
コンサル転職の面接で、実際に出題されたフェルミ推定・ケース面接の問題と、実際の回答例や面接官に突っ込まれた時の返答例をまとめています。
今回は「テニスの競技人口(日本国内)と競技人口を2年で20%伸ばすには?」です。
目次
このお題について
リブ・コンサルティングの二次面接で実際に出ました!
いわゆる趣味は何?から始まるお題ですので、テニスが趣味の方であれば他のファームでも出る可能性があります。
テニスが趣味の方は一度解いてみるのをおすすめします。
本記事の特徴
1.実際のコンサルの面接で出たことのあるお題を使用
⇒今後も出る可能性の高いお題を練習できる
2.情報共有いただいた方の回答と選考結果を記載
⇒選考突破にどれくらいのレベルが求められているのかわかる
3.実際の面接で面接官から突っ込まれた内容と回答を記載
⇒面接官とのディスカッションの準備ができる
※実際の面接の通過状況から、3が一番重要だと感じています
転職者のプロフィールと選考結果
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最終学歴:早稲田大学卒
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職歴:新卒⇒不動産会社
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選考時期:2020年
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選考を受けた際の年齢:24歳
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選考結果:見送り
本記事を活用した面接の練習方法
1.指定した時間で回答を考えてみる
※わからなくてもとりあえず答えを出すことが、上達の上でも、実際の面接対策の上でも重要です
2.回答例と比較する
3.面接で聞かれた質問を確認し、自分ならどう答えるか考える
4.回答と比較する
なお、そもそものフェルミ推定が全くわからないという方は、まずこちらの『【まとめ|例題と解答付き】フェルミ推定とは?やり方や考え方は?』を読んでください。
知識ゼロの状態からフェルミ推定の面接を突破できるようになるまでの対策をまとめています。
お題再掲
では、お題を再掲します。
テニスの競技人口(日本国内)とテニスの競技人口を2年で20%増やすためには?(15分)
実際の面接での回答ややり取りを記載していますので、非常に参考になると思います!ぜひ読んでみてください!
フェルミ推定:日本のテニスの競技人口は?
転職者の回答
競技人口=一か月に1回以上習慣的にプレーする人々の数とする。
■3C分析
Customer;日本人
Competitor;他競技
Company;認知度の高さ
■人口を分解
①20才以下2割、②20~60才4割、③60才以上3割
日本人の人口が1億2千万人とすると、
①2400万人、②約5000万人、③3600万人。
■選択率
まずスポーツをする人の割合は体感的に①60%、②30%、③20%すなわち順に約1500万人、1500万人、1000万人の計3500万人が母集団。
その中でテニスを選択する割合は、
①1/7(その場で思いつく主要な部活動の種目よりこうした)=15%、
②10%(選択肢が増える分低下)、
③②同様に低下、7%。
■概算
①1500万人・15%=約220万人
②1500万人・10%=約150万人
③1000万人・10%=約100万人
これらを足し合わせてテニスの競技人口は約470万人。
本回答への面接官のコメント
特になし
次の2年で20%増やすには?の方のディスカッションがメインだったそうです。
ケース問題:テニスの競技人口を2年で20%増やすためには?
転職者の回答
フェルミ推定の①0~20才若年層、②20~60才成年層、③60~80才シニア層について、
①→吸収力と時間があるので人口を増やすのに効果が期待できるが母体数が少ない
②→人口は最も多いが時間がないので効果中
③→今後人口増が明白、かつ時間もあるので効果大AIDMA分析
・Attention:有
・Interest:有
・Desire:他の競技と比べると弱いか
・Memory:重要度が低いため割愛
・Action:難あり(コートの必要性や用具など)ボトルネック特定
①には学校などでコートが用意されているが②,③にはなく障壁となる
②は時間がない
③には運動強度が懸念打ち手の立案
①には効果が薄そうであるため今回は②と③に絞った打ち手を勘案する。②に対して、コートが無いのは出向いてもらう他ないため、会社ごとにクラブ活動の実施を促せば元経験者など再度競技人口となりうるか。
③に対する施策がお題に対し最も効果的?市営のコートなどでシニア向けクラブなどを準備すれば体力向上と同レベル同士での練習が図れ、運動強度問題緩和、用具など貸し出しにするとなおよし。
⇒優先度順に並べなおすと③、②、①となるが特に③と②に対する打ち手が実現度が高く効果が期待できる。
本回答への面接官のコメント
質問
(時間が押したことに対し)
文章を多少省いて表で書き表せられると効率的だったのではないか
回答
全くもってその通りです。
質問
20%伸ばす、という設問なので求めた競技人口の20%にフォーカスできれば課題解決。実現度の高さで締めくくってあるのが惜しい。
回答
(フィードバックのため、特に回答無し)
本お題を解いてみた転職者の感想
・競技人口を求めるだけでなくその次に施策まで回答する問題にも関わらずケース全体の時間が15分でやや短かかったので、問題が与えられるやいなや手を動かした次第です。なんとか時間内に大雑把に回答し終えました。
・20%にフォーカスするなど、そこまで余裕が無く、あえなく2次面接落ちになったのも納得です。
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