いです。

たとえば、「プロ野球の試合の年間の観客数は？」というフェルミ推定のお題が出た後に「プロ野球の試合で観客数を2倍にする方法」といったケース面接のお題が出されます。

日頃の練習からフェルミ推定を行った後は、関連したケース問題も解くように心がけましょう。

参考：【練習問題も紹介】フェルミ推定の日常の練習方法

【過去問付き】フェルミ推定やケース面接を行う企業

フェルミ推定やケース面接を行う企業は下記のとおりです。
実際に出題されたフェルミ推定やケース面接の問題もまとめています。

どういった問題が出るのかイメージがわいてきたかと思います。

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フェルミ推定の面接の流れと時間│何分くらいで解く？

フェルミ推定の面接の流れと時間は下記の通りです。

上記の通り、フェルミ推定のお題を解く時間が与えられるのは0-10分です。
限られた時間内に答えを出さなければなりません。

それぞれの内容を具体的に解説します。

一般質問（志望動機や自己PRなど）│3-30分

最初に行われるのは、フェルミ推定やケース面接とは関係のない一般的な質問です。
ここでは、志望動機を聞かれたり、自己PRを行ったりします。

ファームによりますが、最終面接に近づくにつれ一般質問の時間が長くなる傾向にありますし、最終面接ではフェルミやケースがない場合もあります。

志望動機や自己PRは面接には必須なので、よどみなく答えられるように、繰り返し練習しておきましょう。

参考：【例文付き】コンサルへの転職面接で刺さる志望動機・転職理由の作り方
参考：【コンサルタントに転職】面接で刺さる自己PRの作り方【例文付き】

某ファームの1次面接を受けた際、
面接官「自己紹介して」⇒カラクリ「（名前）です。ITコンサルという施策の限定されたコンサルではなく経営全般の施策に対応したいと考えて転職活動をしています。よろしくお願いいたします。」⇒面接「じゃあフェルミ推定だけど…」
という30秒くらいで一般質問が終わることもありましたｗ
興味ないんかいっ！と突っ込みたくなりましたが、最初の面接ではフェルミやケースの重要度が高い場合が多いということを認識しておきましょう。

フェルミ推定のお題提示│1-3分

次に、フェルミ推定のお題が提示されます。
なお、必ずフェルミ推定とは限らず、いきなりケース面接の場合もあります。

緊張の一瞬ですね！
解いたことのあるお題だと、気持ち的にも余裕が出ますので、色んなフェルミ推定の例題を解く練習をしておきましょう。

フェルミ推定のお題を解く│0-10分

お題を解く時間は、だいたい0-10分程度です。

0分なんてあるの！？と思われるかもしれませんが、あります。
その場で面接官と議論しながら答えを導きます。

正しい答えを出すよりも、どのような手順で答えを出したかが重要となります。

推定結果について面接官とディスカッション│15-30分

どうしてその答えにたどりついたのか、面接官とディスカッションが行われます。

何を元にしてどう考えた結果、答えを導き出せたのか、面接官を納得させられるように説明することが大切です。

説明している途中で、面接官から質問されることも多いので、その場合は質問の意味を正しく理解して答えましょう。

参考：フェルミ推定の面接対策：面接官の突っ込みポイントへの回答方法

ケース問題や他のフェルミのお題の提示・回答│15-45分

フェルミ推定のお題は、1問だけとは限らず、複数のお題が出されることもあります。
また、フェルミ推定のお題に関連したケース問題が出題されることもあります。

この場合は、これまで解説した「お題の提示⇒お題を解く⇒説明・ディスカッション」が繰り返されます。

1面接当たりのお題数（2件）×1社あたりの面接数（3回）×受けるファーム数（10社）とざっくり計算すると、転職活動1回で60件の問題を解かなければなりません。
けっこう多いですよね。やはり、どんなお題が出されても解けるように様々なフェルミ推定のお題の練習をしておくことは重要です。

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面接官への逆質問│5-10分

面接の最後に面接官への逆質問の時間が設けられる場合があります。

面接官から「何か質問はありますか」と聞かれたら、気になる点を質問しましょう。
働き方について、案件について、面接官の志望理由、出題されたお題に面接官ならどのように答えるか？などです。

よっぽどのことを聞かない限り、逆質問がマイナス評価になることはないです。
自身が気になることを正直に聞きましょう。

【面接対策】フェルミ面接を突破するコツ6選

フェルミ面接に合格するためのポイントを、6つご紹介します。

それぞれ解説します。

失敗しにくい手順に沿ってフェルミ推定を行う

フェルミ推定には、以下のように5つの手順があります。
この手順に従いお題を解くと、見当違いの回答になりにくいです。

参考：【初心者必見】フェルミ推定の5つの手順【例題あり】

計算式の正解パターンをおさえる

フェルミ推定では最初に設定する基本式（計算式）が非常に重要です。
基本式にはいくつかの正解パターンがあるので、それを押さえて計算することが大切です。

参考：フェルミ推定にはパターンがある！頻出3+1パターンを解説

意味のある単位でセグメンテーションを行う

セグメンテーションは、「区切り」を意味します。

フェルミ推定では、対象物を意味のある単位に分けてから、推定値を計算することが大切です。

たとえば、購入数を割り出す場合は、「若年層と高齢者」、「男性と女性」「都会と地方都市」のような分け方をして計算します。

商品によっては、若い人と高齢者で購入率が違ったり、性別や住む地域によって、購入率が変わることがあるからです。

特に注意しなければならないのは、年齢ごとに分ける場合に、20歳とか30歳など、区切りのいい年齢で分けてしまうことです。
区切りがいいという理由だけで分けると面接で「なんでその切り口にしたの？」と突っ込まれた時に論理的に回答できません。
たとえば、学生であれば6歳～22歳、若手社会人の場合は20歳～39歳というふうに、意味のある年齢で分ける必要があります。

参考：フェルミ推定のセグメンテーション【失敗例と回避方法】

最低限の基礎数値を覚える

面接時のフェミル推定では、資料などを見ながら計算することはできません。

そこで、フェミル推定で失敗しないためには、基礎となる数値をできるだけ覚えておく必要があります。

面接の前に、以下のような基礎的な数値を、なるべく多く暗記しておきましょう。

とはいえ、全てを覚えるのは大変だと思うので、これらの基礎数値もできるだけ推定できると良いです。
【暗記不要】フェルミ推定の基礎数値一覧【超簡単：7つのみ】で、どの数値を覚えれば他の数値を計算できるのかを解説していますので、ぜひ確認してください。

推定に失敗してもディスカッションを諦めない

このように推定に失敗しても、ディスカッションはそのまま続けましょう。

フェルミ推定は、正しい数値を出すことが目的ではなく、どういった根拠でその数値を出したのかを問われます。

そのため、たとえ数値が誤っていたとしても、数値を導き出す考え方が妥当であれば評価されます。

また、ロジックにミスがあったとしてもディスカッション内で修正すればよいのです。
「上司の指摘を元に自身の考えを修正できる」として評価されます。

加えて、推定が終わっていなかったとしても、同様にディスカッションを通じて完成させれば十分です。
（もう少し時間がほしい、と伝えるのも一つですが）

だからこそ最後まで、ディスカッションを続けることが大切なのです。

私が受けた面接でも、ロジックのミスがあったこともありました。
が、ディスカッションにて「ご指摘を踏まえるとこのように修正できる」と伝えたところ、それ以上突っ込まれませんでしたし、面接も突破しました。
時間が足りなくて「もう少し時間がほしい」と伝えたこともありますね。

あきらめたらそこで試合終了です！
最後まで粘って内定を取りにいきましょう。

お題提示時に質問をして考える時間を稼ぐ

これは裏技的なコツですが、お題を提示された際、お題に対する質問をして考える時間を稼ぐのもアリです。

「日本国内の市場でいいですよね？」とか「いちおうの確認ですけど、1年間の市場規模であってますか？」とかです。

この間に基本式やセグメンテーションに当たりをつけておくと、時間的にも気持ち的にも余裕ができます。

ただし、質問しすぎると、それはそれで「自分で前提を置いて考えることができないのか？」と思われる可能性もあるので、ほどほどに２，３個ほどの質問にしておきましょう。

フェルミ推定の面接でよく聞かれる質問

フェルミ推定の面接では、以下の3点について聞かれることが多いと感じます。

突っ込まれても答えられるように、日ごろの練習から突っ込みポイントへの回答方法も練習しておきましょう。

フェルミ推定の選考ではなにを見ている？面接で出題する意味と理由

フェルミ推定で面接官が見ている能力は下表のとおりです。

面接でフェルミ推定を出題するのは、応募者の構造化能力や仮説構築力、修正力、説明力などを見極めるためです。
構造化能力と仮説構築力がないと、フェルミ推定の問題を解くことはできません。
また、修正力がないと自分の考えに誤りがあっても修正できず、説明力がないと自分の考えを面接官に正確に伝えることができません。

参考：【フェルミ推定】面接官の評価ポイントと対策【転職経験者が解説】

フェルミ推定に関するよくある質問

フェルミ推定に関して、よくある質問について解説します。

フェルミ推定はくだらない？

面接時にフェルミ推定の問題を出しても、面接を受ける側が対策をしているため、「突拍子もないことを聞いた時の思考力を見る」という目的が果たせなくなっているので、フェルミ推定は意味がないという意見があります。

また、フェルミ推定が使われるのは面接の場面だけであり、ビジネスで活用する機会が少ないことも、フェルミ推定がくだらないという意見の出る要因のようです。

確かにくだらないと言えばくだらないですし、フェルミ推定の準備をしたくないという人がいるのも、当然かもしれません。

しかし、面接突破さえできれば憧れの人気企業に入社することができます。
給料は上がるし、合コンでも自信を持って自己紹介できます。
仮に面接突破のためだけにフェルミ推定の対策をするのだとしても、十分お釣りが来るのではないでしょうか？
面接突破に必要だと割り切って、しっかり取り組みましょう。

参考：フェルミ推定は意味ない？効果ない？【モチベーション落ちたら読むべき】

フェルミ推定で重要な能力は？

フェルミ推定で重要な能力は以下の4つです。

フェルミ推定で重要なのは、論理的思考能力と判断力で、それらをもとに推論する力も求められます。
十分なデータがない状態で、何を切り口にすればいいのか、という取っ掛かりを見つける力も必要です。

また、これらの能力は、フェルミ推定の評価項目ともつながっているので、面接を突破するためにも欠かせません。

フェルミ推定の面接対策を行って本領発揮を！

以上、フェルミ推定の面接対策を解説してきました。

フェルミ推定の面接では、志望動機や自己PRなどの一般質問と異なり、何が聞かれるかわからないことから難易度が高いとされています。
正しい答えを求めるよりも、その過程が重視されるということに慣れていないから、焦ってしまう人もいるでしょう。

しかし、心配することはありません。
フェルミ推定の例題をできるだけ多く解くことによって、解答するコツがわかってきます。

フェルミ推定の対策をしっかり行って、面接を突破しましょう。

私のnoteでは、実際にコンサルファームへの転職活動で出題されたお題の解き方と回答例を解説しています。
実際に面接官に突っ込まれた内容と回答例も載せていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

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