こんな疑問に答えます。
本記事の内容
本記事を書いている私は現在コンサルファームで働いています。
コンサルファームにいると、様々な人が転職して来ますし、転職して出て行きます。
私自身が転職を考えていることもあり、転職者には、転職理由をよく聞いていました。
実際にコンサル業界にいるからこそわかることを踏まえて解説します。
コンサルに転職するメリット・デメリット
以下3つの観点に分けてメリット・デメリットを解説します。
働き方に関するメリット・デメリット
メリデメをまとめると下記の通りです。
基本的に成果主義のため、成果さえ出していれば柔軟に働ける。
ただし、成果を出すためには基本的に長時間労働が必須。
また、精神的なプレッシャーも大きく、メンタル系の病気になる人も多い。
メリットとデメリットに分けてそれぞれ解説します。
働き方に関するメリット
成果さえ出していれば働く時間・場所は柔軟
コンサルファームは基本的に成果主義のため、事業会社と比較して、時間も場所も柔軟に働ける場合が多いです。
私のファームでは、夜型の人は、お昼の12時頃に出社して夜中まで働く人もいました。
また、今はコロナウイルスの影響もあり在宅勤務が当たり前になりつつありますが、私はその前から、在宅やカフェでの勤務が割と当たり前でした。
もちろんお客さんとの打合せなどにより時間・場所に制約が加わる場合もありますが、成果さえ出していれば、基本的には、働く時間や場所については何も言われません。
働き方に関するデメリット
労働時間が長い
メリットに書いたように、確かに柔軟に働けるものの、労働時間は基本的に長いです。
あと、長時間労働で、家庭をないがしろにする(しなければならない)人が多いのか、家庭内に問題を抱えるコンサルタントが多い気がします(笑)
精神的なプレッシャーが大きい
精神的なプレッシャーと睡眠不足が重なり、体調を崩してしまう人も多いです。
私も長時間残業と精神的なプレッシャーが重なって体調を崩しかけたことがあります。
キャリアに関するメリット・デメリット
メリデメをまとめると下記の通りです。
優秀な上司・同僚から刺激を受けながら、ビジネスマンとしての基礎スキル・マインドを圧倒的なスピードで身に着けることができる。
ただし、将来キャリアの方向性をちゃんと考えずに仕事をしていると、専門性が身に着かないので、事業会社への転職は案外難しい。
メリットとデメリットに分けてそれぞれ解説します。
キャリアに関するメリット
どんな仕事でも役立つビジネス基礎スキルを圧倒的なスピードで身に着けられる
働き方のデメリットに書いたように、確かに長時間ではありますが、そのぶん、ビジネスマンの基礎スキルを圧倒的なスピードで身に着けることができます。
どの会社でどんな仕事をする場合でも活きるスキルですので、転職後も活躍しやすくなります。
身に着くスキルは下記などです。
- リサーチスキル
- ヒアリングスキル
- 論理的思考力
- データ分析スキル
- 資料作成スキル
- プレゼンテーションスキル
- チームワーク
他にも、ITコンサルであれば、ITの知識・スキルなど、対象とする領域に応じた知識・スキルが身に着きます。
優秀な上司・同僚から仕事で成果を出すマインドを学べる
コンサル業界に来る人には上昇志向や責任感の強い人が多いです。
そのような人達の仕事に対する考え方を間近で学ぶことで、どんな状況でも成果を出すためのマインドも身に着けることができます。
キャリアに関するデメリット
事業会社には案外転職しにくい
「コンサルは事業会社の良いポジションに転職しやすい。コンサルに転職して箔をつけてから事業会社に転職したい。」と考えている人は多いと思いますが、実態はそうではありません。
確かに、コンサルはよく転職しますが、8割以上は別ファームへの転職です。
コンサル業界内での転職がほとんどで、事業会社への転職は案外難しいのです。
コンサルタントの転職先|約8割がファームtoファームという事実 *外部サイト
事業会社に転職するには、その業界の専門性が必要ですが、何も考えずに担当する案件を決めていると、専門性が身に着かないからです。
ファームによりますが、コンサルタントになると、色んな業界・テーマの案件にアサインされます。
どの案件でも基礎スキルを身に着けることはできますが、特定の業界やテーマに特化したスキル・知識は身に着けにくいです。
そのため、コンサルタントとしてビジネスマンの基礎スキルが圧倒的であっても、必ずしも事業会社向けの転職で有利になるわけではありません。
将来のキャリアを考えて戦略的に担当する案件を決める必要があります。
給料が高いことに慣れてしまい、事業会社に転職しにくい
これは補足程度ですが、事業会社へ転職すると、基本的には給料が落ちてしまいます。
それがイヤで転職ができないという人もいるようです。
給料に関するメリット・デメリット
メリデメをまとめると下記の通りです。
給料は基本的に高い。
ただし、仕事の時間も長いので、コスパで考えると、微妙な場合もある。
メリットとデメリットに分けてそれぞれ解説します。
給料に関するメリット
給料は基本的に高い
アクシスコンサルティングの記事に給料アップの事例がありました。
- 33歳 インターネット企業向けシステム開発PM 現職年収650万円
↓
大手IT系コンサルティングファーム シニアコンサルタント オファー年収720万円- 26歳 専門商社経営企画職 現職年収600万円
↓
大手総合系コンサルティングファーム コンサルタント オファー年収670万円- 35歳 金融情報ベンダー システムエンジニア 現職年収650万円
↓
大手総合系コンサルティングファーム シニアコンサルタント オファー年収750万円- 29歳 大手プラント事業会社にて海外プラントプロジェクトマネージャー 現職年収750万円
↓
大手総合系コンサルティングファーム コンサルタント オファー年収720万円
個人的な感覚としては、これよりももっと高いように思いますが、いずれにせよ、基本的に給料は高いです。
給料に関するデメリット
労働時間が長くコスパはそこまでよくない
給料は高いですが、残業時間が長いので、時給換算すると、そこまで高いわけではないです。
ですので、お金の効率性の観点からは、そこまで良くないと思います。
その人がどんな人生プランを考えているのかによります。
キャリアによっては、メリットがメリットでなくなる場合もあれば、デメリットがデメリットでなくなる場合もあります。
そこで、人生プランごとにコンサルに転職すべき人とあまりオススメできない人について解説します。
メリット・デメリットを踏まえたコンサルに転職すべき人
将来的に以下のようなキャリアを考えている人は、コンサルへの転職をオススメします。
それぞれ解説します。
バリバリ刺激的な仕事に打ち込みたい人
このような方であれば、長時間労働のデメリットを感じないと思います。
むしろ、昨今の働き方改革により、もっと働きたいのに働けない環境の方にデメリットに感じていると思います。
コンサルは、表向きは働き方改革と謳ってますが、中の人からすると、そんなことはありません。
働きたいだけ働けます(笑)
そのため、働き方のデメリットがむしろメリットになると思いますので、非常にオススメです。
もちろん仕事は刺激的です。
事業会社の役員ポジションに入りたい人
コンサルで経験を積んだ後に、事業会社の役員ポジションに入りたい人です。
コンサルでパートナークラスになると、役員ポジションでのヘッドハンティングが来ると聞きます。
このような目標があれば、働き方のデメリットも乗り越えることができると思います。
ただし、キャリアのデメリットに書いたように、専門性を意識してアサイン案件を決めた方が良いです。
今はどのファームも、若手の意見を聞いてアサイン案件を決める傾向になっていると思うので、自分の入りたい案件についての意見をどんどん言いましょう。
自分のキャリアが明確でない人
20代の方限定かもしれませんが、まだ自分のやりたいことが明確でない人にもオススメです。
20代のうちにビジネスマンの基礎スキルを圧倒的なスピードで身に着けられるからです。
ただし、早めにやりたいことを見つける必要があります。
そうしないと専門性を身に着けにくいからです。
あと、給料が高いので、やりたいことを実現するために再度大学に通うといったことも、そこまで金銭的な負担をかけずに可能です。
続いて人生プランから考えてコンサル転職をオススメできない人を解説します。
メリット・デメリットを踏まえたコンサル転職をオススメできない人
将来的に以下のようなキャリアを考えている人は、コンサルへの転職をオススメできません。
それぞれ解説します。
プライベートを大事にしたい人
働き方のデメリットに書いた通りです。
残念ながらプライベートはある程度犠牲にしないといけないと思っておいた方が良いでしょう。
結婚するまでの数年はコンサルで働いて、結婚した後はホワイト企業に転職しようと考えている人もいるかと思いますが、そう甘くはありません。
キャリアのデメリットに書いたように、事業会社が求めるような専門性はすぐには身に着かないからです。
何年後に結婚する予定かはわかりませんが、専門性も考えるならば、コンサル経験5年以上は必須です。
5年、10年先ならまだしも、近い将来にプライベートを大事にしたいと考えているのであれば、コンサルは辞めておきましょう。
起業を考えている人
これは意外かもしれませんが、コンサルで身に着く基礎スキルや専門スキルは、起業には向きません。
コンサルの仕事は経営者の課題に対し、最も良い解決策を探して適用することです。
また、ゼロから何かを生み出す仕事ではなく、既にあるものをさらによくする仕事です。
ですので、大企業の中で活躍するスキルは身に着きますが、起業に役立つスキルは身に着かないのです。
ただし、どんな状況でも必ず成果を出すマインドは起業にも活きてくると思います。
(もっとも、起業を考えている方は、基からそのようなマインドを持っていると思いますが・・・)
起業を考えるなら、スタートアップに転職するか、暴論ですがさっさと起業してしまいましょう。
以上、いかがでしたでしょうか!?
コンサルに転職するメリット・デメリットと、人生プランから考えるコンサルに転職すべき人/オススメできない人を解説してきました。
本記事を読んでコンサル転職をしたいと感じた方は、まずはエージェントに話を聞きに行きましょう!
エージェントは、転職先が決まるまでの伴走者ですので、十分に比較して決めることが大事です。
私は下記のいずれかから3社ほどを比較検討して決めることをオススメしています。
詳しくは、【厳選】コンサル転職のオススメエージェントを比較【選び方も解説】で解説していますので、チェックしてみてください!