ケース面接|コンビニのおにぎりの売上を5倍にするための施策|アクセンチュア戦略部門で出題

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本記事は内容に広告・プロモーションを含みます

コンサル転職の面接で、実際に出題されたフェルミ推定・ケース面接の問題と、実際の回答例や面接官に突っ込まれた時の返答例をまとめています。

今回は「コンビニのおにぎりの売上を5倍にする施策」です。

このお題について

アクセンチュア戦略部門の一次面接で実際に出ました!

アクセンチュア戦略部門を受ける予定の方は一度挑戦することをおすすめします。

本記事の特徴

1.実際のコンサルの面接で出たことのあるお題を使用
⇒今後も出る可能性の高いお題を練習できる
2.情報共有いただいた方の回答と選考結果を記載
⇒選考突破にどれくらいのレベルが求められているのかわかる
3.実際の面接で面接官から突っ込まれた内容と回答を記載
⇒面接官とのディスカッションの準備ができる
※実際の面接の通過状況から、3が一番重要だと感じています

転職者のプロフィールと選考結果

  • 最終学歴:中央大学法学部卒

  • 職歴:新卒⇒GAFA

  • 選考時期:2022年

  • 選考を受けた際の年齢:26歳

  • 選考結果:見送り

本記事を活用した面接の練習方法

1.指定した時間で回答を考えてみる
※わからなくてもとりあえず答えを出すことが、上達の上でも、実際の面接対策の上でも重要です
2.回答例と比較する
3.面接で聞かれた質問を確認し、自分ならどう答えるか考える
4.回答と比較する

なお、そもそものフェルミ推定が全くわからないという方は、まずこちらの【まとめ|例題と解答付き】フェルミ推定とは?やり方や考え方は?を読んでください。

知識ゼロの状態からフェルミ推定の面接を突破できるようになるまでの対策をまとめています。

お題再掲

では、お題を再掲します。

コンビニのおにぎりの売上を5倍にする施策(10分)
〈前提条件〉
・セブン・イレブンを想定企業とする。
・国内/国外の縛りは無い。
・売上は年間を単位とし、3年を基準とする。
※上記前提条件は、転職者が面接中に面接官とすり合わせた内容です。

実際の面接での回答や、やり取りを記載していますので、非常に参考になると思います!ぜひ読んでみてください!

ケース問題:コンビニのおにぎりの売上を5倍にするための施策

転職者の回答

売上の立式としては以下となる。日本人口×中食利用率×おにぎり購入率×平均購入個数×平均単価×購買頻度×シェア率

その上で、おにぎりの購入個数は個人よりも世帯に相関すると考え、以下の4属性に分け、算出(平均単価とシェアは一定)。

①1人暮らし男性:1,000万世帯×80%×80%×1個×100円×50週×40%=128億
②1人暮らし女性:1,000万世帯×50%×50%×1個×100円×25週×40%=25億
③2人暮らし世帯:2,000万世帯×50%×50%×2個×100円×25週×40%=110億
④3人暮らし以上世帯:2,000万世帯×30%×80%×3個×100円×12週×40%=69億

総計=330億

ポイントは以下3点
①1人暮らしにおいては、男性よりも女性の方が自炊比率が高いと考え、中食利用率や購買頻度に傾斜をかけた。
②2人暮らし世帯においては、節約やどちらかが自炊をする等の事情があると考え、1人暮らし女性と同等の数値を設定。
③3人以上世帯においては、節約の観点から中食利用は限定的と考え、利用率や購買頻度は1・2人暮らし世帯と比較して大幅に少なく設定した。

加えて、5倍にする施策検討の段階においては、以下2点を考慮した。
・業界1位のセブン・イレブンである為、選択率を上げる等でのシェアを向上させるという観点は適さない点。
・おにぎりの購入個数や頻度自体を向上させることは、単一企業では難しいと考え、構造的なアプローチが重要であると考えた点。

上記に照らし、以下3点の施策を組み合わせることで達成できると考えた。
・国内2,3位企業の買収によるシェア率の大幅な向上。
・海外市場への進出による対象人口の増加。
・高単価商品の開発/販売開始による平均単価の向上。

ここにおいて、施策3点を行うことで、以下となると計算した。
①業界下位企業買収によるシェア率向上:40⇨60%の向上で150%成長
②海外新市場の獲得:東南アジアを対象に、対象人口20億×30%×30%×1個×100円×12週×30%=648億の純増
③高単価商品の開発/販売開始による平均単価の向上:平均単価の100円Upで、200%成長

上記より、最終売上は1,638億円で、5倍以上を達成すると算定。

面接官のコメント

■質問
施策に優先順位を付けるとしたら、どのように付け、どれが1番か





■回答
①効果の創出までに時間がかかる点/②与えうるインパクトの大きさの2点の観点を重視すると、海外市場への進出が最も優先度が高い施策と考えられる。

本お題を解いてみた転職者の感想

・向上施策というと、「女性の〜歳をターゲットとして〜」のような施策を提案する候補者が多いが、5倍というと構造的な改革が必要。その観点から、当該施策と当該観点は大変良かったとの評価を頂いた。
・質問は1つのみであり、高評価を頂戴したが、何故か落選してしまった。エージェントによると直近AC戦略は充足気味であり、難易度はBCGレベルまで上がっているとのことらしい。

以上、いかがでしたでしょうか?

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また、お題と回答例だけではなく、解説も見たいという方は、以下を確認してみてください!

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