ケース面接|DTCのブランドを人事の世界で圧倒的No1にするためにまず打つ手は?|デロイト|Human Capital Division HR Transfomation Unitで出題

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本記事は内容に広告・プロモーションを含みます

コンサル転職の面接で、実際に出題されたフェルミ推定・ケース面接の問題と、実際の回答例や面接官に突っ込まれた時の返答例をまとめています。

今回は「DTCのブランドを人事の世界で圧倒的No1にするためにまず打つ手は?(15分)」です。

このお題について

デロイトのHuman Capital Division HR Transfomation Unit(人事系のITコンサル)の二次面接で実際に出ました!

デロイトの人事系を受ける予定の方は一度挑戦することをおすすめします。

本記事の特徴

1.実際のコンサルの面接で出たことのあるお題を使用
⇒今後も出る可能性の高いお題を練習できる
2.情報共有いただいた方の回答と選考結果を記載
⇒選考突破にどれくらいのレベルが求められているのかわかる
3.実際の面接で面接官から突っ込まれた内容と回答を記載
⇒面接官とのディスカッションの準備ができる
※実際の面接の通過状況から、3が一番重要だと感じています

転職者のプロフィールと選考結果

  • 最終学歴:東洋大学文学部卒

  • 職歴:新卒⇒金融系SIer

  • 選考時期:2021年

  • 選考を受けた際の年齢:30歳

  • 選考結果:選考突破!

本記事を活用した面接の練習方法

1.指定した時間で回答を考えてみる
※わからなくてもとりあえず答えを出すことが、上達の上でも、実際の面接対策の上でも重要です
2.回答例と比較する
3.面接で聞かれた質問を確認し、自分ならどう答えるか考える
4.回答と比較する

なお、そもそものフェルミ推定が全くわからないという方は、まずこちらの『【まとめ|例題と解答付き】フェルミ推定とは?やり方や考え方は?』を読んでください。

知識ゼロの状態からフェルミ推定の面接を突破できるようになるまでの対策をまとめています。

お題再掲

では、お題を再掲します。

DTCのブランドを人事の世界で圧倒的No1にするためにまず打つ手は?(15分)

実際の面接での回答や、やり取りを記載していますので、非常に参考になると思います!ぜひ読んでみてください!
(面接官からの突っ込みは3点です)

ケース問題:DTCのブランドを人事の世界で圧倒的No1にするためにまず打つ手

転職者の回答

世間の知名度が高いソフトウェアの導入事例を作ることである。具体的には、人事システムの領域であればテレビCMなどを打っているSmartHRなど。
理由として、DTCのサービスは圧倒的に「認知度」が足りないと推察しているからである。(自分自身が、転職活動を始めるまでDTCが人事領域でNo1と知らなかった)
■検討プロセス
・「ブランド」の構成要素は以下2つ
A:高級感・高品質を感じるサービス、モノ(価格は高めというか青天井)
B:多くの人が知っている状態
・Aについては現時点でOKと判断。フィーが高い、日本有数の大企業トップ企業が顧客という事実が物語る。よってAはDTCの強みである。
・Bの「認知度」が不足していると判断、【日本すべての企業が”人事と言えばDTC”と思う状態】がゴールと置く
・「認知度」を上げるための打ち手として、すでに知名度のあるソフトウェアの導入事例を積むことが短期間で認知度を上げる打ち手である。

面接官のコメント

■質問
認知度をあげるターゲットは、企業?それとも国民?





■回答
国民をターゲットにする。
国民の多くは企業で働く現役世代もしくは将来働く世代なので、ここに対して認知度をあげることで結果的に多くの日本人に対して認知度が上がると考える。

■質問
この策のネックになりそうな要素はあるか。





■回答
コストが問題。コンサルティングはフィーが高いと聞いており、導入実績を作るシステムを単純に導入するよりも価格が高くなった結果、価格競争がネックとなり導入に至らない可能性あり。
一方で、価格を下げすぎると築いてきたブランド力の低下につながりかねず、うまく両立できる着地点を定める必要があるため、企業の価値観が反映される内容と推察。

■質問
上記ネックを踏まえ、デロイトのパートナーから「わかんないからどっちか提案して」と言われたらどう提案するか?





■回答
認知度をあげることが目的だと判断し、価格を下げてでも導入実績を作るプランを提案する。
価格を下げることでブランド力が低下する懸念があると思っているが、パッケージ化したサービスを作るわけではないので各社の価格自体がオープンになるわけではない。そのため、10社など実績の目安となる社数を決め、ここに到達するまではキャンペーン価格で実施し、11社目からは本来価格に見直せば良いと考えている。
低価格にすることでこれまで取引がなかった中堅企業などへの支援実績も増えると想定しており、「日本のトップ企業だけが依頼できるデロイト」というようなイメージが崩れるかもしれないが、認知度アップのために必要なイメージ崩壊だと考えている。
(デロイトの「ブランド力」は私の主観であり、どんな「ブランド力」を持ちグループ全体で支えているのかわからないため、実際に行う場合は「ブランド力」の定義から議論しなければならない)

本お題を解いてみた転職者の感想

打ち手自体はありきたりであったが、構造的な説明が評価された。また、現状分析→ToBe策定という流れが、コンサルタントの思考にハマり「コンサルタントとして働けそう」という評価につながった。
面接官がフランクな雰囲気を作り出してくれたものの、自分自身がその雰囲気に乗っかり、相手に悪い印象を与えない程度のフランクな口調でディスカッションができた。ここも「一緒に働きたい」と思わせられた良い点だと推測。

以上、いかがでしたでしょうか?参考になったよ!と言う方はぜひイイネボタンをお願いします!

また、お題と回答例だけではなく、解説も見たいという方は、以下を確認してみてください!

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