今度、A.T.カーニーの面接がある。面接に向けて志望動機を作りたいけど、なんか、使えるA.T.カーニーの特徴って何があるかな?
あと、例文もほしい。
こんな悩みを解消します。
本記事の内容
カラクリのプロフィール
- 総合系コンサルファームに5年間勤務。
- 転職活動は3回経験。戦略ファームへの転職活動も行う。
- 現在は地方の中小コンサルに勤務中。
なお、A.T.カーニー(KEARNEY)の面接で何が聞かれるのか不安な方は、以下の記事をチェックしてみてください。
目次
A.T.カーニー(KEARNEY)の志望動機の作り方
A.T.カーニー(KEARNEY)の志望動機では以下の3つの志望動機の作成が必要です。
- コンサル業界を志望する理由
- その中で戦略系コンサルを志望する理由
- その中でA.T.カーニー(KEARNEY)を志望する理由
【例文付き】コンサル転職時の志望動機の作り方で、志望動機は以下2つに分けて考えると解説しています。
- その業界を志望する理由
- その業界の中でその会社を志望する理由
A.T.カーニー(KEARNEY)の場合は、「その業界の中でその会社を志望する理由」がさらに2つに分かれるイメージです。
また、志望動機の内容によっては、「コンサル業界を志望する理由」を、「戦略コンサル業界を志望する理由」として、2つの志望動機で考えても良いと思います。
A.T.カーニー(KEARNEY)では「入社後のやりたいこと」や「カルチャーフィット」が特に重要
志望動機の派生で「入社後にやりたいことは何か」について聞かれることがありますが、A.T.カーニーではこの質問への回答が特に重要です。
- 入社後にやりたいことは何か?
- それがここで可能なのか?
- 理念やカルチャーを理解しそれにフィットできるのか?
3つ目は直接的な質問というよりは、志望動機や自己PRなどの内容を基に判断されることになると思いますので、A.T.カーニーの理念やカルチャーは必ず確認のうえ、一般質問対策を行いましょう。
カルチャーは転職エージェントに確認すればわかりますが、コンサル業界本を読むのも一つです。
特に複数ファームを受ける方は各ファームの特徴を比較しながら理解できるのでおすすめです。
志望動機作成に使えるA.T.カーニー(KEARNEY)の特徴
「A.T.カーニー(KEARNEY)の志望動機の作り方」で述べた3つの志望動機のうち、「A.T.カーニー(KEARNEY)を志望する理由」に使える特徴を解説します。
下記4つです。
- 個人の裁量権が大きく、自分で何か成し遂げたい人が集まっている
- 中長期的なビジョンを一人一人持っている
- 少数精鋭で様々な業種の専門知識を蓄えることができる
- 戦略から実行までを網羅していることで実行可能性の高いソリューションを提供している
これら特徴をうまく使って、コンサル業界への志望理由と矛盾がないように作成しましょう。
例えば、私であれば「戦略から実行までを網羅していることで実行可能性の高いソリューションを提供している」を下記のように解釈します。
こちらも他にも様々な解釈ができると思います。参考にしてください。
ん~A.T.カーニー(KEARNEY)の志望動機の作り方と使いやすい特徴はわかったけど、これだけだとうまく作れないな・・・
なんかもっと、使いやすい特徴って無いのかな?
そんな方向けに、実際に私が行っていたファームの特徴の調べ方を紹介します。
志望動機に使えるA.T.カーニー(KEARNEY)の特徴の調べ方
結論:転職エージェントのサイトにあるインタビュー記事を確認しましょう。
理由は最も効率的だからです。
正直、どのファームのホームページを見ても、他のファームとの違いがわかりにくいです。
たぶん、必ずしも求職者向けの内容になっていないからだと思います。
一方、エージェントは、求職者がどんな情報が必要かわかっています。
そのため、サイトが求職者目線で書かれており、競合と比較した特徴などもわかりやすいです。
ですので、繰り返しになりますが、まずは転職エージェントのサイトを確認して、A.T.カーニー(KEARNEY)の特徴を入手しましょう。
それでも見つからない、と言う方は、ホームページも調べてみましょう。
以下にインタビュー記事へのリンクを貼っておきます。
1点、A.T.カーニー(KEARNEY)の特徴を調べる際の注意点があります。
A.T.カーニー(KEARNEY)でなくても全ファームにおいて言えることですが、必ず書いてあってほしい特徴を明確にしてから探すことです。
いわゆる仮説を持って調べる、ということですね。
正直、コンサルの面接(特に戦コン)では、志望動機よりもフェルミ/ケース対策をすることの方が重要です。ですので、志望動機作成にあまり時間をかけない方が良いです。
調べる時は、自分の志望動機の骨子から考えた時に、その会社の志望理由としてこんな情報があると良いな、というのを頭に描いてから探し始めましょう。
とは言っても、なかなか良い特徴がねぇよ!と言う人のために、裏技を教えます。
A.T.カーニー(KEARNEY)の志望動機が思いつかない場合の裏技
私がどうしてもよい特徴が思いつかない時に使っていた裏技を教えます。
私はこの裏技を3社くらいに使いましたが、その面接は通過しました。
どうしても志望動機が思いつかない場合は、以下の特徴を基に、志望動機を考えると良いと思います。
特に人の質が高い
「エージェントから聞いたのですが、御社のコンサルタントは特に人の質が高いと伺っています。
人が商品であるコンサル業界において重要なことだと思うので、私もそのような環境に身を置いて、クライアントに価値を発揮したいと思います。」
苦笑いされたときもありましたが(笑)、これで面接を通過していますし、問題ないと思います。
この志望理由のポイントは下記です。
- エージェントから聞いたと言って論理を補強している
- 面接官側からすると、その志望理由は違う(うちは人の質は高くない)とは言いにくいものになっている
中でも1点目は特に重要です。誰かから聞いた、というと、主観で話しているだけではなくなるので、突っ込みにくくなります。
この考えをうまく使うと、面接官の意見も根拠に使うことができます。
具体的には逆質問の時間で、自分の志望動機についてどう思うか聞いたら良いです。
そして、その次の面接の時に、「〇〇さんも同じことを言っていたんですが・・・」と言って志望動機を話すと、面接官側からすると、それは違うとは言いにくくなります。
志望動機や自己PRなどは、一般的には一次面接よりも、二次、三次、最終と進むにつれて深堀されるようになります。
その深堀に耐えられるように、志望動機に自信がない場合は、最初の面接官から意見を引き出して自身の志望動機の論理を補強しておきましょう。
説明会とかで、社員の方と話す機会が取れるなら、説明会で聞いても良いと思います
説明会はエージェントに確認すれば日程を教えてもらえると思います。
A.T.カーニー(KEARNEY)の面接で使える志望動機の例文
続いてA.T.カーニー(KEARNEY)の面接向けの志望動機を2つ紹介します。
ITコンサル⇒A.Tカーニー(KEARNEY)の志望動機の例文
私の志望動機です。
なお、補足までに戦コン転職活動を行った私ですが、A.T.カーニーは受けていません。(英語面接があると聞いたので諦めましたw)
ですので、もし私がA.T.カーニーを受けるならこうしゃべる、という例文です。
- ITコンサルから戦略コンサルへ転職する理由
- 戦略コンサルの中でA.T.カーニーを志望する理由
に分けて説明しています。
戦略コンサルを志望する理由と、その中で御社を志望する理由に分けて説明いたします。
ITコンサルから戦略コンサルへ転職する理由は、経営課題に対してITという手段に限定することなく、最適な解決策を提案することで様々な業種や人に対して様々な変革を起こしていきたいと考えたからです。戦略コンサルであれば、手段を限定せずに解決策を提案できると考えています。
次に戦略コンサルの中で御社を志望する理由ですが、二つあります。 一つ目は、戦略ファームの中で御社が戦略のみならず実行までを重視している経営スタイルであるため、より顧客ニーズに対して、”解決”という結果までを追及できる提案ができると考えたからです。
二つ目は、 二つ目は、様々な業界・ソリューションに関して上流工程から下流工程までの専門家がいることです。専門家の知見を基に、End to Endで実行可能性の高い提案ができると考えています。
三つ目は、御社は少数精鋭で個人の意見を尊重している特徴があるからです。私は裁量権を持って主体的に顧客に向き合うことで、私自身で変革を行うことに重きを置きたいと考えております。
不動産会社⇒A.Tカーニー(KEARNEY)の志望動機の例文
続いてこちらは不動産会社からA.T.カーニー(KEARNEY)への転職活動を行った方の志望動機です。
コンサル以外の業界からの転職を考えている人は参考になると思います。
コンサル業界への志望動機を教えてください。
不動産ではなしえない課題解決に興味があったためです。地元東北の被災地を支えられるようになりたいと不動産業界に入りましたが、更に多角的な視点をもった人材になって活躍したいという気持ちが出てきました。コンサルで経験を積めば地方であっても様々な業界に働きかけることができると思い志望しました。
なるほど。数あるコンサルファームの中でなぜA.T.カーニーを志望されましたか?
前職は典型的なトップダウンの日本企業であったため、年次・役職が全てという環境でした。現場の声が届かない、若手の自分の主張は二の次三の次という文化がフィットしなかったのでもっと個とスキルが尊重されるような職場が希望としてありました。そして数あるファームの中でも特にATKは規模感で見れば他所より小さく、また話を聞いてみれば発言者でなく発言内容が評価されるカルチャーということでその特異性に魅力を感じたためです。
(ATKは独特なカルチャーをもったファームであるため、企業研究を十分にしたうえでフィットするかどうかが見定められるとエージェントから事前通知あり。)
どちらの例文も論理が繋がってるようで繋がってない箇所もありますが、話し言葉であれば、これくらいで十分です。
A.T.カーニー(KEARNEY)の面接突破にはフェルミ/ケース対策も必要
A.T.カーニー(KEARNEY)などの戦略ファームでは志望動機だけではなく、論理的な思考を確認するためのケース面接やフェルミ推定を重視しています。
特に一次面接などでその傾向が顕著で、志望動機などの一般質問に関してはあっさりとした問答で終わったという意見も多いです。
A.T.カーニー(KEARNEY)で実際に出題されたケース問題と実際の回答を以下の記事に掲載しています。途中から有料ですが、選考突破の確率をあげるためにも、実際に解いてみて回答と見比べてみてください!
ケース面接|プラットフォームビジネスの成立条件・強み・弱みとフードデリバリーサービスの売上向上施策|A.T.カーニーで出題
A.T.カーニーの志望動機を完成させて自信を持って面接に挑もう
以上、いかがでしたでしょうか?
戦略ファームの面接は志望動機などの一般質問でつまずくとその後に控えているフェルミ/ケース面接に精神的に影響が出てしまいます。
本記事の内容を踏まえて自身をもって面接に臨みましょう。