フェルミ推定のやり方は理解してるつもりだけどなかなかできないな・・・もっと練習しないとだと思うんだけど、どうやって練習したらよいの?
フェルミ推定のやり方は、書籍やネット記事を読めばだいたいわかりますが、わかったからと言ってできるわけではないですよね。
本記事を読むことで、フェルミ推定ができるようになるための、日常の練習方法がわかります。
本記事の内容
本記事を書いている私は、過去に戦略コンサルへの転職活動を行っていました。
初めの頃はフェルミ推定やケース面接が全くできず、面接に落ちまくっていましたが、どうしたらできるようになるか必死に考え、練習を重ねてきました。
結果、20社弱の戦略ファームを受けることになりましたが、最後の方はほぼ確実に面接を突破できるようになっていました。
今回の記事はこの時に実際に私が行っていた練習方法を基に解説します。
実際に効果のあった方法ですので、みなさんの就職/転職活動にぜひ役立てていただけたらと思います。
参考:【まとめ|例題と解答付き】フェルミ推定とは?やり方や考え方は?
目次
フェルミ推定の日常の練習方法
結論:毎日たくさん問題を解きましょう。
これに尽きます。
フェルミ推定の手順や問題のパターンはある程度の正解があります。
この正解の手順・パターンをすぐに発想できるようにするには、体に染み込ませることが必要で、そのためには、数をこなすことが大事です。
どれくらいで体に染み込んだと言えるのか?
面接官からお題を聞いてから時間を計り始めるまでの1分前後の間で、基本式とセグメントの軸・切り口が複数思いつくくらいです。
実際はお題の難易度によって異なりますが、簡単な問題であれば上記くらいになれるとベストです。
上記の状態に至れるまで、毎日たくさん問題を解くことをオススメしますが、毎日問題をたくさん解くと言っても、仕事が忙しいし、そんな時間を確保できない!という人もいると思います。
私もそうでした。
そのため、私はメリハリをつけて以下のように問題を解いていました。
- 練習方法①毎日1問は必ず紙に書いて解く
- 練習方法②歩いてる時や電車に乗っている時に頭の中で解く
できれば全問紙に書いて解きたいところですが、腰を据える必要がありますし、時間がかかってしまいます。
ですが、歩いている時や電車に乗っている時に、例えば、基本式だけを考えるとか、セグメンテーションをするならこの軸にするとか、頭の中で考えるのであれば、腰を据える必要もないですし、時間をかけずに練習できます。
このようにメリハリをつけることで、毎日たくさんの問題に触れることができます。
フェルミ推定の練習問題
毎日問題を解くと言っても、解く問題がない。。。という方も多いかと思います。
その場合は、フェルミ推定の問題が豊富に掲載されている書籍を購入しましょう。
おすすめは王道ですが、東大生が書いたフェルミ推定ノートです。
掲載されている問題数は下記です。
- お題とその回答例が載っている問題:30問
- お題のみの問題:100問
こちらに掲載の130問を1日1問紙に書いて解くとそれだけで、130日分の練習量になります。
【コンサル未経験】転職にかかる期間【流れと忙しさも解説】に記載の通り、転職にかかる期間は約6カ月(180日間)ですので、この本一冊で転職開始~内定までのほぼ毎日の問題量を確保できます。
実際は、フェルミ対策に加え、ケース対策も行うので、フェルミの問題量はこの一冊だけで十分です。
それでももっと色んな問題に触れておきたいと言う方は、【オススメ3選】フェルミ推定対策本【本より効率的な勉強法も解説】に残り2冊のオススメ本も紹介していますので、チェックしてみてください。
kindle unlimitedで実質無料のフェルミ推定練習本を入手できる
kindle unlimitedの読み放題にもフェルミ推定の練習本があります。
おすすめは、以下の3つです。
- 就職活動対策シリーズ ― フェルミ推定の教科書
- 元早稲田生が考えたしょうもないケース面接問題集
- メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
3つ目はフェルミというよりケース対策におすすめですが、いずれにせよ読み放題ですので、実質無料で対策本を入手できます。
上記3冊のオススメポイントは、【Kindle Unlimited】フェルミ推定対策本オススメ3選で解説していますので、チェックしてみてください。
また、もしkindle unlimitedに登録していない方がいたら、これを機に登録することをオススメします。
月額980円と破格の安さですし、初回登録時は30日間無料です。
上記3冊を1か月で読むだけで元が取れます。
フェルミ推定の練習の効果を高める方法
下記3つです。
それぞれ解説します。
実際に出る問題で練習する
ファームによっては、面接で出す問題を使い回していることがあります。
どうせ練習するなら、実際に本番で出る問題の方が、対策として効率が良いです。
過去問の入手方法:エージェントから教えてもらえます。
この記事を読んでいる転職者の方は、ほとんどがエージェントに登録していると思いますが、まだの方は登録しておきましょう。
オススメエージェントとその選び方は以下の記事で解説しています。
【厳選】コンサル転職のオススメエージェントを比較【選び方も解説】
また、細切れの情報ではありますが、色んなブログサイトで、過去問が紹介されていますので、それを探してみるのもアリです。
フェルミ/ケースの過去問などが掲載されたブログなどのコンサルへの転職活動中にオススメのブログや、フォローしておくべきTwitterアカウントは【保存版】コンサル転職でチェックすべきブログ一覧【用途別に解説】で解説していますので、効率よく情報収集したい方はぜひチェックしてください。
また、私も過去に出たことのある問題の解説をしていますので、気になった方はチェックしてみてください。
フェルミ推定の例題と解説記事
経験者からフィードバックをもらう
問題を解いたら、経験者からフィードバックをもらいましょう。
毎日フィードバックをもらうのは難しいと思うので、週に1回程度で良いと思います。
フィードバックのイメージが知りたい方は、以下の記事をお読みください。
実際の値を必ず調べる
解いた後は必ず実際の数値を調べましょう。
調べるうちに、どの市場ならどれくらいの規模なのかの感覚を掴むことができます。
面接では、推定結果が実際の数値と比べて大きいか小さいかを聞かれることがあります。
回答は、大きい/小さいを答えた上で、その理由を述べることになります。
もちろん、考え方を見ているので、大きい/小さいの回答が合っている必要はありません。
ただ、やはり回答が合っていた方がベターですし、その方が大きい/小さいの理由付けも現実的なものになるはずです。
そのために、市場規模の感覚値を掴むことが大事です。
市場規模を調べる際は、google検索で、「〇〇 市場規模」と調べればよいと思います。
あと、以下のサイトも使いやすいです。
市場規模マップ
■特徴
- 市場規模の大きさが視覚的にわかる
- 自身の調べたい市場規模と同規模の市場に何があるのかわかる
なんでも推定団
■特徴
- 市場規模とともに推定手順も見ることができる
- 数が少ないのが少しネック
フェルミ推定の練習と並行して毎日やるべきこと
最後に、日々の練習と並行して、面接対策として日頃からやっておいた方が良いことを解説します。
下記2つです。
それぞれ解説します。
ビジネス系の情報を収集する
フェルミよりもケース対向けの対策ですが、最新のビジネストレンドは確認するようにしておきましょう。
ケース面接で、具体的施策を考える際に役に立ちます。
ビジネストレンドを情報収集する方法はいろいろありますが、私は以下2つの媒体から日常的に情報収集していました。
日経新聞を使った情報収集
実は、アビームの面接では、過去の日経新聞の記事から、その企業の課題・解決策・解決策の優先順位を聞かれることが多いです。
そのため、ビジネストレンドを探るだけでなく、自分なりにその記事の背景や課題を考えるのも、アビームなどのケースの対策になるので良いと思います。
ちょっとでもお得に日経新聞を読みたい方へ::シャープのCOCORO BOOKSがオススメ
COCORO BOOKSは、シャープが運営している電子書籍サイトです。
月額定期ポイントをゴールドプランで申し込むと、 4,000円で4,400円分のポイントがつきます。
日経新聞の電子版を通常通り契約すると4,227円ですが、ポイントを使うことで実質4,000円で読むことができます。
少しでも出費を抑えたい方にオススメです。
さらに、COCORO BOOKSでは、他のビジネス書籍も購入できますので、毎月余る173円を積み重ねると、お金をかけずにビジネス書籍を購入することができます。
どうせこれから日経新聞を読むのであれば、COCORO BOOKS経由をオススメします。
※会員登録は無料です
YouTubeを使った情報収集
最近はYouTubeにも良質なビジネス系コンテンツが溢れています。
私は、ホリエモンやNewsPicksのチャンネルなどからビジネストレンドを仕入れていました。(今も見ています)
私が転職活動をしていた時は、ヤフーがLINEを買収し、話題になっていた頃ですが、ケース面接で、この買収についてどう思うかと聞かれたことがあります。
ちょうどこの買収についてのホリエモンのYouTubeを見た後だったので、すごい参考になりました。
実際に見ていた動画
ホリエモンやNewsPicksの他にも、有益なチャンネルは多いと思うので、いろいろ探してみてください。
情報収集の注意点:得た知識にロジックが流されないようにする
フェルミ/ケース面接において一番重要なのはロジックです。
そのため、日経やYouTubeで、いい感じの施策を言っていたからといって、無理矢理その施策を提案しようとすると、論理の流れに強引さが出てしまいます。
ついやってしまうのですが、このように知識に引っ張られてしまうと、論理性が下がる場合が多いので、論理的に施策に繋げられる場合のみ、面接に活用しましょう。
面接だけでなく、入社後に必要な基礎スキルを身に着ける
面接では、当たり前ですが、入社後に活躍できるかどうかを評価しています。
そのため、フェルミ/ケースなどの面接対策を行えば、ある程度、入社後のスキルを身に着けることができます。
しかし、面接対策に寄りすぎると、その前提となる基礎スキルがおろそかになる場合があるので、入社後のことも意識して基礎スキルを身につけましょう。
結果として、面接対策にもなります。
ここでは、コンサル基礎スキルの一つである、ロジカルシンキングの入門書を紹介します。
それは、以下の2つです。
ロジカルシンキングの有名な書籍として、「考える技術・書く技術」がありますが、正直こちらは入門書としてはオススメできません・・・
ぶっちゃけ内容が分かりにく過ぎます。
他のロジカルシンキングの書籍を読み込み、土台を作った上であれば良いのですが、最初に読む本としては難解です。
私も学生の時に読んで一度挫折した経験があります。
一方、グロービスのクリティカル・シンキングは、小説的な事例付きで構成されているので、面白いですし、わかりやすいです。
また、ロジカル・シンキングも、マッキンゼーのコンサルタントに対し、論理構成や日本語表現のアドバイスをしていた照屋さんや岡田さんが書いていることもあり、とてもわかりやすいです。
ロジカルシンキングの導入として、最もオススメです。
フェルミ推定を毎日練習して志望のコンサルファームから内定をもらおう
以上、いかがでしたでしょうか!?
フェルミ推定は毎日練習を効率よく行うことが重要ですので、本記事を参考にして、日々練習を行いましょう!
以下の記事では、フェルミ推定の面接を突破するために必要な対策をまとめていますので、練習方法以外も知りたい方はぜひチェックしてください。