【業務コンサルおすすめ】業務改革・業務フロー・BPRの良書オススメ本

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本記事は内容に広告・プロモーションを含みます

アクシスコンサルティングの特徴①コンサル特化型で総合系・ITに強い
業務改革担当になった人

業務改革担当になった人

今度、会社の業務改革を担当することになった
業務改革なんて今までやったことないから、事前に勉強しておきたいんだけどオススメの本って何かないかな?

結論:業務コンサルおすすめの良書3選(用途別)

業務改革の進め方を知りたい

各業務でありがちな問題点・解決策を知りたい

業務フローの書き方を知りたい

本記事ではこれら3書籍がオススメの理由や必ず読むべき章を解説していきます!

初代管理人プロフィール

カラクリのアイコン

カラクリ

  • 総合コンサルファームに5年勤務。
  • 自動車メーカー・建設業などの業務改革を担当。
  • 業務改革系の書籍は10冊以上読破。
  • 業務改革系の連載執筆を手伝ったこともある。

詳細プロフィール

こんな私が、用途別のオススメ書籍を3つに絞って紹介します!

ハズレ書籍を引いて無駄な時間とお金を費やさないよう、本記事を参考にしてください!

業務改革の用途別のオススメ本

業務改革の用途別のオススメ本

下記の3つの用途に場合分けしてオススメの本を紹介します。

業務改革の進め方が知りたい場合にオススメの本

オススメ書籍:『手戻りなしの要件定義』

オススメ理由

  • 業務改革の具体的な手順がわかる
  • 各手順で作成するアウトプットが具体例付きで載っている
  • 演習も載っていて知識定着を図れる

一般企業で、業務改革・要件定義の手順やアウトプットがきれいに整理されている会社は少ないように感じますので、全体感把握のために非常に有用です。

なお、本書タイトルに要件定義と記載がありますが、業務改革とシステム開発の上流工程である業務要件定義の実施内容には、ほとんど違いがありません。

業務改革の解決策として、システム化が決まっている場合が、業務要件定義みたいな感じです。

そのため本書は、タイトルにある要件定義に限らず、業務改革を担当することになった方にも参考になります。

さて、本書で解説されている要件定義(≒業務改革)の手順は、下記5ステップです。

要件定義(≒業務改革)の5つのステップ

  • ステップ1「方針と実施計画の策定」
  • ステップ2「現行業務と問題の把握」
  • ステップ3「問題分析と課題の設定」
  • ステップ4「課題解決策の決定」
  • ステップ5「システム要件の整理」

言葉遣いやステップの区切りに多少の違いはあれど、実際のコンサルプロジェクトもこのようなステップで進んでいきます。

また、例えばステップ1で作成する必要のある成果物は、下記3つとして解説しています。

ステップ1「方針と実施計画の策定」で作成する成果物

  • システム化方針(≒業務改革方針)
  • 推進体制
  • 実施スケジュール

もちろん、システム化方針って何なの?となるので、

システム化(≒業務改革)の対象範囲、取り組みの背景、目的・達成事項、期待成果、制約条件

具体例付き+アウトプットイメージ付きで解説が入ります。

このように、何をどんな順番で行えばよいかが具体的にわかるので、初めて業務改革を担当する際に全体感をざっくりつかんでおくのに有用です。

ちなみに、本書は日経BP Next ICT選書にも選ばれており、日経社としてもオススメしているほどです。

もう少し詳しい内容は下記の記事で解説していますので、こちらも読んでから買うかどうか判断しても良いと思います。

≫参考:【辛口レビュー】『手戻りなしの要件定義』は実務に役立つ?【要約付き】

業務改革において各業務でありがちな問題点とその解決策を知りたい場合にオススメの本

オススメ書籍名:『最強の業務改革』

戦略コンサルとして有名なA.T.カーニーのコンサルタント達が書いている書籍です。

オススメ理由
営業・調達・生産などの各業務ごとにありがちな問題点とその解決策がわかる

例えば、本書では、調達業務によくある問題として下記を挙げています。

調達業務によくある問題点

  • 調達コスト管理が間接材までしっかり適用されていることが少なく、コスト高につながってしまう
  • 調達部門の会社としての位置づけが低い場合が多く、他部門と協働した調達活動が十分に行えない
  • 販売予測や生産計画の精度が低く、頻繁に変更されるため、仕入れを行う調達側の負荷が増える

こういったありがちな問題とその解決策が各業務ごとに書かれているため、あなたが取り組もうとしている業務改革にも必ず当てはまるものがあるはず。

落としどころがわかっているだけで、業務改革をスムーズに進めやすくなります。

ただし、A.T.カーニーの販促ツール的な側面もあり、実践できるレベルで細かくは記載されていないので、その点はご注意を。

より詳細な内容は、下記の記事で解説しています。
こちらも読んでよさそうだなと思えばぜひ購入してみてください。

≫参考:【辛口レビュー】『最強の業務改革』は実務に役立つ?【要約付き】

業務改革で必須の業務フローの書き方を知りたい場合にオススメの本

書籍名:『上流モデリングによる業務改善手法入門』

オススメの理由

  • 業務フローの詳細な書き方を学べる
  • 業務フローの作成例を学べる

社内で通常業務を行っているだけでは、学べませんよね。
本書を読むことで業務フローの書き方を詳細に学ぶことができます。

具体的に学べる内容は、業務フローを作る手順・成果物です。

本書で紹介されている手順は下記です。

業務フロー作成の手順

  • 業務一覧表の作成
  • 業務プロセスの抽出
  • 業務フロー(ラフモデル)の作成
  • 業務フロー(ビフォーモデル)の作成
  • 業務フロー(ビフォーモデル)のチェック
  • 業務フロー(アフターモデル)の作成

ここまで細かく分けるかどうかは別として、業務一覧表を作成した上で、業務フローを徐々に精緻化していく作り方は、コンサルプロジェクトでも同様です。

本書では、この手順とそれぞれで作成する成果物を、非常にわかりやすい図で解説しています。

図を本記事に記載できないのが非常に残念なくらいです。

このように、業務フローの書き方をわかりやすい図を見ながら学ぶことができるので、業務改善系のプロジェクトを始めて担当する人にはもってこいです。

まだ購入するか決めて兼ねている人は、より詳細な内容を下記の記事で解説していますので、こちらを読んでから購入するか決めてみてはいかがでしょうか。

≫参考:【辛口レビュー】『上流モデリングによる業務改善手法入門』は実務に役立つ?【要約付き】

業務改革を担当する際に合わせて読んでおくべき書籍

業務改革を担当する際に合わせて読んでおくべき書籍

業務改革は、業務改革の手順や成果物を理解するだけでは成功しません。
その他にも必要なスキルがあります。

特に必要な3つのスキルごとにオススメ書籍を紹介します。

ファシリテーションスキル:ファシリテーションの教科書

業務改革は自分だけではできません。

上司・部下もそうですし、他部署の方なども巻き込んで進める必要があります。

当然、利害関係が異なるので、議論は紛糾します。

そんな時に必要なのがファシリテーションスキルです。

そしてファシリテーションスキルを学ぶのに最適な書籍がグロービスの「ファシリテーションの教科書」

オススメの理由

  • 教科書の名にふさわしくファシリテーションを体系的に学べる
  • 会議の場で困った時のTips的なのも学べる

業務改革以外でも活きることが多いスキルですので、ぜひこれを機会に体系的に学んでみてはいかがでしょうか。

論理的思考力:クリティカルシンキング

業務フローなどの業務改革における成果物では、業務を漏れなく・ダブリなく構造化するスキルが必要です。

また、会議の場では、参加者の指摘している問題点をグルーピングして構造化したりします。

これらに必要なのが論理的思考力です。

そして、論理的思考力を身に付けるのにおすすめなのが、グロービスの「クリティカルシンキング」

ファシリテーションに続き今回もグロービスです(笑)
もちろん、グロービスの回し者ではないです。ほんとにおすすめなだけです。

オススメの理由

  • 他のロジカルシンキング系の書籍と比べて圧倒的にわかりやすい
  • 演習問題が豊富でスキルを定着化しやすい

論理的思考力は社会人の必須すきるかもしれません。

これを機にぜひ身につけましょう。

資料作成スキル:外資系コンサルのスライド作成術

関係者が多い業務改革においては、決定事項等を誤解なく伝えるために、様々な資料を作成します。

わかりやすく伝えるために重要なのがPowerPoint

検討会議や報告会議など、多くの会議が発生する業務改革においては、PowerPointを使った資料を早く・上手に作る必要があります。

パワポスキルを身に付けるのにおすすめなのが「外資系コンサルのスライド作成術」

オススメの理由

  • 失敗例を成功例を対比しながら解説してくれるので非常にわかりやすい
  • 演習問題付きでスキルが定着しやすい

特にパワポ資料の作成方法を勉強したことが無い人にはオススメです。

コンサルタントはパワポ職人と呼ばれるくらいパワポ作りにこだわる

著者の山口周さんもコンサル出身ですが、コンサルタントはパワポ職人と揶揄されるほどにパワポ資料作りにこだわります。

そのあたりのコンサルタントの生態(?)を知りたい方は、【発見】コンサルがパワポ職人と呼ばれる理由【作り方も解説】をチェックしてみてください。

参考:私が読んだその他の業務改革系の書籍8点

参考:私が読んだその他の業務改革系の書籍8点

最後に私がこれまでに読んだ業務改革系の書籍を紹介します。

既に紹介した3点は除いていますし、もちろん覚えている範囲で、です。

簡単にレビューを載せますので、他にも読んでみたいのがあればぜひ読んでみてください!

ビジネスプロセスの教科書

ポイント
ビジネスプロセスは「業務」、「人」、「設備」の3つからなるとして解説。
現行業務を理解するための3つの文書「プロセス俯瞰図」、「プロセス設計文書」、「プロセス実施手順書」が重要だとして具体的なアウトプットイメージなどを載せている。

正攻法の業務改革

ポイント
業務改革を進める際に良く起こるトラブルとその対処法を数多く掲載。
(例:「オマエに言われる筋合いはない」が”聖域化”される)
業務改革を進める中で悩んだ時にパラパラ見ると良い。

業務改善ハンドブック

ポイント
業務改善の進め方を6つのステップで解説。
改善の8つの視点など、方向性に悩んだ時に参考になる。

業務改革の教科書

ポイント
教科書、というよりは、業務改革のTips集と言った感じ。
事例が豊富でイメージが湧きやすい。特に抵抗勢力と向き合う、とかは非常に参考になる。

誰も教えてくれなかったシステム企画・提案

ポイント
オススメ書籍「手戻りなしの要件定義」と同じ著者の書籍。
システム企画案(業務改革案)を決裁者から承認を得るところまでを解説している。
記載内容はほぼ手戻りなしの要件定義と一緒か?

予定通りに進まないプロジェクトの進め方

ポイント
プロジェクトの進め方をプロジェクト工学という学問的な観点で分析している書籍。
業務改革もプロジェクトの一つのため、参考になる。
書籍後半は、著者らが開発したプロジェクト管理ツールの解説。

トヨタの問題解決

ポイント
トヨタの改善の手法が載っている。
世界的に有名な改善手法は業務改善を進める上で一読の価値あり。

問題解決ファシリテーター

ポイント
会議でありがちな様々な事態に対してファシリテーターとしてどう対応すべきかが具体的に書かれている(発言例まであり)。
会議で困った際に読んだら、すぐに解決策が見つかるはず。

業務改革の本を読んで仕事で成功を収めよう

以上、いかがでしたでしょうか!?

本記事で紹介した書籍は全てコンサルファームの方が書いています。
コンサルタントの長年積み重ねられたノウハウが詰まっているわけです。

このような実証されたノウハウが2,000円台で購入できるのはほんとにお得だと思います。

これら書籍に書かれたノウハウを基に業務改革を推進することで、仕事の成功を収めましょう。

最後に本記事で紹介した本のリンクを貼っておきます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。