コンサルに転職しようか迷っている。
なんか、ネットで調べるとコンサルなんてしょせん派遣の仕事だからつまらないっていう人がいるけど、実際どうなの?
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
本記事を書いている私は新卒でコンサルファームに就職し、もうすぐ5年が経ちます。
5年もいると仕事がつまらないと思う時はもちろんありました。
また、周りを見ていてもつまらなそうに仕事をしている人もいました。
でも、コンサルにはコンサルなりの面白さもあります。
このような実際にコンサルファームで働いている私がコンサルワークのつまらないところに加えて、楽しいところも解説します。
転職するのかを悩んでいるのであれば本記事を読んでからぜひ判断ください。
目次
コンサルの仕事はつまらないのか?
結論:人によります。
どんな仕事でも人によっては面白いと感じるからです。
全くスタンスを取ってなくてすみません。。。
でも事実なんです。
何が言いたいかというと、私含めコンサル経験者が「つまらない」「楽しい」のどちらを言ったかではなく、なぜそう思うのかの部分に注目してほしいということです。
その人が「つまらない」と言っていても、あなたにとっては「楽しい」と感じるかもしれません。
すごい単純な例でいうなら、ある人が仕事が「つまらない」と言っていて、その理由が「人と話すのが嫌いだから」だとします。
もしあなたが「人と話すのが好き」だとしたらきっとその仕事は「楽しい」ですよね?
ですので、次章から、私がコンサルの仕事をしていてつまらないと思う時と楽しいと思う時を具体的に説明します。
具体例を読んで、あなたなりに楽しい仕事かつまらない仕事かを判断してください。
コンサルの仕事がつまらないと感じる時
コンサルの仕事がつまらないと感じる時は下記です。
それぞれ解説します。
コンサルの仕事がつまらないと感じる時①
あまり意味を感じられなくても、顧客の意見に合わせた作業を行わなければならない時
コンサルと言えどもサービス業。
あまりやる意味が薄い作業と感じられても、どうしてもお客さんの要望があれば、どうしてもやらざるを得ないことがあります。
例えば下記です。
- お客さんが会議の中で思いついた仮説を検証する。
正直筋は良くないと思っても、検証してみてその結果をロジカルに報告しなければならない。 - A4で報告書を作成したが、お客さんの社内ルールに合わせて報告用としてA3にまとめなおす必要がある。
正直、A4で問題ないと思うが、まとめなおしの作業が発生。
こういうのが何度か繰り返されるのと、ほんとただの作業代行だよなぁ・・・と思ってしまい、つまらないと感じてしまいます。
コンサルの仕事がつまらないと感じる時②
会議資料において日本語やデザインに必要以上にこだわらなければならない時
コンサルの成果物は報告書です。
システムなどのようなわかりやすいものではありません。
そのため、自動車会社が車の性能にこだわりを持つように、コンサルファームは報告書の品質にこだわりを持ちます。
その結果、報告書の日本語はもちろんデザインにもとことんこだわる必要が出てきます。
もちろん、こだわりを持つ必要はわかるんですが、、、そこまでこだわる必要ありますか?ということもあります。
- リード文は何があっても一行や二行に収める。
文字サイズは変えてはいけないので、日本語を短くする。
ただし、伝えたいことがわかるような日本語にする。 - 誰が見ても5秒でわかる資料にする。
図形の位置や大きさは、「Ctrl+矢印(わかる人にはわかるはず)」を使って最小単位で調整する。
私なんかは、いや、別に3行になってもいいじゃん!って思ってしまいますし、デザインも図形同士の開始位置や大きさが揃っているくらいでいいじゃん!って思ってしまいます。
あとは会議で補足したらいいじゃんと。
こう言うと、コンサルの資料はその後社内で使われるから、補足等しなくても読むだけですぐにわかるようにしておかなければならない、
と反論してくる人がいますが、、、
ほんとにコンサルの資料ってその後そのまま社内で使われているんですかね?
使われたとしてちゃんと読んでる人ってどれくらいいます?
読んでる人がいたとして、日本語やデザインの細かい部分を気にする人ってどれくらいいます?
と思ってしまいます(笑)
このようにここまで拘る必要あるのかな…と考えるとつまらなく感じてしまいます。
なお、デザインや日本語にどこまで拘るのかはパートナーやマネージャー次第です。人によってはそこまで拘らない人もいます。
ただし、事業会社から来た人を見ていると、みんな「そんなにこだわるの?」と驚かれる方が多いので、基本はこだわる必要があると思っておいた方が良いでしょう。
コンサルの仕事がつまらないと感じる時③
コンサルは提言するだけで意思決定はできないと感じる時
コンサル側がどれだけ素晴らしい提案をしても、お客さんが納得してくれなければ提案を受け入れてくれません。
もちろん、納得して実行しないとうまくいかないことが多いので、納得のいかない提案を実行に移してくれとは思わないです。
でもそうすると今まで自分たちが調べてきたことは何だったんだ…となりやすいです。
それに今は実行力が成功を左右する時代。
コンサルが行う提案など社内の人間100人に聞けば一人はアイディアを持っている人がいます。
なので私の場合は、そもそもコンサルの仕事って何の価値があるのかな…と思ってしまい、何のためにやってるのかなぁと思うと、つまらないなぁと思ってしまいます。
なお、これを避けるために、元からお客さんの考え通りのリサーチや報告書のストーリーにすることもあります。
なおさら何のための仕事なんだ?と思ってしまいますね。
コンサルの仕事がつまらないと感じる時④
上司と議論する際、非論理的であっても、上下関係のパワーで意思決定されてしまう時
もちろんコンサルと言えど、ロジックよりもメンツやプライドを優先してしまう時はあります。
まぁ、どこの会社でも存在することだと思うので、深堀はしませんが、部下の立場からすると理不尽な理由での意思決定になってしまうので、やる気がそがれ、つまらないなぁと感じてしまいますよね。
コンサルの仕事が楽しいと感じる時
コンサルの仕事が楽しいと感じる時は下記です。
それぞれ解説します。
コンサルの仕事が楽しいと感じる時①
調査・分析時に知らないことを知れた時やしびれる示唆を導いた時
- こんなビジネスモデルの会社があるんだ!
- この事業の勝ちパターンってこんなところにあるんだ!
- 最新技術を使うとこんなことまでできるんだ!
などなど、コンサルで調査・分析していると、とても興味深い情報や示唆に触れられることが多々あります。
このように知的好奇心を満たせられるので、とても楽しいと感じます。
コンサルの仕事が楽しいと感じる時②
自身の想定した流れ通りに会議を進められた時
例えば会議前には下記などの会議の流れを考えて準備をしています。
- この論点ではきっとこんな議論が発生するから、この資料を準備しておこう。
- こんな発言が来たらきっとこの人が反論するな。
ちょっと口下手なところがあるから、自分が補足しつつ落としどころとしてこう提案しよう。
このような事前の想定通りに会議が進行したときは非常にうれしいです。
まぁ100%想定通りということはなかなか無いんですけどね(笑)
コンサルの仕事が楽しいと感じる時③
お客さんに心のこもったありがとうを言ってもらえた時
これはコンサルワークの醍醐味としてよく語られますね。
やはり褒められてうれしくない人間っていないんでしょうね。
私も漏れなく、ありがとうと言ってもらえれるとさらに頑張れます。
コンサルの仕事が楽しいと感じる時④
できるかどうかわからない仕事に挑戦して何とか実行できた時
コンサルの仕事は若手の裁量権が大きいとよく言いますがその通りだと思います。
やる気と一定の実力があれば、どんどん仕事を任せてもらえます。
実行している時はマジで死にそうになりながらやるのですが、、、(笑)
終わってみると楽しかったなとなります。
楽しい/つまらないにコンサルの種類による差はあるのか
結論:差はありますが、どんな種類の案件でも楽しい/つまらない部分があります。
戦略コンサルなど上流の案件であれば、調査/分析の比重が増えるので、興味深い情報や示唆に出会えた時はとても楽しいです。
しかし、調査結果から顧客に提言することも増えるので、自分で意思決定できないもどかしさを感じることが増えます。
ITコンサルなどで下流をPMOとして支援する案件であれば、組織間調整など会議の回数が増えます。
結果として、会議を想定通りに進められる回数も増えます。
また、PMO案件の方が若手に裁量権を与えやすいと思います。
一方で、調査/分析が少ないので、知的好奇心を刺激されることが少ないですし、日々課題が発生して意思決定が必要になる分、あまり意味を感じられなくてもお客さんの意見に合わせた作業が必要になることが多いです。
ですので、やはり自分がどんなことに楽しい/つまらないと感じるかを考えることが重要です。
コンサルが楽しい/つまらないの他にも考えるべきポイント
ここまでの内容でコンサルの仕事で楽しい時やつまらない時が見えてきたかと思います。
ただ、仕事が楽しい/つまらないももちろん重要ですが、転職を考えるのであれば、他の重要な要素も考慮すべきです。
それは下記です。
- 働き方
- キャリア
- 給料
働き方に関するメリット・デメリット
基本的に成果主義のため、成果さえ出していれば柔軟に働ける。
ただし、成果を出すためには基本的に長時間労働が必須。
また、精神的なプレッシャーも大きく、メンタル系の病気になる人も多い。
キャリアに関するメリット・デメリット
優秀な上司・同僚から刺激を受けながら、ビジネスマンとしての基礎スキル・マインドを圧倒的なスピードで身に着けることができる。
ただし、将来キャリアの方向性をちゃんと考えずに仕事をしていると、専門性が身に着かないので、事業会社への転職は案外難しい。
給料に関するメリット・デメリット
給料は基本的に高い。
ただし、仕事の時間も長いので、コスパで考えると、微妙な場合もある。
詳しくはコンサル転職のメリット・デメリット【現コンサルが3つの観点で解説】で解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
本記事を読んでもコンサル転職をまだ迷っている方へ
自分の人生を決めるかもしれない重要な意思決定ですもんね。
その気持ちすごいわかります。
私も先日まで転職活動を行っていましたが、転職活動を開始するかどうかはすごい迷いました。
ですが、私は迷うのであれば一度やってみるべきだと思います。
先日こんなツイートをしました。
やらない後悔よりもやって後悔。
やらないと判断しても、気になって集中できないし、寝つきも悪くなる。
忘れたと思っても、また思い出して悩んでしまう。
これってやらないと判断したのではなく、実は判断できてないんだよね。
この状態になるとやらない判断が難しいから、一度やるしかないと思う。— カラクリ@コンサル(もうすぐ転職) (@karakuriblog) February 16, 2021
このように、私は悩むくらいなら一度やってみてすっきりした方が良いと思っています。
もしあなたも今、同じような状況であれば、まずは一度転職活動をしてみてはいかがでしょうか?
※こんな感じでできるだけ有益なツイートをしているので、気になった方はぜひフォローお願いします!⇒こちら
コンサルの仕事の醍醐味を理解して転職するかどうかを決めよう
以上、いかがでしたでしょうか!?
本記事を読んで転職しようと思われた方は早速転職活動を開始しましょう!
コンサル転職の最初のステップは、転職エージェントに登録することです。
私のオススメの転職エージェントは下記の5つです。
この中から3つほどのエージェントに登録し比較した上で、エージェントを決定しましょう。
(全て無料で登録できます)
エージェントの詳細は、【厳選】コンサル転職のオススメエージェントを比較【選び方も解説】で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。